111strokes111 @111strokes111https://forms.gle/PNTT24wWkQi37D25A何かありましたら。 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 323
111strokes111☆quiet followMAIKING「説明できない」赤クロと青ロレの話です。 #クロロレ chloroethylene 5.初戦・上 三学級対抗の模擬戦はクロード達の勝利に終わった。これもクロードの記憶とは異なっている。容赦のなかったベレスの記憶があるクロードは事前に何か工作するかベレトに探りを入れてみたが拒否された。こんな下らないことに全力を尽くすなという意味なのか気高い倫理観の持ち主なのかはまだクロードには分からない。腹下しの薬は冗談だったが賛同してもらえたら武器庫に忍び込んで他学級の使う武器の持ち手にひびを入れてしまうつもりだった。 母国やデアドラと比べるとガルグ=マクは肌寒い。気に食わない異母兄が王宮で働く女官を寝室に引っ張り込むような寒さだ。それでも来たばかりの頃と比べればかなり暖かくなっている。過酷な太陽の光に慣れたクロードの目にも山の緑は目に眩しく映った。長時間、薄暗い書庫で本を物色していたからだろうか。廊下に差す光に緑の目を細めながら歩いていると大司教レアの補佐を務めるセテスに声をかけられた。クロードは規則違反に目を光らせている彼のことがあまり得意ではない。「ちょうど良かった。クロード、後でベレトと共にこちらに顔を出しなさい」「分かりました。セテスさんは先生が今どの辺りにいるかご存知ですか?」 ベレトは神出鬼没で授業と食事時以外は何処にいるのか全く見当がつかない。「忙しくて探していられないから君に頼んだのだ」 セテスにも面倒事を誰かに押し付けるような人間らしさがあったということだ。クロードは記憶力が良い方だと自負している。故にここ一節ほどは記憶と現実の食い違いに驚いていた。最も大きいのは担任教師の性別と模擬戦の勝敗で細かな違いを挙げればきりがない。その度に過去の自分は何を見ていたのだろうかと思う。 士官学校は修道院の中にあるので学生寮や校舎以外の施設には修道士やセイロス騎士団の者たちが闊歩している。とりあえず目についた顔見知り全てに片っ端から声をかけていく。食堂にいた、市場にいた、訓練場にいた、と言った具合に皆言うことが異なる。 訓練場に行くとエーデルガルトが斧をディミトリが槍を振り回しておりそれぞれの従者であるヒューベルト、ドゥドゥが傍に控えていた。ディミトリとドゥドゥがこの場に居てくれるお陰で身構えずに済む。クロードは内心でファーガスの大男たちに感謝した。「クロードも混ざるか?」「あら珍しい。クロードじゃない」 報告書には明記されていなかったが彼女の振るうアイムールがジュディッド、イグナーツ、レオニーの命を奪ったのかもしれない。「皆、精が出るな。セテスさんに頼まれてベレト先生を探してるんだが」「先程までこちらにいらっしゃったのだが昼食用の魚を釣りたいと言って出ていってしまった」 ダスカー出身であるドゥドゥの話し方はクロードにとって分かりやすい。歴史を誇る古都アンヴァルの名家出身であるヒューベルトの言葉は丁寧すぎて分かりにくいのだ。自領とアンヴァルを行き来して育っているリンハルト、カスパル、フェルディナント、ベルナデッタの言葉は普通なのでそれが彼の個性なのだろう。「釣果に恵まれなければ長居なさっていることでしょう」 つまりヒューベルトはさっさと行かねばまたすれ違う、と言いたいのだ。いちいち意図を読まねばならないので彼と話していると甘いものが欲しくなる。クロードは四人に礼を言い走って釣り堀に向かうとベレトがしゃがみ込んで犬の腹をなでていた。動物が好きで釣りが上手いのはベレスと同じらしい。魚籠の中にはそこそこの大物が入っている。「先生、セテスさんが呼んでいた。俺と一緒に来いと言っている」 ベレトは執務室に行く前に食堂に魚を預けた。確かに魚籠を持ったままでは中の魚が傷んでしまうだろう。 執務室で告げられたのは奉仕活動についてだった。あくまでもセイロス騎士団の補佐だが盗賊討伐に当たれという。「先生は新兵をたっぷり引き連れて戦場へ行ったことがあるか?」 クロードの質問に普通ならうんざりした表情を浮かべる筈だが首を横に振るベレトの顔からはなんの表情も読み取れなかった。「ジェラルドは腕が立つ者以外傭兵団に入れなかった」 傭兵団は訓練機関ではないので当たり前と言えば当たり前の話だった。だが士官学校は違う。そもそも入学前に出来なかったことを出来るようになりにいくのが学校だ。「そりゃそうだよな、俺たちまずは騎士団の足を引っ張らないようにしないと。ちょっと装備を確かめてくる」 武器庫へ行こうとしたクロードは急にベレトから首根っこを掴まれた。「食べられるのに食事を抜くのは良くない」 クロードは食への拘りをあまり表に出していない。詳しく語りすぎれば国外で育っていることが明るみに出てしまう可能性がある。だが食事を抜くのもまた悪目立ちしてしまうだろう。事実、さっそくベレトに嗜められている。ラファエルやローレンツに気付かれればもっと大きな騒ぎになるかもしれない。 クロードはベレトに勧められるがまま彼が釣った魚で作られたパイクの贅沢グリルを平らげた。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 111strokes111DONE家出息子たちの帰還.30(完)蒼月ルートのクロロレです↑18?→y/n 3083 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.29───ダスカーであれスレンであれ、巫者の語る言葉や伝統は本人の心が及ぶ範囲において真実であり、事実だ。おそらくセイロス教の聖典も同じ性質を持っている。その言葉の正誤の判定することは容易い。だがその場で苦し紛れに生成されたかのように見える伝統や真実はその巫者のこれまでの経験なしには発生しない。彼らは社会の写し鏡なのだ。理不尽でひどく残忍な主張をする巫者が増えた場合、統治者は恥じるべきである─── エドマンド港を母港とする商船がスレンで何かを見聞きしている可能性は高い、と言うことでローレンツはエドマンド領を訪問している。 学生時代からの友人であるマリアンヌは物静かな美しい人で、とてもではないが帆を操っているところが全く想像できない。エドマンド辺境伯もローレンツが陸地で見かける時は常に洒脱な格好をしている。 5074 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.28───ディミトリ王の即位後、ベレトの大司教就任後、ダスカーでは巫者が大量に発生した。誰に話を聞いても家族や親族の誰か一人は必ず巫病に苦しみ、精霊の導きに従って巫者になったと言う。皆、不安がっていたが当然のこととして話していた。ダスカー人がファーガスの支配下に置かれて以来、疎かにされていた精霊たちが崇敬せよと要求するのは当然なのだという─── ダスカーの地で合同の慰霊祭が行われることになった。シルヴァンの前にはディミトリが立っている。彼が最初にこの地を踏んだ時、共にいたのは父と義母そしてフェリクスの兄グレンだ。今はドゥドゥーとベレトそれに戦友たちが共にいる。 青天に恵まれた野原には強い風が吹き、惨劇の痕跡は残っていない。だが記憶は彼の心に刻まれている。ディミトリがどんな気持ちでここに立っているのかシルヴァンには分からない。 2800 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.27───冬の間、スレンは雪に閉ざされ飛竜や天馬でほ飛行が不可能になる。そんな季節だからこそ土地の境界線で揉める。(中略)上空から土地の様子を確認出来ないため巫者は儀式によって魂を身体から離脱させ空に飛ばす。巫者の魂が直接、上空から土地を見て両者の言い分のうちどちらが正しいのか確かめるのだ。こうして問題を解決してきた歴史があるからか、スレンでは氏族の長が巫者を兼ねていることが多い── 招かれざる客と乾杯した後はその場で自分の杯を割るのがスレンの習いだ。事情を知るファーガスのものなら険悪な雰囲気になっていただろう。 彼等はシルヴァンたちのために馴鹿を捌きはしたが肩甲骨周りの肉ではなく、茹でた内臓を出している。皿の中身を見た時点で通詞はひどく不安そうにしていた。客人には普通なら最も良い部位を出す。彼は咄嗟に視線でシルヴァンに判断を仰いだが、シルヴァンはこの場ではローレンツに悟らせるな、と表情で命じた。 2834 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです家出息子たちの帰還.26───アガルタのものたちは未だに本拠地がどこであるのか不明だが、彼らの伝承によるとかつてこのフォドラの地は全て彼らのものであったらしい。セイロス教以前から伝わる古いを教えを奉じ、セイロス教に仇なすものたちを偉大な先祖として祀る。(中略)彼らはセイロス教以前の古式ゆかしい文化の担い手である、という強烈な意識を持っているのだ─── ファーガス神聖王国が彼らに顔を奪われた、と認定したのはモニカ、トマシュ、コルネリア、アランデル公だ。彼らはある時を境に言動が激変したと言う。 「何故、彼らは同盟の中枢に入り込まなかったのだろう」 王宮の執務室で調査報告を受け取ったディミトリは調査に当たっていたフェルディナントとセテスに問うた。偶然でも予防出来たというなら、その方法を取り入れたい。 2791 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.25───セイロス教の信徒によって辺境へと追いやられ、生き延びるために文化的変容を強いられたにもかかわらずダスカー人たちが北部に源流を見るのはいささか不思議な気持ちになる。だが現在のダスカー人たちはどこ出身であろうと北を神聖な方角と見做し、祭壇や上座を北側に作る。(中略)巫者は儀式の前に衣装や道具を北に設えた祭壇の上に置くか吊るす─── ディミトリはアンヴァルに突入する直前にエーデルガルトと話し合う機会を得られた。まだ起きていないことを阻止しようとする彼女との会話は全く噛み合わず、決裂を確認するだけで終わったが悔いはない。 帝都を突っ切って宮城の最上部まで突き進み、変わり果てた彼女を見た皆は言葉を失っていた。あんな姿になってまで守りたいものが何なのか全く分からない、と表情だけで訴えかけてくる。だが、片目を失いドゥドゥーを失ったと思い込んで闇の中を彷徨っていた時期のディミトリは化け物そのものだった。《似合いの姉弟だ!お前たちに違いなどあるものか!殺し合うがいい!》 2761 related works Q.GAME_クロロレ專PASTクロロレ 3枚1.支援Bみたいな話をしているクロロレ2.天刻の拍動用意~(血注意3.従者クロロレ 3 aoz_hrpkDOODLE魔法少女ミル☆ディン 第八話 (クロロレ/ヒュフェ含 後天性女体化)漫画4P 救いも希望もあるんだよっ 4 tairanoperamoriDOODLEDay1 Dance「踊ろうぜ!」ClaurenzWeek2020参加作品 mooumoou24DONE互いの過去を見たクロロレ 2 tairanoperamoriDOODLE今更クロロレバレンタイン某会話ツールでディミもエガちゃんも初々しく頬を染めていたのに、クロおまえときたら…でも好き…ってなりましたあえて渡すのはクロの方 4 goodbyemistressDONEその心の名前すら知らない aoz_hrpkDOODLEクロロレもセクピスパロしたぞ 4 goodbyemistressTIRED前描いてたやつ 111strokes111MAIKING「説明できない」赤クロ青ロレの話です。13.誘拐・上 フレンが行方不明になった。クロードとローレンツは誘拐犯がイエリッツァであること、彼が死神騎士でありエーデルガルトの手の者であることを既に知っている。ローレンツが知る過去ではディミトリたちがフレンを見つけクロードが知る過去ではベレスとカスパルがフレンを見つけている。「ではこの時点でベレト…失礼、言い慣れないもので。ベレス先生は現時点で既に教会に不信感を持ち敵対すると決めていた可能性もあるのか」 ローレンツの知るベレトは教会と敵対せずディミトリに寄り添っていたらしい。記憶についての話を他の者に聞かれるわけにいかないので近頃のクロードはヒルダにからかわれる位ローレンツの部屋に入り浸っている。彼の部屋に行けばお茶と茶菓子が出るので夜ふかし前に行くと夜食がわりになってちょうど良かった。「そうでもなければあの状況で親の仇を守ろうとしないと思うんだよな」「だが今、僕たちの学校にいるのはベレト先生だ」 ベレスは戴冠式に参加していたらしいのでそこで何かあった可能性もある。クロードはどうしてもかつての記憶に囚われてしまう。「大手を振って何かを調べる良い機会なのは確 2090