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    🍊みかん好きのオルカ

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    だって全部あいつが悪いだろ(満場一致)


    もう5億回抱かれ……のリ傭の話。


    最大のネタバレ↓

    別にハッピーでもバッドでもない!

    べったーに上げてたやつと同じです!
    イラスト描けないので文で!!
    はぁはぁ…すれ違う系は性癖だよね…!

    #リ傭
    杰佣

    だって全部あいつが悪いだろ(満場一致)「ナワーブとリッパーが付き合ってるってホントか!?」
    「まぁな」

     椅子に座り茶を啜る彼は軽く笑った。夕食後の暫しの談笑。ロビーやエマ達が自室に戻った食堂は薄暗く、恋愛話にはもってこい。ウィリアムはうわぁー!と興奮した様子で両手で顔を覆った。

    「ふふ、まるで夫婦ね」

     その恥じもしない態度にウィラが零した。恋する顔を通り越して堂々としていたからか、誰も2人の関係に気が付けなかった。既に赤ら顔のデミは酒の入ったグラスをトンッと机に置いて愉快そうに訊ねた。

    「で?夜はどうなんだい?」

     それと同時に扉が開いた。

    「ジャック」

     本日最終のゲームを終えて、サバイバー達とリッパーが帰ってきた。夕飯を手に自室へ帰ろうとする彼へ、ナワーブは駆け足で近寄った。
     ナワーブは顔を俯かせてから裾を引っ張り何かを言っているが、此処からでは聞こえない。

    「んん?…ちょっと待てよ…?」

     他の話題に変わりそうな彼らの注目をイライの言葉が再度集めた。
     リッパーはナワーブを諭すように頭を撫でて食堂を出て行く。

    「あれ…?……もしかして」

     ナワーブは唇を噛み、寂しげな笑顔で手を振って自室の方向へ姿を消した。
     イライは久々に天眼を使ってナワーブの中を覗き見た。

    「おっと……これは予想外だ」
    「何が見えたんだ?」

     彼に申し訳なく思いながらも事実を告げると、デミは口から酒を吹いた。
     それもそうだろう。誰も想像なんてしないはずだ。
     大事にされているが故にまだ数回しか抱かれておらず、その事実がリッパーの意図と反してナワーブを傷付けているなんて!



     食堂は朝までこの話で持ち切りだった。
     何とかしてやろうと、翌日からリッパーの食事に媚薬がたっぷり混入するのはまた別の話。
    タップで全画面無断転載禁止
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    作者からのリプライ

    🍊みかん好きのオルカ

    できた調子のよいベッド


    体調不良を隠す傭兵君と、休日を過ごす恋人のリッパーさんの話。


    最大のネタバレ↓

    ハピエン!

    体調不良ってベタなのにネタは尽きない…いいジャンルだ…!!!
    今まで人に頼らず生きてきた傭兵君は不調時に傍に人が居てくれる感覚に慣れていないといいな…とう妄想。
    慣れていないから良い事は無いと決め付けて遠避けてしまう。
    そうやって誰も守ってくれない自分を守っている。
    調子のよいベッド 心音で身体が揺れる。
     草を踏む音が煩い。
     暗号機から手を離して両手を着く。
     ぴぴ、がが、かんかんかん。
     余韻が頭から離れない。
     地面を蹴る音が近くなる。焦るような短いものとゆったりとした音の幅。心臓が跳ねていく。
     暗号機から手を離して振り返る。飛び込んできた仲間を視界に認めてすぐ、立て掛けてあった板を倒した。
     呻き声を上げる姿を目の前に据えて、口の端を無理矢理上げる。

    「はは、いい気味」

     そのたった一言で、狩人の視線を一身に浴びる。身体を翻し挑発して踊るように駆ける。後ろで板を踏み抜く苛立たしい音がする。何も変わらない、仕事の始まり。


    「おつかれ!」
    「トレイシー。ナイチェ」
    「ナワーブのお陰だよ!いつもありがと」 
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    🍊みかん好きのオルカ

    できた今日貰うもの、奪うもの


    飽きられたと思ってる傭兵くんとまだ手を出してないリッパーさんの話。


    最大のネタバレ↓

    ハピエン!

    おたおめ!!!相変わらず泣いてるけどハッピーです。いつかR-18な続きが……分かりません。
    性格の違う互いが柄にも無く合わせようとしててほしい!!それですれ違ってほしい!!以上!!!
    今日貰うもの、奪うもの ガシャン、と煩い機械の音と共にサイレンが響く。
     たった2人。残った仲間を逃して地面に倒れ込む。

    「ごめんなさいね、お誕生日なのに」

     ヴィオレッタはせめても、と優しく繭に包んでくれた。血と土に汚れた顔で最後の力で礼の代わりに微笑めば、彼女は包み終わった手をばいばい、と振った。
     今日は誕生日。これは本日最後のゲーム。帰ればパーティー。それなのに。
     まだ、恋人には会っていない。




     
     ゲームが終わり、ナワーブは自室のベッドに腰をかけてぼうっと扉を見つめていた。
     ナワーブには悩みがある。ここ最近の話ではない。
     殺人鬼から愛の告白を受けて半年ほど越した。彼に特別な感情を抱いていないままYesと答えたのは、単に彼の示す愛に興味があったからだ。それを隠して冷静でいたつもりだったのに、隣にいるのが心地良くなり、気が付けば彼に好意を抱いていた。
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