Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    guchiko

    @guchiko83kiiro

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 23

    guchiko

    ☆quiet follow

    雲夢江氏を破門された後の乱葬崗での話。

    #魔道祖師
    GrandmasterOfDemonicCultivation

    別離のあとに雲夢江氏を破門されて数日が経った頃、温情が伏魔殿に訪れて魏嬰に話しかけた。
    「こんなことを言うのもおかしいかもしれないけど、本当に良かったの?」
    「何がだ?」
    魏無羨はすっ呆けたように、聞き返す。
    「破門されたことよ。」
    その言葉に研究で動かしていた手を止め、ようやく温情に方に振り向く。
    「あ~~、・・・・。」
    「私たちのために、ここまで・・・。」
    温情がそう言うと、魏嬰は口角を釣り上げた。
    「気にするな。」
    「気にするなって!!」
    「いいんだ。いずれは、こうなってたと思うし。」
    魏嬰の言葉に、温情は怪訝そうに眉間を寄せ、その先を視線で促す。
    「俺に金丹はない。いずれ、江澄よりも先に老いていく。最初は鬼道の影響と思われるだろうが、それも十数年を超えてくればそうでないことに気づかれる。気づかれないためには、その前に江氏を出なければならなかったと思う。それが早まっただけだ。」
    魏嬰はなんてことないように軽い物言いで、研究作業に戻りながら言った。
    「・・・・。」
    温情は何か言おうとしたが、魏嬰の言ったことは事実で、それを魏嬰自身が望んでのことだった。決めた本人がそう言うのであれば、温情がとやかく言えたことではない。そんなこと、あの時に散々して最終的に受け入れたのだから。
    「あと少しで夕飯だから。」
    温情はそう言い残すと、伏魔殿から出ていった。魏嬰は背を向けたまま手を振った。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works