リタとごろごろする話「……休むのって部屋なら出来る」
「そうですよね。私の場合は休まざるを得ないのでどこでも休めるようになりましたが」
トウフ国の一室にて畳の上にリタ様が転がっていました。リタ様、ギラが迷惑をかけすぎているお方。
ギラたちが城下町に出ていますが私たちは休息です。
激務すぎますので休みましょう。リタ様となります。
「お前も大変だ。ギラに振り回されている」
「世界に振り回されているともいいますが」
みんなそうです。
「……お前も……」
「?」
「カメリア。はんごろしもらってきた」
「何ですはんごろしって!? ケガしてませんか!?」
はんごろしインパクトで私は遠くから聞こえるギラの叫び声に反応をして立ち上がっていきます。
ちなみにはんごろしっておはぎのことでした。
『カメリアは、ギラと一緒に児童養護園に来たって聞いてる』
リタは起き上がる。
十五年前の神の怒りは世界が滅茶苦茶になった。滅茶苦茶になったからこそ、何が起きても不思議ではなかった。
ギラを決闘裁判に出させるために、彼を脅すためにやってきた……リタとしてはシュゴッダム兵たちが万が一暴走をした時に止めようとはしていたが……児童養護園でコガネからその話を聞いた。
ギラも奇妙なのだが、カメリアも奇妙なのだ。
「リタ様。おはぎたべましょう」
「おいしいよ」
とはいえ。
この二人は嫌いではないのだ。リタも。