111strokes111 @111strokes111https://forms.gle/PNTT24wWkQi37D25A何かありましたら。 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 320
111strokes111☆quiet followMAIKING「説明できない」赤クロと青ロレの話です。 #クロロレ chloroethylene 4.遭遇・下 犠牲者を一人も出すことなく野営訓練を終えて修道院に戻ることが出来た。ローレンツのほぼ記憶通りではあるが異なる点がある。ベレトが金鹿の学級の担任になったのだ。正式に採用された彼は既に士官学校から学生の資料を貰っている。だがグロンダーズで行われる模擬戦を控えたベレトはここ数日、放課後になると学級の皆に話を聞くため修道院の敷地内を走り回っていた。 ローレンツはあの時、模造剣を配ろうとしたのは何故なのかとベレトに問われたが予め野盗達に襲われているのを知っていたから、とは言えない。言えば狂人扱いされるだろう。「歩兵の足が早すぎたからだ。補給部隊が本体と分断されたら敵に襲われやすくなる」 食糧がなければ兵たちは戦えない。敵軍を撤退させるため戦端を開く前に物資の集積所を襲って物資を奪ったり焼き払ってしまうのは定石のひとつだ。ローレンツの言葉聞いたベレトは首を縦に振った。「それで足止めして予備の武器を渡したのか。装備をどうするかは本当に難しいんだ。あの場合は結果として合っていたな。良い判断をした」「ありがとう先生。そう言ってもらえると霧が晴れたような気分になるよ」 戦場の霧という言葉がある。斥候などを出して可能な限り下調べはするがそれでも敵軍や戦場の正確な現状を正確に知ることはできない。霧が出て覆い隠された状態で指揮官は決定を下しその責任をとる。ローレンツが命を落としたミルディン大橋にもその霧がたちこめていて霧の中にベレトがいた。 ベレトは無表情かつとても静かに話す。声を荒げるところを聞いた者はいない。夜の闇のような瞳で彼からじっと見つめられるとローレンツの抱える秘密を見透かされているような気分になる。話題は得意とする武器へと切り替わっていた。「シルヴァンと同じく槍だ」 ローレンツは反射的にベレトが青獅子の学級の担任であるかのように扱ってしまった。例えとして出すにしても唐突すぎる。レオニーと同じく、と言うべきだった。「シルヴァンとローレンツは槍が得意なのか。覚えておこう。そうか、フェルディアにいたからファーガスの者に詳しいのか」 今日は天気が良くベレトとローレンツ以外にも中庭で沢山の学生が暖かい日差しと世間話を楽しんでいる。こうした時間を共有することで学級の垣根すなわち出身地の違いを超えて同じ体験をした者同士が親しくなっていく。後の戦乱を知る身からすれば涙が出そうなほど平和な光景だ。学級の垣根を超えて結んだ友情は五年の時を経て不本意な結果に終わっている。少なくともローレンツとシルヴァンに関してはそうだった。「そうだな、確かにメルセデスさん、アネットさんとは魔道学院にいた時からの顔見知りだ」「ありがとう、参考になった」 そういうとベレトはリシテアを探して立ち去った。うまくやり過ごそうと緊張していたのか汗が白い背中を伝っていく。ふとした拍子に過去の記憶が言動に現れてしまわぬように今後は更に気をつけねばならない。「よう、ローレンツ。そんなにファーガスの連中に詳しいなら俺にも聞かせてくれよ」 クロードはいつから話を聞いていたのだろうか。ローレンツはベレトが違和感を感じていないかどうか気にかけるあまりクロードが耳をそばだてていると分からなかった。「君は人より建物の方が好みだろう?」 クロードの言動は今のところローレンツの記憶と大きく異なる点がない。先日も夜中に勝手に出歩いているところに出くわした。あの時は彼の資質を疑ったが後にエーデルガルト相手に五年間ものらりくらりと誤魔化し続けたことを今のローレンツは知っている。あの時、彼が見誤ったのはディミトリの立ち直る力だけだった。「先生には興味があるぜ。あの人には何か秘密があるはずだ」 目の前に誰にも言えない秘密を抱えた者がいると知らず好奇心に目を輝かせるクロードとローレンツは一才しか歳は離れていないが精神的には六歳の差がある。「暴くのではなく打ち明けさせてこそ、だろう。信頼を得たかったら闇雲に腹を探ろうとするのはやめることだ」「そっちこそ闇雲に女子に声かけるのやめろよ。言い寄られるようになってこそ、だろ?」 だが円卓会議で海千山千の大人たちと立派に張り合っていた片鱗はもう見え始めていた。つまり痛いところを正確に突くのだ。「なっ!僕はシルヴァンとは違う!本気で共に領地を治めてくれる配偶者を探しているのだからな!」 戦争が終わってから配偶者探しを再開しようと考えていたローレンツは結局独身のまま生涯を終えている。愛する人がいたら降伏や敵前逃亡をしていたかもしれないがそれでも今度は生涯を共に過ごす相手が欲しい。「資質を磨かなくても良い立場な奴は気軽で良いねえ」「言っておくがあくまでも勉学のついでだし君に対する監視の目を緩める気はないからな」 そうすればローレンツはクロードのうちに立ちこめる霧が晴れる時を見逃さずに済むのかもしれない。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.27───冬の間、スレンは雪に閉ざされ飛竜や天馬でほ飛行が不可能になる。そんな季節だからこそ土地の境界線で揉める。(中略)上空から土地の様子を確認出来ないため巫者は儀式によって魂を身体から離脱させ空に飛ばす。巫者の魂が直接、上空から土地を見て両者の言い分のうちどちらが正しいのか確かめるのだ。こうして問題を解決してきた歴史があるからか、スレンでは氏族の長が巫者を兼ねていることが多い── 招かれざる客と乾杯した後はその場で自分の杯を割るのがスレンの習いだ。事情を知るファーガスのものなら険悪な雰囲気になっていただろう。 彼等はシルヴァンたちのために馴鹿を捌きはしたが肩甲骨周りの肉ではなく、茹でた内臓を出している。皿の中身を見た時点で通詞はひどく不安そうにしていた。客人には普通なら最も良い部位を出す。彼は咄嗟に視線でシルヴァンに判断を仰いだが、シルヴァンはこの場ではローレンツに悟らせるな、と表情で命じた。 2834 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです家出息子たちの帰還.26───アガルタのものたちは未だに本拠地がどこであるのか不明だが、彼らの伝承によるとかつてこのフォドラの地は全て彼らのものであったらしい。セイロス教以前から伝わる古いを教えを奉じ、セイロス教に仇なすものたちを偉大な先祖として祀る。(中略)彼らはセイロス教以前の古式ゆかしい文化の担い手である、という強烈な意識を持っているのだ─── ファーガス神聖王国が彼らに顔を奪われた、と認定したのはモニカ、トマシュ、コルネリア、アランデル公だ。彼らはある時を境に言動が激変したと言う。 「何故、彼らは同盟の中枢に入り込まなかったのだろう」 王宮の執務室で調査報告を受け取ったディミトリは調査に当たっていたフェルディナントとセテスに問うた。偶然でも予防出来たというなら、その方法を取り入れたい。 2791 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.25───セイロス教の信徒によって辺境へと追いやられ、生き延びるために文化的変容を強いられたにもかかわらずダスカー人たちが北部に源流を見るのはいささか不思議な気持ちになる。だが現在のダスカー人たちはどこ出身であろうと北を神聖な方角と見做し、祭壇や上座を北側に作る。(中略)巫者は儀式の前に衣装や道具を北に設えた祭壇の上に置くか吊るす─── ディミトリはアンヴァルに突入する直前にエーデルガルトと話し合う機会を得られた。まだ起きていないことを阻止しようとする彼女との会話は全く噛み合わず、決裂を確認するだけで終わったが悔いはない。 帝都を突っ切って宮城の最上部まで突き進み、変わり果てた彼女を見た皆は言葉を失っていた。あんな姿になってまで守りたいものが何なのか全く分からない、と表情だけで訴えかけてくる。だが、片目を失いドゥドゥーを失ったと思い込んで闇の中を彷徨っていた時期のディミトリは化け物そのものだった。《似合いの姉弟だ!お前たちに違いなどあるものか!殺し合うがいい!》 2761 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.24───北部から招かれた巫者はダスカー人が崇めるべき霊について南部のものたちに教える。彼らが崇める霊は大まかに二つの集団に分けられる。亡くなった巫者や貴族そして不審な死に方をしたものたちだ。前者は民を厄災から守る。山河と結びついてその土地の主となることもあり、恵みをもたらす。後者は狂い死にや水死したものであることが多い。彼らは子孫など縁があるものを病気や事故から守り、子供の成長を促す─── 後ろ盾であったコルネリアやアランデル公を失ったせいか、西部諸侯たちの抵抗はかなり散発的になっている。その状況を踏まえて王国軍はディミトリの希望通りフェルディアには戻らず、帝都を目指すことになった。ディミトリとエーデルガルトはいつか必ず激突する。早いうちに、と言う皆の気持ちもわかるが帳簿をめくる度にシルヴァンの手は止まった。 2827 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。「家出息子たちの帰還.23」18↑?→y/n 5186 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.22───ダスカーでは魂は微細で軽いが実質を伴ったものである、と信じられている。巫者以外に姿を見ることができず、ほとんど重さを持たず枯葉の上を歩いても音を立てることはない。このような魂にとって一番恐ろしいのは悪霊や祖霊に捕らえられることだ。巫者はそのようにして行方不明となった魂を発見し、本来の身体に戻す。何年も見つからない場合もあり、ある巫者によると九年間かかった例もあるという─── ゴーティエ家にはスレン人の人質を預かっていた時期がある。シルヴァンは彼から憑き物が落ちたような、という言い回しを教えてもらった。 今のディミトリはまさに憑き物が落ちたような顔をしている。あの時ディミトリを庇ったロドリグは命を落とすつもりはなく、これまで通り狂気に囚われたディミトリを守り続けるつもりだったろう。だがシルヴァンはロドリグが死ななければディミトリは正気を取り戻せなかったような気がしている。フェリクスやイングリットのことを思うと絶対に口外出来ないが。 2806 related works tairanoperamoriDOODLE今更クロロレバレンタイン某会話ツールでディミもエガちゃんも初々しく頬を染めていたのに、クロおまえときたら…でも好き…ってなりましたあえて渡すのはクロの方 4 goodbyemistressDONEその心の名前すら知らない Q.GAME_クロロレ專PASTクロロレ 3枚1.支援Bみたいな話をしているクロロレ2.天刻の拍動用意~(血注意3.従者クロロレ 3 mooumoou24DONE互いの過去を見たクロロレ 2 tairanoperamoriDOODLEDay1 Dance「踊ろうぜ!」ClaurenzWeek2020参加作品 aoz_hrpkDOODLE魔法少女ミル☆ディン 第八話 (クロロレ/ヒュフェ含 後天性女体化)漫画4P 救いも希望もあるんだよっ 4 aoz_hrpkDOODLEクロロレもセクピスパロしたぞ 4 goodbyemistressTIRED前描いてたやつ 111strokes111MAIKING「説明できない」赤クロ青ロレの話です。13.誘拐・上 フレンが行方不明になった。クロードとローレンツは誘拐犯がイエリッツァであること、彼が死神騎士でありエーデルガルトの手の者であることを既に知っている。ローレンツが知る過去ではディミトリたちがフレンを見つけクロードが知る過去ではベレスとカスパルがフレンを見つけている。「ではこの時点でベレト…失礼、言い慣れないもので。ベレス先生は現時点で既に教会に不信感を持ち敵対すると決めていた可能性もあるのか」 ローレンツの知るベレトは教会と敵対せずディミトリに寄り添っていたらしい。記憶についての話を他の者に聞かれるわけにいかないので近頃のクロードはヒルダにからかわれる位ローレンツの部屋に入り浸っている。彼の部屋に行けばお茶と茶菓子が出るので夜ふかし前に行くと夜食がわりになってちょうど良かった。「そうでもなければあの状況で親の仇を守ろうとしないと思うんだよな」「だが今、僕たちの学校にいるのはベレト先生だ」 ベレスは戴冠式に参加していたらしいのでそこで何かあった可能性もある。クロードはどうしてもかつての記憶に囚われてしまう。「大手を振って何かを調べる良い機会なのは確 2090 recommended works tairanoperamoriDOODLEDay7 Sun and Moon日食もしくは月食?みたいな感じを出したかったものClaurenzWeek2020参加作品 Q.GAME_クロロレ專PAST5年後庫羅德x5年前洛廉茲,5年前庫羅德x5年後洛廉茲後前、前後Time operation 2 Q.GAME_クロロレ專PAST1.みさわさんのSShttps://twitter.com/sawa338/status/12365714450161950742.ミャコさんのSShttps://twitter.com/miyakowsr/status/12365510043733893123.そらあおさんhttps://twitter.com/s0ra_a0/status/1236619501547843586 3 tairanoperamoriDOODLE※現パロ高校生パロクロロレ。多分高2、高3。脳内設定はしっかり定まっていませんが、1枚目:放課後も一人で自習しているロレにあんぱん差し入れ2枚目:「先輩のこと、卒業したって諦めないから」的な告白シーンみたいなイメージです。いいもの食べてそうなロレに、クロにはあえて素朴なものを差し入れして欲しい! 2 もぶーりお三世DONE現パロ一年生です!!前後クロロレ 16 111strokes111MAIKING「説明できない」赤クロ青ロレの話です。13.誘拐・上 フレンが行方不明になった。クロードとローレンツは誘拐犯がイエリッツァであること、彼が死神騎士でありエーデルガルトの手の者であることを既に知っている。ローレンツが知る過去ではディミトリたちがフレンを見つけクロードが知る過去ではベレスとカスパルがフレンを見つけている。「ではこの時点でベレト…失礼、言い慣れないもので。ベレス先生は現時点で既に教会に不信感を持ち敵対すると決めていた可能性もあるのか」 ローレンツの知るベレトは教会と敵対せずディミトリに寄り添っていたらしい。記憶についての話を他の者に聞かれるわけにいかないので近頃のクロードはヒルダにからかわれる位ローレンツの部屋に入り浸っている。彼の部屋に行けばお茶と茶菓子が出るので夜ふかし前に行くと夜食がわりになってちょうど良かった。「そうでもなければあの状況で親の仇を守ろうとしないと思うんだよな」「だが今、僕たちの学校にいるのはベレト先生だ」 ベレスは戴冠式に参加していたらしいのでそこで何かあった可能性もある。クロードはどうしてもかつての記憶に囚われてしまう。「大手を振って何かを調べる良い機会なのは確 2090 111strokes111MAIKING「説明できない」赤クロ青ロレの話です。16.鷲獅子戦・下 ローレンツがグロンダーズに立つのは二度目だ。一度目はローレンツの認識からすると五年前でベレト率いる青獅子の学級が勝利している。敗因は堪え切れずに飛び出してしまったローレンツだ。更に危険な実戦で囮をやらされた時に堪えられたのだから今日、堪えられないはずはない。 赤狼の節と言えば秋の始まりだが日頃山の中の修道院にいるので平原に下りてくると暖かく感じた。開けた土地は豊かさを保証する。グロンダーズ平原は穀倉地帯でアドラステア帝国の食糧庫だ。畑に影響が出ない領域で模擬戦は行われる。模擬戦と言っても怪我人続出の激しいもので回復担当の学生はどの学級であれ大変な思いをするだろう。 ベレトが持ってきた地図を見て思うところがあったのかクロードは慌ててレオニーとラファエルを伴って教室から駆け出し書庫で禁帯出のもの以外グロンダーズに関する本を全て借り上げてきた。皆に本を渡し地形描写がある物とない物に仕分けさせた。この時、即座に役に立たない本だけを返却させている。情報を独占し他の学級に無駄足を踏ませた。クロードのこういう所がローレンツは会ったこともないべレスから疎まれたのかもしれない。 2376 __san9660DOODLEワンドロ 好き 風邪 __san9660DOODLEファンアートタッパーさんの素敵なお話はこちら▼https://twitter.com/4llin_tupper/status/1469692229078089728?s=21