111strokes111 @111strokes111https://forms.gle/PNTT24wWkQi37D25A何かありましたら。 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 320
111strokes111☆quiet followMAIKING「説明できない」紅花ルートで戦死した記憶があるクロードと青獅子ルートで戦死した記憶があるローレンツの話です。 #クロロレ chloroethylene 2.振り出し・下 士官学校の朝は早い。日の出と同時に起きて身支度をし訓練をする者たちがいるからだ。金鹿の学級ではラファエル、青獅子の学級ではフェリクス、黒鷲の学級ではカスパルが皆勤賞だろうか。ローレンツも朝食前に身体を動かすようにしているがその3人のように日の出と同時には起きない。 ローレンツは桶に汲んでおいた水で顔を洗い口を濯いだ。早く他の学生たちに紛れて外の様子を見にいかねばならない。前日の自分がきちんと用意していたのであろう制服を身につけるとローレンツは扉を開けた。私服の外套に身を包んだシルヴァンが訓練服姿のフェリクスに必死で取り繕っている所に出くわす。「おはよう、フェリクスくん。朝から何を揉めているのだ?」「煩くしてすまなかった。単にこいつに呆れていただけだ」 そう言うと親指で赤毛の幼馴染を指差しながらフェリクスは舌打ちをした。シルヴァンは朝帰りをディミトリや先生に言わないで欲しいと頼んでいたのだろう。「情熱的な夜を過ごしたのかね」 呆れたようにローレンツが言うとシルヴァンは照れ臭そうに笑った。「愚かすぎる。今日は初めての野営訓練だろう」 フェリクスの発言を受けてローレンツは頭の中で暦をめくった。ガルグ=マクに来たばかりの時期らしい。今思えばあの時、行方不明となりその後ずっと姿を表さなかった仮の担任教師は帝国の息がかかった者だったのだろう。本当ならそこに後任としてイエリッツァが潜り込むはずだったのだ。信頼を得て油断したところでディミトリ本人は無理でもシルヴァンかフェリクスを暗殺できれば五年後の蜂起自体が不可能になる。「だから山小屋の娘さんとだな……」「こちらはまだ雪がないんだ。それならどうとでもなるのを知っているくせに白々しいなお前は」 まだフェルディアで政変が起きる前、辛うじて体裁を保てていた頃のファーガスの若者たちは傷ついていたがそれでもまだ子犬のような幼気盛りだった。「初めての合同演習なのだから瑕疵がないようにしたいものだ」 そしてそこでディミトリが彼に選ばれるのだろう。あの時はグロスタール家とグロスタール領しか救えなかったがエーデルガルトの悪意を知る今この時期からやり直せるならば今度こそあの戦争が終わるまで自分の足で立っていられるかもしれない。ローレンツは朝食をとり周囲を確かめる為にまだ言い争う二人を置いて食堂へと向かった。>> クロードは数年ぶりに前髪を編んだ。中途半端に荷解きをしたらしく混沌としていた部屋は見なかったことにして制服を身につけ扉を開ける。そこにはちょうど世間話が終わったらしいローレンツ、シルヴァン、フェリクスがいた。五年後のローレンツは対帝国の防衛戦に出陣できない。グロスタール伯とクロードの方針が合致したからだ。シルヴァンとフェリクスは即位したディミトリによく従い王国西部での戦いで武名を上げていた。だが今は三人ともそんな未来が待っているとは知らない。「おはよう、クロード。今日は合同演習だな」 野盗に襲われ命からがら逃げ出した先でジェラルドとベレスに助けられたクロードは五年後ベレスに殺されるのだ。「そうだな、つつがなく終えたいもんだ」「僕も尽力しよう」 クロードの記憶によればこの時期のローレンツはもっと食ってかかってきた印象がある。食堂に向かって歩きながら白い横顔を観察したがまだそこに悪意や苛立ちはない。新しい環境への素直な好奇心があった。母国の王宮に比べればフォドラの人々はまだ素朴で望む姿さえ見せればどうとでも操れると言う思いあがりのせいでクロードは命を失っている。 ローレンツは言葉通り野営の準備に尽力した。背嚢の数、中身を全て確認してくれたのでクロードは安心して地図を眺めることが出来た。歴史と伝統を誇る士官学校が長年使い続けている経路と野営地だが近年では油断できない、とパルミラの密偵たちはいう。ダスカーの悲劇以降、統治能力を失いつつあるファーガスでは野盗にまで落ちぶれる者も多く治安が悪化している。三国の国境地帯でもあるガルグ=マクは当然ファーガスとも国境を接しておりそこから野盗が入り込むことは当然予想出来た。 事前に密偵からの警告があったからクロードはあの時も万が一に備えて地図を眺めていた。今回もまた野盗の襲撃があるならば別の村に助けを求めた方が良いのかもしれないと思い改めて地図を眺めてみたがかなり詳細なはずのこの地図ですら徒歩で行けそうな村があの村しかない。丹念に探せば集落があるのだろうがその規模の集落に助けを求めたところで自分を信じてくれた同級生は命を落としてしまうだろう。「クロード、全員準備が整ったぞ」「ローレンツくんが殆どやってくれたから助かっちゃった!」 そう言ってにこやかに笑うヒルダに真の名すら教えなかったと言うのに彼女はクロードの命を救うためにデアドラで命を落とした。皆の命を救うために自分に出来ることはなんだろうか。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.27───冬の間、スレンは雪に閉ざされ飛竜や天馬でほ飛行が不可能になる。そんな季節だからこそ土地の境界線で揉める。(中略)上空から土地の様子を確認出来ないため巫者は儀式によって魂を身体から離脱させ空に飛ばす。巫者の魂が直接、上空から土地を見て両者の言い分のうちどちらが正しいのか確かめるのだ。こうして問題を解決してきた歴史があるからか、スレンでは氏族の長が巫者を兼ねていることが多い── 招かれざる客と乾杯した後はその場で自分の杯を割るのがスレンの習いだ。事情を知るファーガスのものなら険悪な雰囲気になっていただろう。 彼等はシルヴァンたちのために馴鹿を捌きはしたが肩甲骨周りの肉ではなく、茹でた内臓を出している。皿の中身を見た時点で通詞はひどく不安そうにしていた。客人には普通なら最も良い部位を出す。彼は咄嗟に視線でシルヴァンに判断を仰いだが、シルヴァンはこの場ではローレンツに悟らせるな、と表情で命じた。 2834 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです家出息子たちの帰還.26───アガルタのものたちは未だに本拠地がどこであるのか不明だが、彼らの伝承によるとかつてこのフォドラの地は全て彼らのものであったらしい。セイロス教以前から伝わる古いを教えを奉じ、セイロス教に仇なすものたちを偉大な先祖として祀る。(中略)彼らはセイロス教以前の古式ゆかしい文化の担い手である、という強烈な意識を持っているのだ─── ファーガス神聖王国が彼らに顔を奪われた、と認定したのはモニカ、トマシュ、コルネリア、アランデル公だ。彼らはある時を境に言動が激変したと言う。 「何故、彼らは同盟の中枢に入り込まなかったのだろう」 王宮の執務室で調査報告を受け取ったディミトリは調査に当たっていたフェルディナントとセテスに問うた。偶然でも予防出来たというなら、その方法を取り入れたい。 2791 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.25───セイロス教の信徒によって辺境へと追いやられ、生き延びるために文化的変容を強いられたにもかかわらずダスカー人たちが北部に源流を見るのはいささか不思議な気持ちになる。だが現在のダスカー人たちはどこ出身であろうと北を神聖な方角と見做し、祭壇や上座を北側に作る。(中略)巫者は儀式の前に衣装や道具を北に設えた祭壇の上に置くか吊るす─── ディミトリはアンヴァルに突入する直前にエーデルガルトと話し合う機会を得られた。まだ起きていないことを阻止しようとする彼女との会話は全く噛み合わず、決裂を確認するだけで終わったが悔いはない。 帝都を突っ切って宮城の最上部まで突き進み、変わり果てた彼女を見た皆は言葉を失っていた。あんな姿になってまで守りたいものが何なのか全く分からない、と表情だけで訴えかけてくる。だが、片目を失いドゥドゥーを失ったと思い込んで闇の中を彷徨っていた時期のディミトリは化け物そのものだった。《似合いの姉弟だ!お前たちに違いなどあるものか!殺し合うがいい!》 2761 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.24───北部から招かれた巫者はダスカー人が崇めるべき霊について南部のものたちに教える。彼らが崇める霊は大まかに二つの集団に分けられる。亡くなった巫者や貴族そして不審な死に方をしたものたちだ。前者は民を厄災から守る。山河と結びついてその土地の主となることもあり、恵みをもたらす。後者は狂い死にや水死したものであることが多い。彼らは子孫など縁があるものを病気や事故から守り、子供の成長を促す─── 後ろ盾であったコルネリアやアランデル公を失ったせいか、西部諸侯たちの抵抗はかなり散発的になっている。その状況を踏まえて王国軍はディミトリの希望通りフェルディアには戻らず、帝都を目指すことになった。ディミトリとエーデルガルトはいつか必ず激突する。早いうちに、と言う皆の気持ちもわかるが帳簿をめくる度にシルヴァンの手は止まった。 2827 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。「家出息子たちの帰還.23」18↑?→y/n 5186 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.22───ダスカーでは魂は微細で軽いが実質を伴ったものである、と信じられている。巫者以外に姿を見ることができず、ほとんど重さを持たず枯葉の上を歩いても音を立てることはない。このような魂にとって一番恐ろしいのは悪霊や祖霊に捕らえられることだ。巫者はそのようにして行方不明となった魂を発見し、本来の身体に戻す。何年も見つからない場合もあり、ある巫者によると九年間かかった例もあるという─── ゴーティエ家にはスレン人の人質を預かっていた時期がある。シルヴァンは彼から憑き物が落ちたような、という言い回しを教えてもらった。 今のディミトリはまさに憑き物が落ちたような顔をしている。あの時ディミトリを庇ったロドリグは命を落とすつもりはなく、これまで通り狂気に囚われたディミトリを守り続けるつもりだったろう。だがシルヴァンはロドリグが死ななければディミトリは正気を取り戻せなかったような気がしている。フェリクスやイングリットのことを思うと絶対に口外出来ないが。 2806 related works goodbyemistressDONEその心の名前すら知らない 111strokes111MAIKING「説明できない」赤クロ青ロレの話です。13.誘拐・上 フレンが行方不明になった。クロードとローレンツは誘拐犯がイエリッツァであること、彼が死神騎士でありエーデルガルトの手の者であることを既に知っている。ローレンツが知る過去ではディミトリたちがフレンを見つけクロードが知る過去ではベレスとカスパルがフレンを見つけている。「ではこの時点でベレト…失礼、言い慣れないもので。ベレス先生は現時点で既に教会に不信感を持ち敵対すると決めていた可能性もあるのか」 ローレンツの知るベレトは教会と敵対せずディミトリに寄り添っていたらしい。記憶についての話を他の者に聞かれるわけにいかないので近頃のクロードはヒルダにからかわれる位ローレンツの部屋に入り浸っている。彼の部屋に行けばお茶と茶菓子が出るので夜ふかし前に行くと夜食がわりになってちょうど良かった。「そうでもなければあの状況で親の仇を守ろうとしないと思うんだよな」「だが今、僕たちの学校にいるのはベレト先生だ」 ベレスは戴冠式に参加していたらしいのでそこで何かあった可能性もある。クロードはどうしてもかつての記憶に囚われてしまう。「大手を振って何かを調べる良い機会なのは確 2090 goodbyemistressTIRED前描いてたやつ tairanoperamoriDOODLEDay1 Dance「踊ろうぜ!」ClaurenzWeek2020参加作品 tairanoperamoriDOODLE今更クロロレバレンタイン某会話ツールでディミもエガちゃんも初々しく頬を染めていたのに、クロおまえときたら…でも好き…ってなりましたあえて渡すのはクロの方 4 mooumoou24DONE互いの過去を見たクロロレ 2 aoz_hrpkDOODLEクロロレもセクピスパロしたぞ 4 aoz_hrpkDOODLE魔法少女ミル☆ディン 第八話 (クロロレ/ヒュフェ含 後天性女体化)漫画4P 救いも希望もあるんだよっ 4 Q.GAME_クロロレ專PASTクロロレ 3枚1.支援Bみたいな話をしているクロロレ2.天刻の拍動用意~(血注意3.従者クロロレ 3 recommended works Q.GAME_クロロレ專PASTクロロレ 3枚1.支援Bみたいな話をしているクロロレ2.天刻の拍動用意~(血注意3.従者クロロレ 3 Q.GAME_クロロレ專PASTクロロレ ClaurenzWeek20201.Dance2.Rain3.Modern AU4.Vampire5.Enemies6.Proposal7.Sun and Moon 7 111strokes111MAIKING「説明できない」赤クロと青ロレの話です。4.遭遇・下 犠牲者を一人も出すことなく野営訓練を終えて修道院に戻ることが出来た。ローレンツのほぼ記憶通りではあるが異なる点がある。ベレトが金鹿の学級の担任になったのだ。正式に採用された彼は既に士官学校から学生の資料を貰っている。だがグロンダーズで行われる模擬戦を控えたベレトはここ数日、放課後になると学級の皆に話を聞くため修道院の敷地内を走り回っていた。 ローレンツはあの時、模造剣を配ろうとしたのは何故なのかとベレトに問われたが予め野盗達に襲われているのを知っていたから、とは言えない。言えば狂人扱いされるだろう。「歩兵の足が早すぎたからだ。補給部隊が本体と分断されたら敵に襲われやすくなる」 食糧がなければ兵たちは戦えない。敵軍を撤退させるため戦端を開く前に物資の集積所を襲って物資を奪ったり焼き払ってしまうのは定石のひとつだ。ローレンツの言葉聞いたベレトは首を縦に振った。「それで足止めして予備の武器を渡したのか。装備をどうするかは本当に難しいんだ。あの場合は結果として合っていたな。良い判断をした」「ありがとう先生。そう言ってもらえると霧が晴れたような気分になるよ」 2068 111strokes111MAIKING「説明できない」赤クロと青ロレの話です。8.背叛・下 雷霆を振るうカトリーヌの名を聞いた者に多少なりとも英雄の遺産や紋章の知識があったならばそれがとんだ茶番だと判るだろう。だが無謬であるセイロス教会が彼女をカサンドラではなくカトリーヌと呼ぶのならそれに従うしかない。カロン家当主としても令嬢カサンドラに死なれるよりはガルグ=マクで生きていてくれた方が良いのだろう。 ローレンツは霧深い街道をガスパール城に向けて黙々と進んでいた。前方ではクロードとベレトとカトリーヌが何やら話している。五年前、ローレンツは帝国軍が破竹の快進撃を見せた時に正直言ってファーガス神聖王国がほぼ崩壊したと思った。今の彼らの会話を耳にしてもファーガスが凋落しているという印象が深まっていく。青獅子の学級の学生たちは士官学校に入る前に初陣を済ませている者が多いのはダスカーの悲劇以降小規模な騒乱が後を立たずにいるからだ。 だからあの時ローレンツはフェルディナントと共にミルディン大橋に立った。ファーガスは近々自壊するだろうしパルミラとの国境を守りながら強大な帝国に抗う力が同盟にはない。ならばせめて領地と領民を守りたいと思ったからだ。霧の立ちこめる行路は人生 2090 111strokes111MAIKING「説明できない」赤クロと青ロレの話です。9.典儀・上 情報には出元と行き先がある。それを見極めずに判断を下すと間違いが起きる。前節、カトリーヌがロナート卿の所持品から見つけた大司教レアの暗殺計画に関する密書は様々な波紋を読んだ。真偽の程は定かではないが対応せねばならない。 謁見の間に呼び出されたベレトから今節の課題を聞いたクロードは教会があの密書をどう判断したのか悟った。今回も彼の記憶と同じく何者かが教会を混乱させる為に作成した偽物であると判断したのだ。そうでなければ士官学校の学生に警備や見回りを担当させないだろう。だがクロードにとっては丁度良かった。賊の狙いが何処であるのか確かめる為という大義名分を得て修道院の敷地内を直接、自由に見て回れる。賊が聖廟の中で何かを探し、奪いに来たがそこでベレスが天帝の剣を手に取り賊を撃退したことをクロードは覚えているのだがだからといって日頃入れない聖廟を直接探る機会を逃したくはなかった。それにロナート卿の叛乱の時と同じくまたクロードたちが当事者になっている。詳しく調査しておいて損はないだろう。 ガルグ=マクにはフォドラの外からやってきた住人がクロード以外にも存在する。自然と祖先を 2082 111strokes111MAIKING「説明できない」赤クロ青ロレの話です。13.誘拐・上 フレンが行方不明になった。クロードとローレンツは誘拐犯がイエリッツァであること、彼が死神騎士でありエーデルガルトの手の者であることを既に知っている。ローレンツが知る過去ではディミトリたちがフレンを見つけクロードが知る過去ではベレスとカスパルがフレンを見つけている。「ではこの時点でベレト…失礼、言い慣れないもので。ベレス先生は現時点で既に教会に不信感を持ち敵対すると決めていた可能性もあるのか」 ローレンツの知るベレトは教会と敵対せずディミトリに寄り添っていたらしい。記憶についての話を他の者に聞かれるわけにいかないので近頃のクロードはヒルダにからかわれる位ローレンツの部屋に入り浸っている。彼の部屋に行けばお茶と茶菓子が出るので夜ふかし前に行くと夜食がわりになってちょうど良かった。「そうでもなければあの状況で親の仇を守ろうとしないと思うんだよな」「だが今、僕たちの学校にいるのはベレト先生だ」 ベレスは戴冠式に参加していたらしいのでそこで何かあった可能性もある。クロードはどうしてもかつての記憶に囚われてしまう。「大手を振って何かを調べる良い機会なのは確 2090 tairanoperamoriDONE日の出を共に過ごすクロロレ __san9660DONE無双の中クロロレ 2 オシオDOODLEキスの日らしい!