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    sangatu_tt5

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    失顔症の✂️と🔮のリ占

    #リ占
    lyLy

    ✂️は人の顔が認識できない。それは画家が出来なかったのではなく✂️が主人格になると出来なくなる。鯖もハンターも服装で認識しており新衣装などが増える度に必死でインプットする
    🔮も🤕と目隠し布がなければ見分けがつかない時がある程だった。
    しかし、ある月の綺麗な日から🔮と満月の夜に酒を飲むことになった。初めはただの興味と場の流れで呑んでいたが段々とこの日が来るのが楽しみになり、🔮と会い話すことを心待ちにするようになった。
    白🌂から貰った酒が強かったためか✂️は🔮への恋心にも満たない感情を漏らす。
    男同士、婚約者もいる男、しかも互いの顔すら知らないのにと✂️は断られ、二度と酒を酌み交わせないと嘆くが、🔮の返事はYesだった。✂️は有頂天になり、いつもよりも鼻歌を多く歌いながらハンター居住区と鯖居住区の境になる湖まで散歩をすれば、紺の服を着た茶色い短髪の男が水浴びをしていた。暑そうな服をたくし上げ、脚だけいれ、水をパシャパシャと飛ばしながら楽しそうに笑っている。
    初めて✂️は他人の顔を認識した。
    凛々しい眉にサファイアのような青く輝く力強い瞳が魅力的だった。胸が高鳴り、赤い実が弾けた。
    ✂️は🔮と付き合い始めたばかりだったがあの男のことしか考えられなかった……
    あらゆるものが無貌の世界で初めて認識できたのだ、欲しくてたまらない。
    生きていなくてもいい傍において眺めておきたい。狂気のような感情を✂️は胸の中で燻らせる。男はよく湖に来るようで、リが同じ時間に通えば、他の鯖もいたりするが大抵は笑顔で戯れている。
    🔮は最近まるで恋煩いのように上の空になっている✂️を心配したが、✂️は何かに夢中なようで月夜の飲み会もどこか心が伴わない。
    付き合ったばかりだと言うのに浮気かと悲しくなるが、🔮は✂️に対して何も言わなかった。否、言えない。これは不貞だという気持ちが🔮の中にあるのだから、ただ黙って見つめるしかなかった。
    そんなある日✂️は意を決して男に話しかける。
    男(イライ)は✂️がはじめましてと声をかけるのをなんの冗談だと思い、乗っかった。
    「はじめまして、新しい方ですか?」
    「(ふざけているのかな?)ああそうだね、君とは当たったことがないな」
    「そうですか、名前をお伺いしても?」
    「情報を渡すべきでないと習ったので遠慮させてもらうよ」
    「……賢明ですね。私はリッパー仲良くしてください」
    ✂️の目に映る色はあの日恋情をこぼした目と同じだった。その目で自分が見られなくなっていた事を自覚していた🔮は✂️が自分と認識していないことを悟る…
    それでも、🔮は久々に✂️が話しかけてくれたこと、まるで初恋の女の子に野に咲く花を渡すように優しくしてくれることが嬉しく正体を言い出せなくなった。ただ、彼も天眼が欲しいのかと虚しくもなる。いつもの自分と湖の自分は目元を隠すか否かぐらいしか違いはないのだから……
    🔮は✂️と未だ続く虚しい月見酒も断り、湖に行くことも避けるようになる。
    湖に行っても目的の男はおらず、🔮との酒盛りのために酒を用意して待てども🔮は来ない。
    試合での疲労で寝ているのか、いや律儀な男だからと体調を気遣う手紙を送れば、「返事はしばらく会わない」の一言だった。
    試合中も天眼をフル活用しているのか通電後ですら姿が見えない。
    少し🔮の独特なローブが見えた気がして向かえば、🤕などの別の鯖がいる。どちらにも会えぬ苦痛で気落ちし、暗雲を背負うような✂️に、👘がどうしたのかと尋ねる。
    🔮と交際していること、湖の男のことを話し、今の状況を説明すれば、その場で聞いていたハンター達は全員顔をゆがめる。
    👘「本気で言ってます?」
    ✂️「何がですか?」
    📷「下手に口出すべきではないが、それは浮気に当たるんじゃないのかい?」
    ✂️「は?」
    👘「🔮と付き合ってるというのに別の方にも手を出すのは如何なものかと……」
    📷「🔮は何か言ったり、表情に不快の色が出てなかったかい?」

    そう言われても✂️は顔を認識できないため表情も分からない……
    酒の飲むスピードが遅かったこと、返事が曖昧だった……否、自身が🔮と何を話したかを思い出せないことに気づく。
    今までは楽しく何度も反芻したくなるほどだったのに、目の前が暗くなるのを感じた。
    そんな✂️に気づいたのか、📷👘は困ったように顔を見合わせて、「ちゃんと話し合え」「どちらが大切かしっかりと考えろ」と伝えるしか無かった。
    ✂️はどちらと話していても楽しかった。会話のペースが合うのだ。また、
    🔮が聞き上手なのもあり話がしやすかった。どちらが本命なのか…と考えると✂️は分からない
    まず恋情なのかすら怪しい
    恋と言うよりも執着に近い。誰にも渡したくない。行かないでと縋れるのは恋人の特権だ。
    その特権が欲しかった
    愛おしいとも思ったが、その感情は🔮と湖の男どちらにも湧いた。
    🔮を傷つけたくはないが、湖の男は手に入れたい
    纏まらない感情のままだが、このままでは仕方がないと🔮に手紙を送る
    酒を飲んで有耶無耶にされないためにお茶会への招待状だ。
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    ***
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