ホワイトデーなので「おい」
公園にいた猫と屈んで戯れていたライトに乗っかると不満気な声が聞こえる。
「ライトさんってほんとに動物に好かれますよね〜いいな〜」
ライトの不満気な声を無視して更にもたれ掛かると「重い」と声が聞こえる。
「ええ?僕自他ともに認める羽のように軽い男なんですよ?」
「…プロキシの方が軽い」
「ちょっと、それは反則…ていうか他の男の名前出さないでくれません?」
不満げな悠真の声を聞いてライトがふ、と小さく笑う。
のしかかってる悠真をそのままに立ち上がると後ろからあ〜と気の抜けた声が聞こえ首に巻きついていた腕が腰に回る。
「急に立ったら危ないじゃないですか、首絞めちゃいますよ」
文句を言いつつ背中に頭を押し付けてくる悠真にライトがおかしげにくつくつと笑う。
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