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    浦山ナツメ

    ポイピクは主にsky用の小説やうちよそ創作置き場。
    たまに多ジャンルもポイポイする予定。

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    浦山ナツメ

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    教祖様とカースの絡みの絵を最初から最新まで、

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    浦山ナツメ

    PROGRESSカス教1-1
    出来たところからあげてくことに決めた。
    雀を愛し保護をする、この新興宗教の教祖のもとへ来て早1週間が経った。
    教祖はカースに対して他の雀たちと変わらぬ対応をしてくれたが、異常なまでに大きい体躯に対して
    他の雀たちは萎縮しやはりカースを避けていた。
    寂しくないと言えばウソとなるが、相手にしてくれるだけまだいいのかもしれない、
    今までよりマシだということを考えるとカースには弱音など吐けなかった。
    口元の縫い目を教祖に見せはしたが、一般的に恐ろしい見た目であることをカースは理解していたため
    今まで過ごしていたように口元にマスクをして教祖の下で過ごしていた。
    「さぁさぁ、天使たち。今日は何をしましょうか!」
    教祖は雀たちを集め、天使と呼んだ。(カースも例外なく天使と呼ばれた)
    この1週間過ごしてみてわかったのは、教祖は確かに分け隔てなく愛してくれる。
    しかし誰もがかけがえのない、個人であるとして見ているようには思えなかった。
    自分の名前を呼んでほしくてお願いをしてみたことはあるが、
    呼んでくれたのは初めの一度だけ。それ以降は
    「天使の名を呼ぶなどできません。」
    と断られてしまった。
    ただ、それだけでカースが個人としてみていないのでは 548

    浦山ナツメ

    DONE創作星の子、登場はうちの子のみ。
    カエラとウォルの出会いの物語。
    【推奨】Twitterの固定ツイートにモーメントがあるのでそこからキャラシを見てから読んだ方が分かりやすいのではないかしら。
    柔らかく短い草原の草に丸まり、暖かい光を浴びてカエラは眠っていた。
    光を摂取できないカエラにとって日光浴は意味を成さない行為ではあったが、
    それでも彼女にとっての安息の一つであった。
    心地の良い風が頬を撫で、子供たちの駆ける足音をまどろみの中で聞いていた。
    カサリ、草むらの擦れる音が近くで聞こえ、カエラはうっすらと目を開けた。

    普遍的な、どこにでもいる雀の姿をした星の子がカエラを覗き込んでいた。
    キャンドルを取り出すわけでもなく、鳴くわけでもなくただこちらを見つめる星の子を
    少し不気味に思いカエラは身を起こした。
    「…な、なにか……」
    羽ナシが珍しいから目立つのはわかる、しかしこうもじっくりとみられると調子も狂うものである。
    雀はやはり何をするでもなくこちらを見つめる。
    (やっぱり人通りの多いところはやめておいた方が良かったか…、場所を変えよう…)
    「ば、ばいばい…」
    カエラは膝に手を置き立ち上がり、雀に背を向け去ろうとした。
    不意に雀の手がカエラの袖口を引いた。
    振り返ると雀は、やはりこちらを見つめていたが小さく、ぷぅ、と鳴いた。
    カエラにはそれがどうしてか、「置いていかないで」と 732

    浦山ナツメ

    DONEカス教序章
    ~星の子うちよそ~
    デカい、気味が悪い、恐ろしい、化け物…
    散々言われてきた。生まれつきの体だ。どうしようもないことなのに。
    光に導かれたのも初めだけ。蝶もみな私を避けていく。
    独りでいるのが寂しくて人の多い場所で声をかけ続けたこともあった。
    唯一声掛けに答えてくれた人も、「見苦しい顔を晒すな。」といい、
    私にマスクを寄越した。
    扉の奥へと閉じこもり、誰とも分かり合えないまま、使命もわからぬまま
    時間を消費するだけなのかと思っていた。

    ある時、星の子たちの話す噂を聞いた。雀、と呼ばれる生まれて間もない星の子たちを集めて
    崇める新興宗教があると。聞く話によれば、雀であれば皆等しく愛を持ってくれるらしい。
    その場に行った雀が一定期間になると姿を消すだとかも言っていたが、
    もはやそんなことどうでもよかった。
    愛してほしい。こんな異形の私でも、そこでなら愛を貰えるかもしれない。
    藁にもすがる思いだ。どうなったってかまわない。
    愛してくれ。ありのままの私を受け入れてくれ。

    情報をかき集め(ほぼ盗み聞き)どうにか探し当てたその拠点へと赴き、ドアの前で大きく深呼吸をする。
    ここでも拒絶されたらどうしよう、教祖とやら 1221

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    DONE2021 うちよそバレンタイン
    Variations−Chatons et papillons

    ラズルーカと白雪くんと、それを見守る一人の編集者の話

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    consacrer au sort d’une journée enneigée

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    子猫と蝶のヴァリアシオン


    「と、言うわけで、こちらが完成したお品でございます」

    小さな白い紙袋を両手でうやうやしく差し出しながら、ラズの向かいに座った男は頭を垂れた。
    作家先生ご自宅のリビング、十四時半、打ち合わせ。
    作家先生、こと、ラズルーカはただでさえ寄り気味の眉根をぐっと近づけて不快感をあらわにした。

    「そういう茶番は要らない」

    本を渡すくらい普通にやれ、と、差し出された紙袋をぱっと奪い取る。男は、空中に浮いたまま所在なくなった手をにぎにぎと開け閉じしながら、さも悲しげな様子でため息をついた。

    「つれないなぁ、ラズ先生は」
    「シリュウは喧しい」

    シリュウ、と呼ばれた青年は、心外だと言わんばかりに片眉をひょいとあげ、先生ひどい、と文句を垂れる。が、ラズは知らん顔だ。聞こえていないのか聞こえていないことにしているのか、不機嫌そうな顔のまま紙袋の中身を検めはじめる。
    紙袋の中身は小さな絵本だ。ラズはその一ページずつを、端々までを丁寧に目を通していく。
    まったく相手にされないだけでなく、真面目に仕事を始めてしまった作家先生を前に、シリュウはやれやれとため息をついた。

    ラズ 6285