111strokes111 @111strokes111https://forms.gle/PNTT24wWkQi37D25A何かありましたら。 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 299
111strokes111☆quiet followMAIKING「説明できない」赤クロ青ロレの話です。 #クロロレ chloroethylene 14.誘拐・下 ローレンツとクロードの記憶通り事態は進行した。一つ付け加えるならばクロードがセテスにちょっかいを出したことだろうか。見当違いだと分かっていることを敢えてセテスに聞いたら先方が何故か安心した、とクロードから聞いてローレンツは眉を顰めた。やはりセイロス教会は何かを隠している。五年前から問題視していたクロードが正しかった。だがそれは大乱を起こす理由になり得るのだろうか。クロードは元から英雄の遺産と白きものについて探っていたがそれに加えてエーデルガルトが檄文で言及していた教会の暗部についても調べ始めた。「先に掴んで暴露してしまえば檄文自体無効になるかと思ったがそんな都合の良い案件は見当たらなかった。敢えて言うならダスカーがらみか?」「だがあれも機能不全に陥った王国の要請がなければ騎士団が担当することはなかっただろう」 エーデルガルトが見つけたと称するセイロス教会がフォドラの全てを牛耳っている証拠とセイロス教会の秘密は同一なのだろうか、それとも違うのだろうか。探さねばならないものが増えてクロードは大変そうだ。大変そう、と言えばベレトも大変そうだ。彼は修道院内を丹念に探しているがイエリッツァに中々辿りつかない。彼の目からすれば同僚であるイエリッツァは疑いにくいのだろう。事態が膠着したまま日数を重ね商人から依頼された盗賊の征伐を終えた晩にローレンツはクロードの部屋を訪ねた。「クロード、君の記憶でも月末だったか?」「そうだ。ただ、知っていて犯人を泳がせていた可能性もある」 クロードは五年後のクロードにとどめを刺したと言うベレスをとことん警戒しているがローレンツには想像がつかない。ベレトはベレトだ。ダスカーの悲劇で傷ついたファーガスの学生たちに真摯に寄り添っていた姿しか浮かばない。「君の体験を思えば仕方ないのだろうがそれでも穿ちすぎだ」 エーデルガルトの所業についてはローレンツもクロードも庇いようがない。入学早々盗賊を雇ってクロードとディミトリを殺害しようとしただけでも噴飯物だし五年前に惨劇が起きたルミール村は帝国の領土だ。そしてローレンツの記憶では生き残った村人を保護したのは帝国ではなくセイロス教会だ。そんなエーデルガルトにベレスが与した理由は何なのだろうか。グロスタール家が帝国に与したのは領地がルミール村のように扱われるのを恐れてのことだった。ローレンツはクロードの机の上の本を大きさ別に積み上げてから言葉を続けた。「案外、何故そんなことをしたのかエーデルガルトさんから話が聞きたかっただけかもしれないではないか」 ローレンツの素朴な言葉を聞いてクロードはぽかんと口を開けた。中身はローレンツより一歳下なだけだが年相応の少年らしい表情をしている。「倫理観が好奇心に負けただけってことか?だがレアさんの代わりに勝手に戴冠式に出てたんだぜ?」 今後の展開を知っているからこそ現在のローレンツはクロードの深夜徘徊について好意的に評価が出来る。しかし学生時代は好奇心に負けて規則を破るクロードをよく思っていなかった。「それだって単なる好奇心の発露かもしれない。君にも心当たりがあるだろう。だが僕も人のことは言えない」 教師陣に対してイエリッツァが怪しい、とローレンツが示唆していないのは今のクロードなら時間さえあれば五年後を知る自分たちですら知らない何かを突き止めるのではないかと期待しているからだ。クロードはローレンツの真っ直ぐな視線に耐えかねて視線を外した。その先には工具がいくつか置きっぱなしになっている。「期待に応えられなくて悪かった。明日、先生たちにそれとなく伝えよう。俺たちに知らされてからもう十日になる。探索の時間はいくらでも欲しいがさすがにフレンが気の毒だ」「分かった。君に任せる」 セテスも自力で一日二日はフレンを探したはずだから実際はそれよりも数日長い。月末までフレンは堪えられると知っているがクロードの言う通り辛い時間は短い方がいいに決まっている。だがローレンツの記憶に残るクロードらしからぬ判断だった。そう感じてしまったことが申し訳なくてローレンツも先程のクロードのように相手から視線を外した。「なんでそんな意外そうな顔してるんだ?」 褐色の手が白い頬を挟んだ。彷徨う視線をこちらに向けろとクロードは言いたいらしい。「すまない、どうしても自分の記憶と比べてしまう」「でもお前の目の前にいるのは俺だよ。お前に心を開こうとしなかった奴じゃない」 緑の瞳がローレンツを捉えた。直視したら目を傷めてしまうほど眩しいと思ったから五年前の自分は目を閉ざしたのだろう。「明日、先生方に言うなら君抜きで戦闘があるだろうから失礼するよ」 クロードの瞳に映る自分をこれ以上見ることにローレンツは耐えられそうになかった。 翌日、イグナーツが駆け込んできてイエリッツァの部屋で倒れているマヌエラを発見、死神騎士との戦闘の後にフレンと昨年度の学生だと自称するモニカが保護された。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.66. ───病に苦しむだけではない。霊魂が抜けだし、空になった肉体は日頃の本人とかけ離れた行動をする。行動を律していた霊魂が抜け出すと病は治る兆しを見せず生気が抜け、無気力になることが多い。そこに悪霊が取り憑くと本人だけでなく、周りに死や不幸をもたらす存在になってしまうのだと言う。その場合、巫者は悪霊を祓い、見つけた魂を本人の身体に戻さねばならない─── 出席が義務付けられている礼拝が終わり、学生たちはそれぞれに次の教室へ向かおうとしている。そんな大聖堂の中にクロードのくしゃみの音が響いた。顔を咄嗟に肘の内側に当てていたがそれでも完全に音を殺すのは難しい。《寒がり、寒がり、襟巻きで首を絞められるのが怖いのさ》ディミトリの頭に響く声がクロードを小馬鹿にする。夜な夜な修道院の敷地内を彷徨くクロードはディミトリが部屋にいないことを知っているが、沈黙を守っていた。 2007 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.5───つまりフォドラとは因果が異なるのだ。霊魂を失った結果、体調を崩す。肉体から離れた霊魂は我々の世界を漂っていることもあれば、神々の住む世界まで飛んでいってしまうこともある。(中略)霊魂は様々な理由で肉体を離れる。呪いをかけられた時、肉体や精神が激しい衝撃を受けた時、先祖や精霊が何か伝えたいことがある時─── イーハ公リュファスがブレーダットの紋章をその身に宿していたら、ディミトリは命を狙われなかっただろう。マイクランがゴーティエの紋章をその身に宿していたら、シルヴァンに殺意を抱かなかったはずだ。ディミトリもシルヴァンも殺意には慣れきっている。 だからシルヴァンはディミトリが何を言いたいのかすぐに察した。推理ではなく経験が答えを導く。この殺意は見せかけに過ぎない。騎士団は真に守るべきものを見誤っている。大司教より大切な存在が彼らにはないのだろうか。 2021 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.4───フォドラの常識で言えば身体が一つであるように霊魂も一つだ。だが近隣諸国にはそのように考えない人々が存在する。精神を司る霊魂と肉体を司る霊魂の二つがある、と考える人々もいれば五つだと考える人々もいる(中略)失われた霊魂を身体に戻すことによって身体は健康をとり戻す。では失われた霊魂は何処にあるのか。巫者は目に見えない霊魂の所在を明らかにせねばならない─── ロナート卿の名を耳にして叔父の顔がよぎったディミトリは叛乱についてレアとセテスから話を詳しく聞きたかったのだが、通り抜ける風が耳元でやかましく騒ぐ。《お前も仇を討て、殺せ、首を、》無駄だと分かっているが大きな溜息をついた。彼も、彼の民も破滅させられる。全てが終わった後を任されるのは辛いがせめて戦後の処理が苛烈にならないよう尽力するしかない。 2816 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.3───精霊や神と交流する力に恵まれた巫者も大まかに二つに分類することができる。過酷な修業と儀式を経て、力を得たものたちと精霊や神に選ばれて力を得たものたちだ。一晩中、呪文を唱えながら己の身体を鞭打つ修業や焼けた炭の上を裸足で歩く儀式などが有名だ。(中略) 選ばれた、というと修業や儀式抜きで楽に力を得たような印象を受ける。だが神に選ばれたものたちは巫病と呼ばれる謎の病に長期間、苦しむ。巫病は当初、巫病として認識されない─── 敵わない。多少はある年の功も、この身に宿す紋章も残酷な格差をシルヴァンに思い知らせるだけだった。退屈なほどに静かだった夜は切り裂かれている。彼を守るためグレンは命を落としたというのにディミトリは駆け出してしまった。 1980 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.2───ダスカーでは巫者は大まかにふたつに分類される。精霊や神と交流を持つ力に恵まれたものたちと儀礼や占いや医術を学んだものたちだ。真偽の判断がつけにくいにも関わらず、前者の方が評価が高い。 手元で再現できる技術に絶望したものたちが巫者に頼るからだ。(中略)計り知れない神秘の力にすがる人々を愚かだと断じるのは容易い。ただし真偽の判断がつかない領域はよからぬものが参入してしまう─── 平地にあるフェルディアと山中にあるガルグ=マクは寒さの質が異なる。空気が乾燥していて風が強いせいかフェルディアにいる時より喉が渇きやすい。蝋燭の心許ない灯りに照らされながら、ディミトリは水差しから杯に水を汲んだ。どちらも銅製なので陶器や硝子と違って砕けることがない。不注意で歪めてしまってもドゥドゥに直してもらえる。 1976 111strokes111DONEVer.3に大体7000文字くらい加筆しました。手直しはしますがこのまま書き下ろしの短編を足して5/4こくほこで本にします。クロロレ オメガバース ↑18?↑y/n 27502 related works aoz_hrpkDOODLEクロロレもセクピスパロしたぞ 4 aoz_hrpkDOODLE魔法少女ミル☆ディン 第八話 (クロロレ/ヒュフェ含 後天性女体化)漫画4P 救いも希望もあるんだよっ 4 111strokes111MAIKING「説明できない」赤クロ青ロレの話です。13.誘拐・上 フレンが行方不明になった。クロードとローレンツは誘拐犯がイエリッツァであること、彼が死神騎士でありエーデルガルトの手の者であることを既に知っている。ローレンツが知る過去ではディミトリたちがフレンを見つけクロードが知る過去ではベレスとカスパルがフレンを見つけている。「ではこの時点でベレト…失礼、言い慣れないもので。ベレス先生は現時点で既に教会に不信感を持ち敵対すると決めていた可能性もあるのか」 ローレンツの知るベレトは教会と敵対せずディミトリに寄り添っていたらしい。記憶についての話を他の者に聞かれるわけにいかないので近頃のクロードはヒルダにからかわれる位ローレンツの部屋に入り浸っている。彼の部屋に行けばお茶と茶菓子が出るので夜ふかし前に行くと夜食がわりになってちょうど良かった。「そうでもなければあの状況で親の仇を守ろうとしないと思うんだよな」「だが今、僕たちの学校にいるのはベレト先生だ」 ベレスは戴冠式に参加していたらしいのでそこで何かあった可能性もある。クロードはどうしてもかつての記憶に囚われてしまう。「大手を振って何かを調べる良い機会なのは確 2090 tairanoperamoriDOODLE今更クロロレバレンタイン某会話ツールでディミもエガちゃんも初々しく頬を染めていたのに、クロおまえときたら…でも好き…ってなりましたあえて渡すのはクロの方 4 goodbyemistressTIRED前描いてたやつ Q.GAME_クロロレ專PASTクロロレ 3枚1.支援Bみたいな話をしているクロロレ2.天刻の拍動用意~(血注意3.従者クロロレ 3 tairanoperamoriDOODLEDay1 Dance「踊ろうぜ!」ClaurenzWeek2020参加作品 goodbyemistressDONEその心の名前すら知らない mooumoou24DONE互いの過去を見たクロロレ 2