111strokes111 @111strokes111https://forms.gle/PNTT24wWkQi37D25A何かありましたら。 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 309
111strokes111☆quiet followMAIKING「説明できない」赤クロと青ロレの話です。 #クロロレ chloroethylene 9.典儀・上 情報には出元と行き先がある。それを見極めずに判断を下すと間違いが起きる。前節、カトリーヌがロナート卿の所持品から見つけた大司教レアの暗殺計画に関する密書は様々な波紋を読んだ。真偽の程は定かではないが対応せねばならない。 謁見の間に呼び出されたベレトから今節の課題を聞いたクロードは教会があの密書をどう判断したのか悟った。今回も彼の記憶と同じく何者かが教会を混乱させる為に作成した偽物であると判断したのだ。そうでなければ士官学校の学生に警備や見回りを担当させないだろう。だがクロードにとっては丁度良かった。賊の狙いが何処であるのか確かめる為という大義名分を得て修道院の敷地内を直接、自由に見て回れる。賊が聖廟の中で何かを探し、奪いに来たがそこでベレスが天帝の剣を手に取り賊を撃退したことをクロードは覚えているのだがだからといって日頃入れない聖廟を直接探る機会を逃したくはなかった。それにロナート卿の叛乱の時と同じくまたクロードたちが当事者になっている。詳しく調査しておいて損はないだろう。 ガルグ=マクにはフォドラの外からやってきた住人がクロード以外にも存在する。自然と祖先を崇拝するパルミラからやってきたクロードはセイロス教の信者ではないし決まった信仰を持たない。いずれセイロス教の信者になる為に堅信の儀をうけるであろうツィリルよりシャミアやペトラ、そして後に教会に叛旗を翻すエーデルガルトとヒューベルトの方がクロードと精神的な距離が近い。洋灯を手に聖廟の中を眺めるとそこには無数の棺が置いてあった。盗掘されるような副葬品はない。皆、強欲を戒める宗教の聖職者だから基本は身を宝石で飾ることなく埋葬されている。彼らの生前の生き方が残された遺骨に聖なる力を与える、らしい。賊が宝物殿に宝石を盗みに来るようなそんな単純な者たちであったならば戦争は起きなかっただろう。 探索から戻った埃まみれで白く汚れたクロードから話しかけられた聖廟の衛兵が何度もくしゃみをした。ローレンツなら手巾を何枚も持ち歩いているのだろうが残念ながらクロードには持ち合わせがない。すると心底意外な人物が聖廟の入口の衛兵に手巾を渡した。「返さなくて結構です。クロード殿、酷いお姿ですな。そのような状態で我が主と同じ建物に入らないでいただきたい」 次期皇帝の侍従に手巾を渡された衛兵は数節後、クロードの記憶通りに帝国軍がガルグ=マクへ侵攻してきたら何を思うのだろう。この時点で帝国、というかエーデルガルトたちの危険性を言いふらして回ることも出来たが白きものを冠に戴きセイロス教の聖職者に見守られながら即位するアドラステア帝国の皇帝が教会に叛意を持っていると言っても誰も信じないことは明らかだった。「同感だね。俺も俺と同じ建物に居たくないからさっさと風呂に入るよ」 そういうとクロードは聖廟から足早に立ち去った。おそらくやヒューベルトはクロードがどこまで潜ったのか確かめに来たのだろう。埃まみれのまま歩いていると訓練を終えて首にかけた布で顔を拭きながら寮の入り口へと歩いてくるローレンツの姿が目に入った。「十中八九課題絡みだろうが一体どこに顔を突っ込んできたのだ?クロード、埃を払ってやるから外套を貸したまえ。外でやらないと皆の迷惑になる」 クロードから渡された黄色い外套を入り口から少し離れた隅っこでばさばさと振っているローレンツを見てクロードは呆気に取られた。「ぼんやりしていないで君は上着の埃を払いたまえ。効率が悪いだろう」 クロードはこの手の自分が興味が持てない日常的な作業が苦手だ。食堂で皿を洗えば割ってしまうしディミトリとは違う理由で裁縫も駄目だ。服はうまく畳んで背嚢に入れないと行軍訓練の際に不便なことが身に染みて分かったのでようやく畳めるようになった。ローレンツの見よう見真似で上着を振っていると手付きがなっていない、とかで取り上げられてしまった。「これでよし。ああ、ようやく着替えが取りに行ける」「訓練場に持っていけば二度手間にならないだろう?」「あそこに持参すると着替えに埃や土がつくから嫌なのだ」 そう言ってさっさと自分の部屋に向かうローレンツの広い背中をぼんやりと見送ったクロードは彼に礼を言うために慌てて階段を駆け上がった。足が長いし動作もきびきびしているので日常ではすぐに置いていかれてしまう。「ごめんな、礼を言い忘れてた」「頼まれたわけではないから礼は結構だ」 追い付けたのは浴場でだった。湯浴み着姿のローレンツが蒸し風呂で長い手足を投げ出して休んでいる。長居するつもりなのか頭と顔に布をかけていたが白い肌と長い手足でクロードにはすぐに分かった。髪が短く色白で背の高い大男は士官学校に沢山いる。先程くしゃみが止まらなくなった衛兵に手巾をくれてやったヒューベルトもローレンツと仲が良いフェルディナントやシルヴァンも髪が短く手足が長い。 何故クロードはすぐにローレンツが分かったのだろうか。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。「家出息子たちの帰還.16」今回はそれなりにいかがわしいので一応18↑?→y/n 5130 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.15───祖霊や神霊に選ばれて巫者になるものは精神に異常をきたすことが多い。あるはずがないものを見て聞こえないはずの声を聞くうちに日常に支障が生じるのは想像に難くない。だがこうやって祖霊や神霊は巫者候補が他者を二心なく助けられる人物であるかどうか確かめているのだという。選ばれたものが祖霊や神霊の指示に逆らって巫者にならないと今度は家族や飼っている動物の命を奪うのだ─── あの日のディミトリはグレンの断末魔を聞いた。父の首が落ちるところを見た。にも関わらず首謀者の姿だけは見ることが叶わなかった。《許さない、殺す前に手足をもいでやる》あの日以来、死者は毎日ディミトリの耳元で首を捧げよと訴えて来る。名前が分からなければ、顔が分からなければこの手で首を捩じ切ることもできない。だがそんな歯痒い日々は地道な努力とは関係なく終わりを告げた。 2804 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.14───ダスカー人は憑霊状態になった巫者と巫者本人の間に明確な一線を引く。巫者は祖霊と交流するのに欠かせない特殊技能の持ち主であると認めているが、それでも巫者本人は祖霊の入れ物に過ぎないからだ。依頼者は巫者がその身に宿した祖霊にしか用はない。憑霊状態の時には平伏しても巫者本人は人として扱う。(中略)老いや病でその身に祖霊を下ろせなくなった巫者は弟子に地位を譲り、依頼者そして信者としてかつての弟子を相手に平伏すらするのだ─── シルヴァンの副官として儀式に参加しているローレンツは緊張しているのか、ずっと黙っていた。本来なら俗人が入ることを許されない聖域は静謐さに満ちている。軽口を飛ばすのも憚られるような状況で儀式は失敗に終わった。望んだ時に望んだような奇跡は起こらない。 2865 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.13───巫者が祖霊に肉体を明け渡している際は暗闇の中にいるようで周囲で何が起きているのかよく分からないし覚えていられず意識も保てないのだという。辺りを見回す目、物音を聞く耳、思考する頭、言葉を発する口を貸し出していると考えれば納得できる。(中略)言葉と思考は切り離し難いものだ。思考だけがあっても言葉がなければその思考は他者から理解されない。思考と言葉は互いに根源にも結果にもなりうる。思考の限界と言葉の限界は一致しているのだ─── セイロス騎士団は出自を問わない。シャミアのような信徒ではないものも所属しているし、ハンネマンやマヌエラのような帝国出身者も、同盟出身者も王国出身者もいる。だからクロードとディミトリは同じ手法を取っていた。血筋を利用して騎士たちを油断させ、レアの出した箝口令を掻い潜っている。図々しい話だが、女神と教会は無謬だとしても騎士やその実家の面々は俗世間に属しているので責めないでやって欲しいと思う。 1992 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.12───ダスカーでは葬儀を終えた一週間から四週間後に巫者を呼ぶ。巫者は遺族や故人の友人たちの前で死後の世界へ旅立ったばかりの故人の魂を呼び戻し、己の身体に憑依させる。遺族や友人は故人と生前の思い出話をして死後の世界での暮らしぶりを聞き、何かして欲しいことがないか、言い残したことがないかを問う。この場では遺族と死者との口論が起きることも珍しくない。葬儀は死者を悪霊ではなく祖霊にするための儀式で、巫者による呼び戻しは死者個人のために行われる─── 昨日は本当にいい日で、フェリクスとイングリットがそれぞれに踊る姿を見たディミトリはずっと微笑んでいた。彼の伯父であるイーハ公は絶対に認めようとしないが、ディミトリは他人の幸福に喜びを見出す。それなのに続いて欲しい日常は儚い。 1971 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.11───魂の抜けた身体は御者のいない馬車に例えられる。馬はあちこち好き勝手に走り回り、方々にぶつかり馬も傷つく。そのうち御者がいないことに気づいた悪霊が馬車に乗り込む。一方で巫者は御者に例えられる。自らの意思で魂を抜いた身体に精霊を憑依させるからだ。だが巫者の内なる世界で何が起きているのか、は彼らを外部から観察するしかない余所者が客観的に判断するのは不可能だ。─── 日頃は施錠されていて出入りの許されない女神の塔はわざとらしく鍵が外されていた。修道院の粋な計らいだろうか。クロードは少し離れた場所から、散り散りに塔へ向かっては見つからないように出てくる学生たちを眺めた。結果として入れ替え制になっていることに皆が気が付かないのは見つからないように必死だからだろう。意識はお相手に集中しているので前後に誰がいたのか、など考えもしない。 1973 related works mooumoou24DONE互いの過去を見たクロロレ 2 tairanoperamoriDOODLEDay1 Dance「踊ろうぜ!」ClaurenzWeek2020参加作品 tairanoperamoriDOODLE今更クロロレバレンタイン某会話ツールでディミもエガちゃんも初々しく頬を染めていたのに、クロおまえときたら…でも好き…ってなりましたあえて渡すのはクロの方 4 aoz_hrpkDOODLE魔法少女ミル☆ディン 第八話 (クロロレ/ヒュフェ含 後天性女体化)漫画4P 救いも希望もあるんだよっ 4 goodbyemistressDONEその心の名前すら知らない 111strokes111MAIKING「説明できない」赤クロ青ロレの話です。13.誘拐・上 フレンが行方不明になった。クロードとローレンツは誘拐犯がイエリッツァであること、彼が死神騎士でありエーデルガルトの手の者であることを既に知っている。ローレンツが知る過去ではディミトリたちがフレンを見つけクロードが知る過去ではベレスとカスパルがフレンを見つけている。「ではこの時点でベレト…失礼、言い慣れないもので。ベレス先生は現時点で既に教会に不信感を持ち敵対すると決めていた可能性もあるのか」 ローレンツの知るベレトは教会と敵対せずディミトリに寄り添っていたらしい。記憶についての話を他の者に聞かれるわけにいかないので近頃のクロードはヒルダにからかわれる位ローレンツの部屋に入り浸っている。彼の部屋に行けばお茶と茶菓子が出るので夜ふかし前に行くと夜食がわりになってちょうど良かった。「そうでもなければあの状況で親の仇を守ろうとしないと思うんだよな」「だが今、僕たちの学校にいるのはベレト先生だ」 ベレスは戴冠式に参加していたらしいのでそこで何かあった可能性もある。クロードはどうしてもかつての記憶に囚われてしまう。「大手を振って何かを調べる良い機会なのは確 2090 Q.GAME_クロロレ專PASTクロロレ 3枚1.支援Bみたいな話をしているクロロレ2.天刻の拍動用意~(血注意3.従者クロロレ 3 goodbyemistressTIRED前描いてたやつ aoz_hrpkDOODLEクロロレもセクピスパロしたぞ 4 recommended works tairanoperamoriDOODLEDay7 Sun and Moon日食もしくは月食?みたいな感じを出したかったものClaurenzWeek2020参加作品 Q.GAME_クロロレ專PAST「為見懷念之物(人)拜訪薔薇園的男人」&「逐漸被提爾狩斯之杖侵蝕的洛廉茲」「バラの庭にいるものと会いに行く男」と「魔杖を使う過ぎローレンツ」「Man going to see what is in the rose garden」&「Lorentz using a magic wand」(google translation) 2 Q.GAME_クロロレ專PAST5年後庫羅德x5年前洛廉茲,5年前庫羅德x5年後洛廉茲(H後前、前後(HTime operation(R18 2 bokuemiriiDONE「クロロレ」お散歩5/5 クロロレWEBオンリーイベントおめでとう!2枚:(本文なしvers.) 2 からかまよDOODLE顔を褒めた時のロレくんの反応 もぶーりお三世DONE現パロ一年生です!!前後クロロレ 16 9660moyunataDONE左手薬指に指輪を付ける意味が伝わらない人魚ちゃんかわいい!!っていう絵を描きたかったのですが、全て描き終わったあとに右手を描いていたことに気付きましたorzこの人たち髪型左右非対称だから反転できない... Q.GAME_クロロレ專DONE完全我得逆バニー 111strokes111MAIKING「説明できない」赤クロと青ロレの話です。5.初戦・上 三学級対抗の模擬戦はクロード達の勝利に終わった。これもクロードの記憶とは異なっている。容赦のなかったベレスの記憶があるクロードは事前に何か工作するかベレトに探りを入れてみたが拒否された。こんな下らないことに全力を尽くすなという意味なのか気高い倫理観の持ち主なのかはまだクロードには分からない。腹下しの薬は冗談だったが賛同してもらえたら武器庫に忍び込んで他学級の使う武器の持ち手にひびを入れてしまうつもりだった。 母国やデアドラと比べるとガルグ=マクは肌寒い。気に食わない異母兄が王宮で働く女官を寝室に引っ張り込むような寒さだ。それでも来たばかりの頃と比べればかなり暖かくなっている。過酷な太陽の光に慣れたクロードの目にも山の緑は目に眩しく映った。長時間、薄暗い書庫で本を物色していたからだろうか。廊下に差す光に緑の目を細めながら歩いていると大司教レアの補佐を務めるセテスに声をかけられた。クロードは規則違反に目を光らせている彼のことがあまり得意ではない。「ちょうど良かった。クロード、後でベレトと共にこちらに顔を出しなさい」「分かりました。セテスさんは先生が今どの辺りにいる 2100