タイトル未定 白いカーテン越しに差し込む柔らかな陽光が室内に差し込んでいて、明かりは必要なかった。元から自室は明る過ぎないようにライトを調整しており、薄暗い程度であれば明かりをつけないのがホーキンスの常である。
鏡面に映る自分の顔を見るともなく眺めながら、ホーキンスは乾かしたばかりの髪を梳かしていった。毛量があるので少しばかり手間だ。機械的に手を動かしている内、ホーキンスはふと己の身体に違和を覚えた。
内からの感覚ではない。
外部からの刺激が何かを訴えている。
つつ、とホーキンスは櫛を持っているのと反対の手の指先で首元をなぞった。
肌は均したように白っぽく、ところどころに青い血管が浮いて見えている。鎖骨、それから肩。胸元のフリルを指で押さえて少し肌ける。やはり、白い。
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