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    水鳥の

    箱です。

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    水鳥の

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    初のイコプリSS。大半が十九歳。関西弁は空気で読んでください。

    #イコプリ
    iconography
    #19歳組
    19-year-oldGroup
    #生駒達人
    #王子一彰
    princeIchiaki
    #迅悠一
    xunyuichi
    #柿崎国治
    kunijiKakizaki
    #嵐山准
    arashiyamaJun
    #弓場拓磨
    takumaBowaba

     付き合ってからと言うもの、王子は事あるごとに生駒に好きを伝えたがる。
    「好きだよ、イコさん」
     時も場所関係なく伝えられる言葉に、生駒は不思議そうに尋ねたことがある。
    「なんや、王子、どないしたん?」
    「うーん、何でもないよ。ただ言いたいだけ」
    「それなら、ええ」
     にこにこといつもと変わらない笑顔を張り付けて、王子は生駒に言う。生駒は、本当にそうなら問題ないな、と頷いた。
     
    「で、今も続いてる、と」
     生駒から経緯を聞いていた弓場は、片眉を器用に持ち上げて嫌そうな表情をした。
    「そうや」
     生駒はいつもと変わらない表情で弓場の問いに答えた。
     日差しの気持ちよい午後、ボーダーのラウンジの一角に何故か十九歳組が集まり、何故か近況はどうなのかと言う事になり、何故か、王子と付き合っている生駒の悩み相談が開始された。
    「王子も可愛いところあるじゃないか」
     嵐山が、どこが悩みなんだ? と不思議そうに言う。
    「いや、何回も続くと生駒も鬱陶しいんじゃないのか?」
     嵐山の問いに柿崎が答える。
    「いや、そんなんないな」
     生駒は、当たり前だと言うように柿崎の言葉を否定した。
    「ないのかよ」
    「じゃ、何が悩みなんだ?」
     嵐山と柿崎は顔を見合わせて首を傾げた。
    「王子、何ぞ隠してへんか、知りたいねん」
    「隠し事だァ?」
     生駒の言葉に、弓場は本格的にイラついている。いきなりのろけ話となれば、そりゃそうだろ、と迅は苦笑いしながら見ていた。
    「迅の予知で何かわからないのか?」
     いきなり嵐山に振られ、迅は「あははは」と笑う。
    「何笑ってんだァ?」
    「そんな怒んないでよ、弓場ちゃん。大丈夫だよ、生駒っち。生駒っちの言いたいことそのまま言えばいいんだから」
     迅は笑いながらそう言う。
    「そんなんで、ええん?」
    「いいって、いいって」
     迅はそう言いながら指を指す。その先には蔵内と話している王子がいた。
    「ほな、ちょっと行ってくるわ」
     生駒は「いってらっしゃーい」と笑顔の迅と困惑してる三人に見送られその場を離れた。
    「本当に大丈夫なのか?」
     心配する柿崎に迅は「まぁ、見てなって」と生駒の方に視線を動かす。
     すると。

     生駒は王子に近づく。
     迅が“思ってる事を言葉にすれば良い”と言ったのだ。間違いないだろう、そう思った。だから生駒は蔵内と話す王子の空いてる側の腕を引っ張り自分の元に引き寄せた。少し下がる耳元に生駒は低く呟く。
    「あんま、かわええ事してると、めちゃくちゃにしてまうで?」
     
     その日、生駒が見たことないほど顔を真っ赤にした王子が出現した。
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    「なんや、王子、どないしたん?」
    「うーん、何でもないよ。ただ言いたいだけ」
    「それなら、ええ」
     にこにこといつもと変わらない笑顔を張り付けて、王子は生駒に言う。生駒は、本当にそうなら問題ないな、と頷いた。
     
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    「そうや」
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     日差しの気持ちよい午後、ボーダーのラウンジの一角に何故か十九歳組が集まり、何故か近況はどうなのかと言う事になり、何故か、王子と付き合っている生駒の悩み相談が開始された。
    「王子も可愛いところあるじゃないか」
     嵐山が、どこが悩みなんだ? と不思議そうに言う。
    「いや、何回も続くと生駒も鬱陶しいんじゃないのか?」
     嵐山の問いに柿崎が答える。
    「いや、そんなんないな」
     生駒は、当たり前だと言うように柿崎の言葉を否定した。
    「ないのかよ」
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