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    sangatu_tt5

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    sangatu_tt5

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    騎🧲のために観🔮になった騎観/探占

    #探占
    divination

    🧲と付き合っていて同棲もしてる🔮🧲のループを天眼によって理解したが、解決方法が分からない。🧲のレースが始まってから思い出すため、事前に忠告も出来なかった。
    そんな時に、「あなたの天眼があれば、この奇っ怪な現象をどうにかできる」「あなたが私たちの組織に入ってくれれば、彼を救える」と翻弄⚰️に言われ、組織に入ることに決める🔮
    🔮達の陰ながらの活躍もあり、🧲が久しく帰っていなかった家に帰ると違和感があった。
    一人暮らしにしては広い家、使ってもいないのに埃のかぶっていない部屋、自分しか写っていないのに飾られている写真。食器の足りない食器棚。
    一人で暮らしていたはずの家は何か足りなかった。謎の空白が自分の横に寄り添っている。それが大切なものだったことは分かるのに、それが何かも思い出せない。
    大切なものを忘れてしまった恐怖が背筋を過ぎる。何を忘れたのか思い出そうにもモヤがかかって鮮明にならない。
    それから、🧲は失った何かを求めて街を徘徊するようになる。レースが休みになるシーズンになれば隣町、さらにその隣町まで出向き、空白を求めた。
    宛先もなく、それがどんなものかも分からないまま🧲が途方に暮れながら、自分の暮らす街からだいぶ離れた大きい街を歩き回っていれば、ふと懐かしさを感じた。
    ぱしりとすれ違った人物の腕を掴む。二人組の男。フードを被った男が腕を掴まれたことを驚き、🧲の方へと振り返る。
    🔮「………どうかなさいましたか?」
    男に聞かれたが言葉が出てこない。🧲は何度か口を開けた後、息を小さく吸った。
    🧲「……すみません。探している人がいて……、何も思い出せないのですが、貴方に似ている気がしたんだ」
    🔮「……そうですか、申し訳ない。私と貴方は初対面だ。多分他人の空似でしょう」
    🧲「そうですね……そうかもしれない」
    違う人だったのだ……そう思っても🧲は手を離すことが出来ない。
    🔮「うーん、私は占いが得意なんです。よく当たるんですよ。きっと貴方の恋人はここにはいませんよ。早めにこの街を出るのが良いでしょう」
    🧲の手を優しく外しながら、男はそう言った。ぽかんと🧲がそれに聞き入っていれば、ふと側頭部が痛んだ。

    『僕は占いが得意なんだ。だからね、今日の君の運勢は……雨に注意!』
    『運勢じゃなくない? ■■■、なんで注意なのさ』
    『今日は雨が降るので、お布団を干すのはやめましょう』
    『そんなことに眼を使ってもいいの?』
    『いいんだよ。こんなことにしか使い道などないのだから』

    この声は誰だったのだろう。自分と誰かが仲睦まじく会話している。それなのにその人の名前も顔もモヤがかかっていて分からないのだ。
    ずきずきと痛む頭を押さえていれば、先程の男はどこかに消えていた。
    ⚰️「いいんですか? 彼、貴方の恋人ですよね」
    🔮「いいんだよ。彼を巻き込みたくない」
    だから、忘れてもらったんだと🔮は足先でこつりと道端の石を蹴った。坂を転がる石は止まることを知らない。
    男にあってから🧲の頭はずっと痛んだ。ずきずきと鈍器で殴られるような痛み。それに伴い、誰かが過去の自分と会話をしている。大切な人。それが思い出せない。
    眠ることも出来ない🧲は布団の中で涙をこぼした。
    深淵からの呼び声が聞こえる。

    🔮への執着から深淵に再び魅入られた🧲が深淵に侵食され、深淵を呼び出すための入口として扱われるようになる。
    パチ🧲になった🧲の周りでは、再び深淵の被害が悪化し、🔮たちが出動することになった。🔮「なんで……!君が……、僕は……君を巻き込みたくなかったのに……だから……」
    🧲「なんで、僕を置いていったのさ……。君がいればどんな地獄でも良かったのに……」
    さめざめと涙を流しながら、深淵に侵食される🧲
    どうにか深淵と切り離した🧲は組織の保護観察対象として扱われることになる。
    🔮「僕は……、君にこんな人権のない扱いをさせたかったわけではないんだ……僕なんか忘れて幸せになって欲しくて……」
    監視カメラが部屋につき、常にバイタルチェックがされる🧲。
    再び深淵に堕ちれば処分すると言われながら、度々腹を割かれて、解剖される。
    深淵の謎を解明するためとはいえ、まるでモルモットのような扱い。
    白いベッドに手術着でベッドに腰掛けた🧲の前で、🔮は涙を流した。
    🧲「🔮がいなければ意味が無いんだよ。僕は君といたいんだ……だから、もう置いてかないでよ。地獄でもいいから僕を連れて行って🔮」
    そう言って、🧲は🔮の手を握る。

    このあと、🧲は組織に協力するし、暫くすると独房みたいな部屋から出され、🔮に与えられた部屋で共に暮らすようになる。
    度々🤖に「えっちするときはバイタルチェックの機械オフにしていいよ!って言ってるでしょーーー!!!」と怒られる。
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    sangatu_tt5

    MEMOこいぬちゃんぐさんの月蝕の元ネタだったやつ
    血族に売り飛ばされた🔮のるろ月(探占)
    売られてなどいない。自分で来たのだと言い聞かせる。
    愛しいあの子よりも自分が犠牲になる方がマシだと脳の中で繰り返す。

    🔮の住む集落の近くには血族の住まう森があった。不干渉。互いに見て見ぬふりをすることで薄氷の上を歩くような危うい均衡を保っていた。
    しかし、それは血族の気まぐれによってあっさりと瓦解した。
    血族の要求は簡単だった。村の中から誰でもいい。男でも女でも構わない。ただ、若者の方が良いが、生贄を出せ。
    身体を作り替えて、餌として飼う。
    もし出さないようであれば、ここに住まうものを皆殺す。
    理不尽な要求に村人は頭を抱え、村で1番美人な娘という意見が出たが、その女は村で1番の権力をもつ者の娘だった。
    娘を出す訳には行かない父親は、娘の恋人に白羽を立てた。
    親族のいない🔮は都合が良かったのだ。誰もが同意し、🔮は着たことのないほど豪奢な、まるで花嫁衣装のような白い服を着せられ、追い出された。
    血族の餌になる恐怖と見捨てられた悲しみ。🔮は震える手を祈るように握りしめて、古く草臥れた館の中に入る。
    🔮「…ご、めん下さい。要求の通り、参りました。」
    震える声で呼びかけるが、しんっと 1738