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    kaiziru

    @kaiziru

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    kaiziru

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    なんか特殊部隊っぽいパロいこみず。
    珍しく甘め。

    #いこみず
    freshWater

    unknown 第一印象は最悪だったはずだ。
     インカムから響く焦った声。頻りに俺の名前を呼ぶ男のそれに、思わず吐息を零して笑えば、安全圏にいるはずの男が恐怖を滲ませてもう一度俺を呼ぶ。懇願にも似た響きだった。

    「…悪いなあ。俺はやっぱりお前の駒にはなれへんかった」
    『やめてくださいよ。そういう昔を振り返ったりとかいらんから』
    「でもな、言えんくなるかもしれんやん」
    『せやから。そういうこと言わんといてください』

     後生やから。そう悲嘆に塗れた言葉を聞いて、胸の中がジワリと熱くなる。この情動はなんなのか。考えるまでもなかった。
     いけ好かなかった男が、いつの間にやらかけがえのない存在になっていた。
     あの男の声を聴きながら、剣を振るうのが楽しかった。思い通りにならない苛立ちが徐々に呆れに代わっていくのをざまあみろと思っていた。インカム越しでないあの男の声で出迎えられるのが、好きだった。

    「水上」
    『…』
    「水上って」
    『…はい』
    「気付いてたと思うけど。俺お前のこと好きやってん」
    『…何で今言うねん』
    「今やからこそやで。なあ。俺が戻れたら付き合ってくれへん?」

     ずるいやり口だとは思った。ほとんど脅しだ。
     それでも、死に瀕した相手をきっぱりと拒絶できるほど、あの男が残酷ではないことを知っていたから。だが、そんな風に考えていた俺の耳に入ってきたのは、きっぱりとした男の否定だった。

    『嫌です』

     うわ、フラれてもうた。
     ただでさえ霞む頭の中が、失恋で更に緩やかに白んだ。死にたくはないけど、俺の命を刈り取るのがあの男なのであれば、それは本望な気がする。
     目を閉じようとしたところで、男の声が名前を呼んだ。ぼやける思考の中でも、男の声だけははっきりと俺の耳に届く。祈るように吐き出される震えた声だった。

    『ちゃんと、直接、言うてください』

     なにを。ああ、告白を、だったりするのだろうか。
     都合のいい解釈にもう一度笑って、俺は今度こそ目を閉じた。


    ***

    「というわけで付き合ってほしいねん」
    「人の忠告聞かんと危険区域に凸った挙句ボロカスになって死にかけたアホときく口はないんで」
    「ごめんて」
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    kaiziru

    PROGRESS特殊部隊パロいこみず。
    敵はエイリアンとかそんな感じの地球人でない人型の何かを想像しています。
    イコさんにかっこよく居合をさせてえんだという話。
    unknown その力は人様のために使えと幼い頃から祖父さんに叩き込まれた頭が体を動かす。恐怖で固まる幼子を腕の中に納めて、迫りくる敵影に向かうべく身を翻した。
     追手は5——いや、6体。足音ととも混じる駆動音を聞き取って、舌を打つ。この子を守りながら勝てるか?息を大きく吸い込んで、肺まで酸素を行き渡らせる。勝ち負けではない。生きるか死ぬかだ。限界まで空気を吸い込んだ状態で息を止める。腕に抱えていた少女を地にそっと下す。敵が近づいてきて、その手が武器にかかった。
     
     一閃。鋭く吐き出した空気と共に敵の体を切り落とす。まずは1体。敵すべてを視野に入れた状態で一度刀を納める。その様子を見て、敵が銃の引き金を引いた。遅い。その速度であれば引き金を引いてからでも間に合う。銃を撃った敵を袈裟懸けに斬り、もう一人隣にいた敵の首を落とした。近寄ってきた近接型の敵を一度鞘で殴りつけてから切り捨てる。怯むように一歩後ずさった敵を更に大きな一歩で追いすがり喉を突けば、敵は沈黙した。
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     追手は5——いや、6体。足音ととも混じる駆動音を聞き取って、舌を打つ。この子を守りながら勝てるか?息を大きく吸い込んで、肺まで酸素を行き渡らせる。勝ち負けではない。生きるか死ぬかだ。限界まで空気を吸い込んだ状態で息を止める。腕に抱えていた少女を地にそっと下す。敵が近づいてきて、その手が武器にかかった。
     
     一閃。鋭く吐き出した空気と共に敵の体を切り落とす。まずは1体。敵すべてを視野に入れた状態で一度刀を納める。その様子を見て、敵が銃の引き金を引いた。遅い。その速度であれば引き金を引いてからでも間に合う。銃を撃った敵を袈裟懸けに斬り、もう一人隣にいた敵の首を落とした。近寄ってきた近接型の敵を一度鞘で殴りつけてから切り捨てる。怯むように一歩後ずさった敵を更に大きな一歩で追いすがり喉を突けば、敵は沈黙した。
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     追手は5——いや、6体。足音ととも混じる駆動音を聞き取って、舌を打つ。この子を守りながら勝てるか?息を大きく吸い込んで、肺まで酸素を行き渡らせる。勝ち負けではない。生きるか死ぬかだ。限界まで空気を吸い込んだ状態で息を止める。腕に抱えていた少女を地にそっと下す。敵が近づいてきて、その手が武器にかかった。
     
     一閃。鋭く吐き出した空気と共に敵の体を切り落とす。まずは1体。敵すべてを視野に入れた状態で一度刀を納める。その様子を見て、敵が銃の引き金を引いた。遅い。その速度であれば引き金を引いてからでも間に合う。銃を撃った敵を袈裟懸けに斬り、もう一人隣にいた敵の首を落とした。近寄ってきた近接型の敵を一度鞘で殴りつけてから切り捨てる。怯むように一歩後ずさった敵を更に大きな一歩で追いすがり喉を突けば、敵は沈黙した。
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