【世界観】
人間と魔族が一緒に暮らしている。魔族には様々な種族があるが、人間とそう見た目が変わらないものが多い。魔族は一族特有の力を扱えることが多く、人間はそのような力を扱えない代わりに錬金術から発展した魔術を扱うことができる。
夢ノ咲学院は珍しい魔術科と魔族科のある学校。全国から将来世界で活躍したいと望む人間が入学してくる。
【登場人物】
〈高峯翠〉
主人公。普通科に入るつもりが間違って魔族科に入ってしまい鬱。現代では珍しい、人間の血が混ざっていない純血の魔族であり、そのため潜在能力もかなり高い。
ある日図書室で勉強していた鉄虎と出会う。頑張っている彼を見て自分も頑張ろうかなと思う今日この頃。ちなみに力の扱いは上手いが、勉強は鉄虎と同じくらいできない。
固有の力は『刻印術』。文字通り、対象のものに文字や記号などを刻むことによって発動する。天性の才能を持つ者は、わざわざ印を覚えなくても自然と頭に必要なモチーフが思い浮かぶという。
〈南雲鉄虎〉
翠と同い年の魔術科に通う生徒。不器用なのが災いし落ちこぼれ気味だがめげない。その気質もあってエリートが多い魔術科の中でも特に邪険にされたりはしていない。
出掛け先で火事に巻き込まれた時、助けてくれた紅郎を尊敬しており、彼のような魔術師になるため夢ノ咲学院に入学した。才能がある翠を内心羨ましいと思っている節がある。
得意魔法は炎魔法。『火を見ると変な気分になる』と中々危ない発言をするが、魔術科の教師曰くそれは炎の精霊に愛されてる証だという。
〈仙石忍〉
翠の同級生であり、クラスメイト。荒んだ翠の心を癒してくれる数少ない存在。内向的な翠が鉄虎に心を開いているのを見て、もっと仲良くなったらなと思っている。
魔族の血は薄いが、左眼に魔族の力が顕著に現れており魔眼となっている。他の人に影響を与えないため普段は前髪で隠している。
〈葵ひなた〉
鉄虎のクラスメイト。弟のゆうたとは違い、魔族としての力が現れなかったので魔術科に通っている。ゆうたのところによく遊びに行ってるので、翠や忍とも面識がある。学術の成績は鉄虎とそう変わらないが、魔術を扱うのがとにかく上手い。
得意魔法は雷魔法。それを応用してゆうたと日常的にテレパシーのようにやり取りしている。