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    踊り子の幻覚 タケル王子

    #タケ漣
    rippleOnBamboo

    「タケル様、この者の処分如何致しましょう」
    先程までタケルに向けていた笑顔は姿かたちもなく、殺意の感情のみがそこにあった。
    「そうだな…、おい漣」
    「…………」
    「ふ、生意気だな…だがそこが気に入った」
    「タケル様…?」
    何も返答をしない漣に怒ることもなく不敵な笑みを浮かべる。そのことを不思議に思った家来はタケルに声をかけた。
    「コイツの処分は私のペットになることだ」
    「は、」
    「何を……?!その者はタケル様を殺害しようとしたものですよ!生かしておく訳には……」
    「なぁ、誰に口答えしてるんだ?」
    笑顔のまま、しかし有無を言わさせないその威圧感。家来は顔を青くして頭を下げる。
    「もっ、申し訳ありません!!お許しを…!」
    「…まあいい。今の私は気分がいいからな、1度は見逃してやる」
    「ご寛大なお心感謝致します」
    「おい、勝手に話し進めんじゃねぇ!」
    ついに我慢ならず漣は会話を遮った。すぐに殺されるのかと思いきや、おかしな方向に話が進んでいることに耐えきれなかったようだ。
    「なに? あ、そうだこれ返すよ。お前は出ていけ」
    「は、仰せのままに」
    家来からナイフを受け取り、そのまま漣の手元に置く。
    「何考えてんだ?殺してほしいのかよ」
    「お前に俺が殺される訳ないだろ? だがただペットでいられるのもつまらない。だから殺すチャンスをやるってことだ」
    「随分とナメられたもんだな……いいぜ、そのゲーム乗ってやるよ」
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