〈世界観〉
・中世風の雰囲気が色濃く残る街。だが近代化も進んでおり近未来的な機械も多く存在している。
・同じく古くからの風習・組織も多く存在しており、政府の多くは元貴族が実権を握っているのが現状。しかし現在は民主化され国民に見張られているという形になっているため、そこまで不満を持っている人はいない。
〈組織〉
・特務警察『デカダンス』
正式名は中央警察特務課。組織としては警察となるが、実状は『アストレイア』の直属部隊といった感じ。表にはびこる闇組織を摘発・時には解散させる仕事を担っている。課長はみか、副課長は茨。
・政府組織『アストレイア』
『デカダンス』の上司にあたる組織。政府の人間が所属しており、主に国内の治安維持・国防を担っている。紅郎はここに表の顔として所属している。リーダーは宗、副リーダーは千秋。
・裏組織『鬼ヶ島』
裏の世界で長い歴史を持つ組織。裏を牛耳るだけでなく、あまりにも目に余るものは対処するなど治安維持にも努めている。表にも影響がありそうな案件を『デカダンス』に振る。頭領は紅郎、補佐は敬人。
〈登場人物〉
・影片みか
この物語の主人公にして『デカダンス』の課長。幼い頃宗に拾われ、その才を見込まれ彼が立ち上げた『デカダンス』の一員となった。
宗に育てられたという絶対的な自信があるため、その態度に反して仕事に関して結構自信がある。普段はオッドアイが悪い連中に目をつけられないよう、宗からもらった色眼鏡を着けている。
・遊木真
『デカダンス』の一員。独自の情報網を持ち、諜報活動を得意としている。
元々警察署でホワイトハッカーとして働いていたがこちらに異動してきた。こちらの方が体育会系のノリが薄いため、正直ほっとしている。
・七種茨
『デカダンス』の副課長。元は政府軍の一員だったが、こちらに引き抜かれた。
主に実働の補佐担当。なんでもオールマイティーにこなせるため、空いている穴を埋めるという形で動く。
・HiMERU
『デカダンス』の一員。仮の姿である喫茶店の店長でもある。
異母兄弟である十条要を再起不能にした薬を生み出した犯人を捜している。騙された形だったとは言え、薬の布教に協力していた巽を恨んでいる節がある。
・斎宮宗
『アストレイア』のリーダー。代々続く名門の貴族の家系からの出。
10歳の頃、ストリートチルドレンだったみかを拾いここまで育て上げた。紅郎とは昔からの幼馴染兼腐れ縁。
・守沢千秋
『アストレイア』の副リーダー。政府に所属している中では珍しく庶民からの出。
実は紅郎が鉄虎に千秋を託そうとしていたこともあり、鉄虎のことを度々気に掛けている。塩対応されているがあまり気にしていない。
・月永レオ
『アストレイア』の一員だが、神出鬼没で拠点にいないことも多い。
普段はふざけているようにしか見えないと評されるが、類まれないひらめきで事件を解決に導く。
・鬼龍紅郎
表の顔は『アストレイア』の一員、本当は『鬼ヶ島』の頭領。
オークションで売り飛ばされそうになっていた鉄虎を競り落とした張本人。裏世界に浸る前に表に返そうと思ったが失敗したため、諦めて好きにさせている。
・蓮巳敬人
『鬼ヶ島』の頭領補佐。主にブレインの役割を担う。
一見冷徹そうに見えるが、意外と情に厚い。紅郎によく子離れしろと小言を並べているが、自分も大概できていない。
・神崎颯馬
『鬼ヶ島』の一員。戦闘部隊の隊長を務めている。
家系の事情で殺し屋のような仕事をしていたが蓮巳に引き抜かれた。それが人生の転換点となったため、上司の2人に強い恩を感じている。
・南雲鉄虎
『鬼ヶ島』の一員。『デカダンス』との仲介役を担っている。
幼い頃売り飛ばされそうになったところを助けてもらってから、紅郎のことを敬愛している。4人の中では1番人当たりが良いため、表の世界の潜入・交渉を多く担当している。