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    dokoka1011056

    @dokoka1011056

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    dokoka1011056

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    拉致監禁リライト
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    #一斬
    oneChop

    思い出してトーマ.2寝室の床に寝かせた男性を念入りにスズランテープで縛り付けて、財布だけ持ってドンキに走る。いかがわしめのコスプレコーナーでオモチャの鍵付き手錠を買い、その足でホームセンターに行きチェーンを買って帰る。

    やっつけ工作の手錠で男性の右手とベッドを繋ぐ。チェーンはかなり長めにとったから、室内なら自由に動けるはず。多分。

    そして、床に寝たままだと身体が痛くなるとか、荷物とスマホ隠さねーととか、俺の身元がわかるものは手の届かないところに、とか、慌しく監禁環境を整えていく。

    あれもこれもと無秩序に準備をしていたら、飛ぶように時間は過ぎて、バイト行く時間になってしまった。
    軽くゆするが、全く起きる気配がない。バイトの時間は意外と迫っている。滅茶苦茶に熟睡してる男性を少し強引に揺り起こす。
    男性は大きくため息をつきながら目覚めた。目一杯に伸びをしてから、開いた目と視線が交わる。伸びをしたまま固まる男性。そして部屋をくるりと見渡して、「で?」と言わんばかりの冷たい目つきで俺を睨みつける。

    「おはよう。ナンパっつったろ?どうしてもアンタが欲しくてさ、ごめんな。俺これからバイト行くけど、右手はベッドと繋げとくから。トイレはリビング出てすぐ、冷蔵庫の中身は好きに食べてくれな」

    我ながら、一方的な言い分だ。碌な状況説明もせずに言いたいことだけ言い捨てる。さぞかし不安だろうと思ったが、案外冷静な男性は大人しく玄関まで俺の後をついてくる。冷静なのか、思考停止中なのか。そして、ピンと張り詰めたチェーンに逆らわず、玄関から50センチのところで立ち止まる。

    「じゃ、行ってくるわ!」

    名残惜しいが、扉を閉める。その隙間から見えた姿は、最後まで棒立ちでこちらを見つめていた。
    あぁ、今から既に帰宅が待ち遠しい。































    ゴトッ‼︎

    玄関の鍵が閉まった瞬間、床に手錠が落ちる。青年の足音はそれに気づかずに遠ざかって行く。

    サイズの合わない手錠で赤くなった手首を摩りながら、手狭なリビングに戻る。
    冷蔵庫を開けて、麦茶を取り出して、水切りにあったコップに注いで、飲み干す。

    ふぅ、と一息ついた後で、もう一度冷蔵庫を見る。
    野菜に魚に、自炊してる冷蔵庫だ。若い男子が自炊しているなんて、好印象だと思っただろう。普段なら。食材はあるが、すぐ食べられる物は何も無し。

    現在時刻19:30、あの青年は何時に帰ってくるかは言わずに行った。
    コーヒーで眠剤を流し込まれたせいで胃のあたりがキリキリと刺しこむように痛む。
    何でもいいから腹に入れたかった。



    バイト中の記憶なんてない。1ミリも集中していなかったからだ。レジ打ちもボロボロ、次のシフトの人が来ても業務が終わっていない始末。それでもなんとかバイトを上がり、耐えきれずに全力疾走する。自分の口角が歪に弧を描いているのが自覚できる。
    家に帰れば、あの人がいる。脳裏を彼の寝顔が埋め尽くす。明日捕まって人生が終わったとしても今日の日を彼と過ごせたなら、何の後悔も無いと言い切れる。



    「あぇ?」
    「遅い」

    想像の中で彼は、寝室の端で縮こまっているか、リビングのドアの影で刃物を持って身を潜めているか、部屋を荒らしているか。
    とにかく、手負いのウサギのような姿で待っていると思い込んでいた。

    まさか、ソファーに腰掛け、足を組んで、パソコンで仕事をしているなんて思わないだろう。

    「え、それ、隠したのに」
    「あんなものは隠したとは言わない」
    「手錠、」
    「玩具の手錠は鍵がなくても外せるものが多い」
    「え、あ、なんか作ったのか?」
    「胃が痛かった。鮭と野菜を使った」
    「ムニエルと温野菜…女子か…」
    「とりあえず風呂にでも入ったらどうだ、こんな壁が薄いアパートではあまり遅いと苦情が入るだろう」
    「う、ん」

    何も、何も理解できなかった。
    監禁したはずの男性が、まるで家主のように振る舞っている。
    しかも、逃げずに手料理まで振る舞って。

    「警察呼ばれてんのかなぁ、フルチンで逮捕は嫌だ…」

    警察が来るまで少しでも彼との時間を過ごしたいという思いから、ドライヤーもかけずに風呂場を出るが、彼は依然としてそこにいるし、警察もいない。

    風呂に入る前との唯一の違いは、彼がまた寝入ってしまっていること。パソコンがそのままになっているのを見るに、寝落ちてしまったのだろう。あれだけの量を飲ませたのだ。無理やり起こしたが、効果が完全に切れているはずがない。ということは、彼は俺がバイトに行ってから5時間弱、眠気を耐えて起きていたのだろうか?

    何もわからない、何もわからないが、今はこの幸せを噛み締めることが何事にも優先される。

    ソファーに背を預ける彼の膝からパソコンをそっと取り上げる。そして隣に腰掛け、自分の肩に寄り掛からせる。温かな、幸せな重みを感じながら、彼のパソコンを弄って個人情報を閲覧する。

    仕事は建築士…なのだろうか。図面のようなものがたくさん保存されている。しかし、そのどれもが日本語でも英語でも無い言語で注釈されており、正直なんなのかわからない。

    メールアプリを開くと、仕事のものと思われるメッセージが大量に出てきた。未読のものから長いスレッドになっているものまである。やはり、殆どが外国語で読めたものでは無い。

    しかしその中でひとつだけ、日本語のメールが目に留まった。

    『御影様 ご無沙汰しております。○○です。先日のコンベンションでの────』




    「みかげ、」

    彼の名前のようだ。彼の陰鬱な雰囲気に良く合う、美しい名前だと思った。
    なのに何故だろう、その響きは強烈な違和感を、俺に刻み込んだ。
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    nekoruru_haya

    DONE現パロ、ナチュラルに同棲。細かい事は気にしない方へ。
    ちょっとだけ血が出ます。
    「僕に洗わせてくれないかな!」

     真っ新な碧空みたいにキラキラした目でそう言われたら、断る事なんて出来ないよねえ。



     事の発端は僕が右手に包帯をして帰ってきたところから。まあ、手のひらをざっくり切ってしまっただけなんだけれど。それを見た松井が何故か喜々として「お風呂はどうするんだい?」って訊くから、どうしようねえ、なんて悠長に返事をしてしまった訳だ。身体はともかく、頭を洗うのは片手では不便かもと一瞬でも浮かんでしまった自分を呪う。
     その結果が冒頭の一言。
     そして今、僕は非道い目に遭っていた。

     先ずは冷水を頭から被せられた。初夏の気候とは言え冷たいには違いない。松井が温度の調節をする間中、冷水と熱湯を交互に掛けられてある意味健康になれそう。そう言う意味では健康だから必要ないんだけれども。
     漸く頭を濡らし終わっていざシャンプーな訳だけど、ここでも一悶着。
    「待って、松井。それ松井のシャンプーでしょ」
    「そうだけど」
    「僕ので洗ってよ」
    「もう手に出してしまったし、これ髪がサラサラになって」
     松井の髪ならサラサラになっても構わないし、むしろその方が良いんだけれど、僕の髪が 1626