トウフ国にてトウフ国はとってものどかだと思います。
私とギラはトウフ国に来ていました。ヤンマ総長やヒメノ様も一緒ですけど、最近の人生が怒涛すぎて私は疲れ切っていますよ。
タキタテ城の庭にて私たちは敷物を敷いておにぎりをたべています。米を握ってたまに中に具材が入っていたり海苔という黒い海藻やら、物によってはとろろこんぶという海藻も着いている食べ物です。美味しいです。
「美味しい」
「トウフ国はご飯に困らないのがいい」
「本当にそうだよね。……美味しい」
「ギラは美味しいしか言ってなくない。美味しいけど」
「美味しいものは美味しいんだからさ。皆にも食べさせたいな。レインボージュルリラもそうだけど」
シュゴッダムは格差が酷くて、下層の者は満足に明日のご飯も食べられないぐらいです。何とか食べることをしていた毎日。上の方も上の方で泥沼だったし平和はどこだっただろうとなりますが今のチキュー、全体的にそうですよね。
トウフ国は自国だけでみんなの食糧がまなかえているところです。さすがチキューの台所。
みんなとは児童養護施設の子供たちのことで、それは私も思っていますけれども、
「まずはギラが元気でいることが重要だから」
「そうだよね。……あのさ」
今は休んでいますがギラに待っていることは血まみれで修羅でろくでもなくて、それでもギラが進むと決めた道です。私が出来ることと言えばギラの側にいることです。
「何です?」
「ンコソパにいたときにシュークリームとエナジードリンクを一緒に食べると元気になるって聞いた」
「エナジードリンクってンコソパの飲み物ですね」
シュークリーム、材料が手に入ったときに作ったことがありましたっけ。
エナジードリンクはンコソパに売っていたのを飲んでみました。
「どれぐらい元気になるのかな」
「試してみる? 今度また行けたらだけど」
「トウフ国にあるかな」
「カグラギ様に聞いてみるとか」
緑茶、おいしいですね。トウフ国とか思いながら飲んでいます。おにぎりは食べきってしまいました。
ギラがシュークリームとエナジードリンクの組み合わせは元気が出るというから試してみたいと言っています。でもこれって。
「その組み合わせは寿命を縮めるからやったらだめよ!」
「寿命が縮む……!?」
「そもそもエナジードリンクは寿命を前借して頑張るものだから」
「そんなものが」
「作業に詰まっているときに飲むとブーストかかるんだよ」
のんびりと会話をしていた私たちにヒメノ様が鋭くいってきました。ヒメノ様は王にして医者ですものね、その医者が危険な組み合わせと言っているのだからやめたほうがいいんですねとなります。ヤンマ総長が言うにこれ若い時はいいけど年を取ると反動が来るタイプですね。たまにみます。
「お二人とも」
「おにぎりおいしいです。カグラギ様。美味しいご飯に困らないことは素晴らしいことです」
カグラギ様もいました。
私は本心から告げておきます。美味しいですし。ご飯。
「それはよかった」
あーこれは本心から思ってますね。とは見分けがつきます。健康に気をつけなさいというヒメノ様、気を付けてるだろというヤンマ総長。あわあわしているギラ。
賑やかですねと、私は今この時は、と気を抜きました。