藍忘機を泣かせる魏無羨「その恰好は」
藍忘機は息をのむ。魏無羨は前世で身に着けていた衣服を身にまとっていた。
「死ぬ直前の服。温寧に頼んで縫ってもらった。そんな顔するなよ」
「これは…この遊びは、よくない」
「これは遊びじゃないよ。俺は覚えてないんだ。お前がどうやって俺に告白したのか。もう一度やり直させてくれないか?片腕兄さんの旅に出てる間、お前は勘違いしてただろう。死ぬ直前の記憶を持ったまま現世に蘇ったって。お前の気持ちを知っていて、あれやこれやと遊んでたんだってな。まぁ仕方ない、俺が忘れっぽい事を知らなかったんだから」
一層口数の減った藍忘機と共に避塵に乗り、二人はある洞窟にやってきた。
「この場所に見覚えは?」
「いや、全然。どうやって俺に気持ちを伝えた?」
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