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    amaneazumaa

    @amaneazumaa
    使い方の練習も兼ねて書き散らかしています。
    魔道祖師はアニメ、陳情令視聴。翻訳版原作読了。ラジドラ未履修。江澄の生き様にもんどりうってる。

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    amaneazumaa

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    少年双傑話の続き。
    少年時代の二人は地元じゃ負け知らずの悪童だと滅茶滅茶思っている。
    責任感もまだあんまり無くて結丹したばかりで毎日が楽しくてしゃあない、眩いばかりの黄金時代をこの話は夢見てます。

    #魔道祖師
    GrandmasterOfDemonicCultivation
    #魏無羨
    WeiWuXian
    #江澄
    lakeshore

    ともしびを手に 4安慶に向かうべく結託をした二人は、段取りを詰めながら機会を待った。そして二ヶ月が過ぎた頃、江楓眠が清談会で不在の間に夜狩に出ることになった。
    夜狩を願い出たのは雲夢の西に存在する木蘭山、その麓にある荘からであった。
    山に住まう妖怪が、麓の荘まで降りてきて悪さをするので退治に赴いて欲しいと訴え出る話を江澄は聞きつけると、魏無羨と共に虞紫鳶へと妖怪退治に名乗りを上げた。
    腕を上げたいと願い出る二人に虞紫鳶は、二十人の門弟を付けるならばと許可を与えた。
    そして江澄が門弟を引き連れる形で蓮花塢を出発した一行は、日がある内に木欄山に到着すると、その日のうちに妖怪は見事退治されたのである。
    だがその日のうちと言っても、退治を終えたのは夜もすっかり更けた刻限だ。蓮花塢に戻るのは翌日となり、その日は木欄山の荘に宿を取ることになった。
    荘の規模は小さく、二十人からなる門弟を泊められるような場所は荘家にも無い。門弟たちは幾つかに分かれての宿泊となるが、食事は皆で一緒にと荘家の主人は、江家の嫡子が来たとあり張り切ってもてなした。
    だというのにもてなしを受ける江澄は、食事の席で口角を引き下げた不機嫌そうな顔であった。幼い顔は眉根が寄っており、むっつりと押し黙っている上に箸の進みも遅い。
    不機嫌極まりないと言わんばかりの様子に慌てたのは荘家の主人だ。何か不手際があったのか、食事が口に合わないのかとそれとなく江澄に訊ねかけるが、江澄は否と首を振り食事は美味いと応える。しかしちっとも美味そうに食べてはいないので、荘家の主人は不安で残り少ない髪が散りそうになった。
    「なんだよ、眠いのか江澄」
    いよいよ顔を青くした荘家の主人と、狼狽える門弟をよそに江澄の隣に座っていた魏無羨があっけらかんとした声で訊ねかける。
    「…………五月蠅い」
    その問いかけに、江澄はじろりと魏無羨を睨み付ける。
    「疲れたところで暖かい飯食べると眠くなるよなぁ、分かるよ」
    大きなあくびを魏無羨はひとつすると、目尻に浮かんだ涙を手で拭う。
    「みっともなく口を開けるな魏無羨」
    応える声音に棘は含まれているが、江澄の口からは否定の言葉が出なかった。二人のやり取りに、荘家の主人と門弟たちは安堵の息をつく。
    眠気を堪えていると言われてみれば、先ほどからの不機嫌そうな表情も、回数の多い瞬きも納得がいく。
    剣の腕も指揮も跡継ぎとして見事なものであったが、考えてもみれば結丹をしたといってもまだ十二の子どもだ。雲夢の外に出るのもまだ数えるほどしかないのだから、緊張をしていて当たり前だろうし、妖怪退治を終えての疲労から来る眠気があっても当たり前であった。
    「江公子はお疲れのご様子ですね。二階の部屋の準備は済んでおりますから、今日はもうお休みになっては如何でしょうか」
    しかめ面の原因が眠気であると分かり、髪の平穏を取り戻した荘家の主人は、今にも船を漕がんばかりの江澄に就寝を促す。江澄は食事の後にも会合があるのだろうと反論するが、荘家の主人のみならず、門弟たちも江澄に就寝を促す。
    「ああ言ってるんだし、後は大人に任せておけば良いじゃないか」
    「けど」
    「若君、会合と言っても酒を飲みながらで大した話しは致しません。我らに任せて今日はどうぞお休み下さい――魏無羨、若君と一緒にお前も今日は下がると良い」
    「はあい」
    門弟の言葉にごちそうさまと告げて箸を置いた魏無羨は、江澄の腕を引っ張って立たせる。その手に渋々といった形で江澄が立ち上がると、そこまで言うなら俺の安眠を妨げるなよと言い残して食事の席を後にしたのであった。
    それから門弟と荘家の主人は、修士としての立ち回りは見事なものだが言動はまだ可愛らしいと、江澄と魏無羨を酒の肴にして夜遅くまで、会合という名の酒盛りを楽しんだのであった。


    「――目が覚めたか」
    「ああ」
    用意された部屋の寝台に転がって一刻後、魏無羨と江澄の二人は同時に目を覚まして上体を起こした。
    「よし、丁度一刻だな」
    飲めば直ぐに眠りに落ちて、一刻経ったら目が覚める魏無羨謹製の丸薬は、この日の為に用意された。目を覚ました二人は寝台から降りると、音を立てずに窓を少しばかり開け、階下の様子を伺う。
    時刻は亥の刻に入ってしばらく経つが、会合という名の酒盛りが終わる様子は未だ無い。話に聞いたとおりだと、二人は酒盛りで賑わう様子に、ちょろいもんだとほくそ笑む。
    「しかし見事に引っかかってくれたな」
    「俺が純朴そうなのを選んだお陰だな」
    「江澄が迫真の演技をしてくれたお陰でもあるぞ」
    本当に眠気を堪えていたのを揶揄する魏無羨の言葉に、江澄は音もなく頬を抓ってやることで応えると、寝衣に着替えないまま仮眠を取っていた衣服と髪を軽く整える。
    木欄山は蓮花塢のほど近くにある高い山で、昔からの交流があった。山狩りの練習に打って付けの場所でもあるので、江家の若い修士が修練を積む場所でもある。今回の様に荘にまで妖怪が降りてくるのは珍しい事例であった。
    江楓眠が居ない中、結丹から然程経っていない江澄に指揮を取らせる形で夜狩に出したのも、場所がそんな木欄山だったからこそである。
    今日の夜狩は、二人が朱家荘に向かう絶好の機会だったのだ。
    連れてきた門弟の数は少なくはないが、二人からしてみれば虞紫鳶や金鈴、銀鈴が相手でもなければ、呼び名に数を頂く高弟でもない二十人など、出し抜くのは簡単であった。
    身支度を終えた二人は仕上げに寝台の上に丸めた敷布を作り、人間が眠っているように偽装すると、必要な諸々を詰め込んだ乾坤袋から、朱家荘に向かう旨をしたためた手紙を引っ張り出して枕元に残し置いた。
    そしてこの日の為に用意して置いた隠行符に息を吹き込んで発動させると、音もなく闇夜に紛れて、二階の窓から御剣の術で飛び去ったのであった。
    夜に紛れるように高く飛び、眼下の明かりを尻目に二人は進路を東へと進める。
    木欄山から南に少し下ると長江に出る。門弟たちは二人が長江を下って安慶、そこから朱家荘へ向かうと予想を立てるだろう。なので二人は途中で追いつかれないように、書き置きに船を使うと残して攪乱して、別の順路を取ることにした。
    長江で向かう場合は、半円を描くようにして長江を下る必要がある。木欄山の麓から安慶までを直線で結ぶ陸路は山越えとなっており、大回りをしても遙かに水路の方が早い。だがこれは地面を歩いた場合である。
    御剣の術を習得している二人は、山を飛び越える事を選んだ。流石に木欄山から直線距離でも、二百里ほど離れている朱家荘まで一息で飛ぶことはまだ出来ない。
    山の途中で休憩を挟むことになるが木欄山の荘に残してきた門弟たちは、よもや二人が休みながらでも二百里を飛べる霊力を有しているとは欠片も思っていないだろう。本人たちですら霊力の伸びように驚いている事なのだから。
    二人は途中で二度の休憩を挟みながらも、夜明け近くまでかけて東へ百六十里ほど飛び続けた。木欄山の荘で一刻ほどの睡眠は取った以降はまともに寝ておらず、流石に体力も霊力も残りが少なくなった二人は、計画通りに山の麓にある太湖鎮で剣から降りた。
    御剣で距離を稼いだ後も、当然に無計画ではない。太湖鎮には皖河と呼ばれる、長江に合流する河があるのだ。川幅も広く、長江へ向かう船も出ている事も二人は抜かりなく調べていた。
    「江澄、あれだ――船が出る!」
    「急ぐぞ!」
    しかしながら、流石に詳細な出航時間までは分からなかったので、河岸に降り立った途端、朝一番で人と荷を運ぶ船が出ると人足が張り上げる声を耳にした二人は、息つく暇も無く船へと駆け込んで行った。
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    sgm

    DONE去年の交流会でP4P予定してるよーなんて言ってて全然終わってなかったなれそめ曦澄。
    Pixivにも上げてる前半部分です。
    後半は此方:https://poipiku.com/1863633/6085288.html
    読みにくければシブでもどうぞ。
    https://www.pixiv.net/novel/series/7892519
    追憶相相 前編

    「何をぼんやりしていたんだ!」
     じくじくと痛む左腕を抑えながら藍曦臣はまるで他人事かのように自分の胸倉を掴む男の顔を見つめた。
     眉間に深く皺を刻み、元来杏仁型をしているはずの瞳が鋭く尖り藍曦臣をきつく睨みつけてくる。毛を逆立てて怒る様がまるで猫のようだと思ってしまった。
     怒気を隠しもせずあからさまに自分を睨みつけてくる人間は今までにいただろうかと頭の片隅で考える。あの日、あの時、あの場所で、自らの手で命を奪った金光瑶でさえこんなにも怒りをぶつけてくることはなかった。
     胸倉を掴んでいる右手の人差し指にはめられた紫色の指輪が持ち主の怒気に呼応するかのようにパチパチと小さな閃光を走らせる。美しい光に思わず目を奪われていると、舌打ちの音とともに胸倉を乱暴に解放された。勢いに従い二歩ほど下がり、よろよろとそのまま後ろにあった牀榻に腰掛ける。今にも崩れそうな古びた牀榻はギシリと大きな悲鳴を上げた。
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