イコプリ①事後、生駒の裸の胸に抱かれながら、ベッドの上で王子はまったりと幸せを噛み締めながら過ごしていた。
「腹減ったな〜、これからなんか食べに行く?」
天井をぼんやり眺める生駒に尋ねられ、王子は「いいね」と弾む声で答える。
そのとき、部屋のチャイムが鳴り、生駒が「え?」と驚いたように起き上がる。チャイムを鳴らした癖にドアをどんどんと叩く慌しい音が響き、外から「イコさん、たこパしましょう〜!」「材料買ってきました」「起きてます?」というよく知った騒がしい声が聞こえてきた。
「え? なんで今日いきなり?」と生駒自身も困惑していたが、もっと驚いたのは王子の方である。生駒隊が仲良いのは知っているが、プライベートすらないのだろうか。生駒と付き合っていることは他言していないので余計に焦る。
2244