陽炎@ポイピク ジョジョ5部プロペシメインです。パソコンもペンタブもないので携帯撮り&アナログ絵しかうpしません。🍞🚄🍊🍋の沼にも浸り中時々®️®️®️🔥🌊 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 489
陽炎@ポイピク☆quiet followDONE #アヴドゥル生誕祭おひつじ座『ガニュメートは天で輝く』承太郎とアヴドゥルさんのお話ですCP未満のつもりで書きました 秋の闇夜に鈴虫の音が静かに響く。暗がりの中で葉掠音が時折外から聞こえてくる。俺は旅立つ前の高潮感で中々寝付けず夜風に当たる事にした。お袋の傍で細い掌を握ったまま眠るジジイの落ち掛けたブランケットを掛け直して布団から抜け出す。暫く床を鳴らさねぇように廊下を歩いて行くと縁側に腰掛けたまま佇む人影があり俺はふと足を止めた。「アヴドゥル」名を呼ぶと金木犀の香りと共に占い師の男は振り返る。「む……?承太郎か」そいつ――アヴドゥルは、ジジィから借りたのか親父の着流しに袖を通していた。髪を解いて艶やかな長い黒髪をゆるやかに後ろで纏めたアヴドゥルは不思議と馴染んでいた。遠い異国からやって来たこの男は俺をわざわざ塀の中から出した。さしずめ檻の中から獅子を出す猛獣使いのような男だ。全てを焼き尽くすような焔を操るこの男によって、俺はまたこの家へと戻って来た。だが帰ってすぐお袋が倒れた。DIOの仕業と突き止めた俺は、エジプトへ旅立つ事となった。この男にとっては、巡礼のようなものだろう。「……明日には出発だ」「分かっている。今の内に星を眺めておこうと思ったのだ」「星――?」アヴドゥルの傍に歩み寄って空を見上げる。「綺麗な星空だ」太い眉を少し下げて美しいものを愛でるように目を細めるアヴドゥルに俺は隣へ胡座をかいた。「あんた、意外とロマンチストなのか?」「ははは。星詠みをするのが好きなだけだ」占いみてぇなもんなんだろうか。俺は煙草を1本咥えた。「こら。高校生が吸うんじゃない」唇へ日に焼けた褐色の指が伸びてきて煙草を奪われる。スタープラチナで取り返そうかとも考えたがやめた。「俺は不良なんだぜ」「私はそうは思わないがね」アヴドゥルが煙草をそのまま空へ掲げた。「喩えばあの星。ある星座の1部なのだが」俺は視線を煙草の指す先へ向けた。「水瓶座の最も明るい星、サダルスウドだ。その意味は最高の幸運」「ふぅん」星には興味なかったが星について熱を持って語るアヴドゥルの話に耳を傾けるのも悪くない。俺は黙って続きを促した。「あれがサダルメリクで王の幸運という意味を持つ。そしてあの星がスカト。名の語源はアラビア語の『望み』だ。承太郎、水瓶座の君は幸運の星の元で生まれたんだ」「それは占いか?」「そうかも知れんし、そうでないかも知れん」アヴドゥルはそのままくるりと煙草を指で回すと赤の魔術師(マジシャンズレッド)であっという間に炎で燃やし尽くしてしまった。鮮やかな焔火に包まれて一瞬で灰になって散るさまはまるで役目を終えて消える間際の星屑のようだった。「……俺の人生も未来もあんたが決める事じゃねぇ」小さく溜息を吐きながらそう返すとアヴドゥルは詩を紡ぐように答えた。「君にとって私はさしずめガニュメートを攫った大鷲のゼウスだろうな」ガニュメート――聞いた事がある。水瓶座の神話となった少年だ。ゼウスにその美貌を見初められ不老不死にされる代わりに、酌取りとして神の酒を注ぎ続ける事になる。「あんたは神じゃない。俺をあの場所から連れ出したのだってジジィに頼まれたからだろ。それで俺の事を救ったとでも思っているのか」恨みがましくアヴドゥルを睨んだ。お袋を助ける事はこいつにだってできっこねぇのに俺は苛立っていた。教皇の力も隠者の力も世界の理の前では意味を成さない。「星は天に在るべきだ」アヴドゥルは罰が悪そうに上空を仰ぎやった。「……星?」「私にとって承太郎、君は星そのものだ」首筋の後ろにある星形の痣を俺は無意識に摩る。星に喩えられるのは初めてだった。俺は誰かを照らす光にはなり得ないと思っていた。俺の中に流れる血も俺の運命も、あんまり考えたくはなかった。「白金のような君はあんな薄暗い地下に閉じこもるべきではない」「勝手な事を――」「そうだな。私の独りよがりな考えだ」俯いた後俺を真っ直ぐ見据える瞳。その中に焔火があった。ずっと見つめられていたらこの炎に焼き尽くされてしまいそうだ。「朝陽の輝きの中で、おまえがわたしの周りに燃え立つさま。春よ、愛するものよ。愛の歓喜が無限にひろがり、おまえの無限のあたたかさが聖なる感情となってわたしの胸に迫ってくる、尽きることのない春の美しさよ。おまえをぐっと抱きしめたい、この腕の中に」「ゲーテのガニュメートの詩か」捕まっていた間無限に時間だけはあった俺はありとあらゆる本を鉄格子の中で読んだ。その中にはゲーテの著書もあった。アヴドゥルは小さく頷いて続きを唄う。「ああ、春よ。わたしはおまえの胸に身を委ね、心を焦がす。そしておまえの花、おまえの若草をわたしの胸に押しつける。おまえはわたしの胸の燃えるような渇きを癒してくれる。爽やかに吹いてくる朝のそよ風に乗せて、連れ合いを求める鶯の鳴き声が霧深い谷間から響いてくる。わたしは行く、いま行くのだ。どこへ? ああ、だがどこへ?」アヴドゥルの続けようとした声を遮るように俺が口を開いた。「上へ行くのだ。力の限り、上方へ。上空に漂う雲は、下方へ向かいつつ、胸を焦がし、愛するものに身を傾ける。俺に、この俺に。雲の膝に抱かれてまた上方に向かう。雲を抱きしめ、雲に抱かれつつ」アヴドゥルが息を飲む気配がした。彼の方を横目でちらりと見遣ると、褐色の肌が紅潮していた。「承太郎、大人を揶揄わないでくれたまえ」視線を彷徨わせるアヴドゥルに俺は苦笑する。「俺を口説いたのはあんたの方からだろう」「そんなつもりは――」俺はその先を言わせまいとスタープラチナの指を厚ぼったい唇へ押し当てた。「…俺が『星』なら…。簡単に堕ちる訳にはいかねぇがな」そっと指を離して俺は立ち上がった。「もう寝ろ。この先眠れる暇があるか分からねぇぜ」「承太郎、」呼び止めようとするアヴドゥルへと振り返る。「正直に答えてくれ。私を恨んでいるのかね?」「それこそあんたの得意な占いでもすればいいさ」今度こそ踵を返して藺草の香る畳の上を歩く。少し意地悪し過ぎちまったか。だが、アヴドゥルみてぇな奴は案外引き摺るタイプだからな。否定した所で罪悪感が残るに違いない。だから俺はアヴドゥルの傍らへタロットカードを置いておいた。逆位置の星。意味は『水に流される』だ。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 陽炎@ポイピクDOODLE現代の日本で生活するどすてぃちゃん達がご飯作って食べるだけのシリーズ筍と春雨スープドスティ花冷えの雨が朝から降っている。 肌寒さの中私は軽くストレッチをし朝食作りを始めた。 「うえぇ雨かぁ……」 ビームのぼやく声に私は顔を上げる。曇った表情のビームが恨めしそうに窓の外を見やっていた。 「送ってやりたいのはやまやまだが、これからリモートワークなんだ」 私はトースターに食パンを入れる。 駅近故に私は通勤は電車移動だ。それでも最近は通勤ラッシュの満員の列車に辟易して、パソコンさえあればどこでも仕事が出来る強みを活かしてリモートワークへ切り替えた。 勿論、ビームのバイク通勤の大変さは知っているから、車の免許だけは取った。ただビームは私に気を遣ってなのかレンタカーで送り迎えしてくれと頼んできた事はない。 分かっている、それはシェアハウスに駐車場がない事を理由に私が車を買う事を先延ばしにしているせいだ。 3032 陽炎@ポイピクDOODLE日本でご飯作って食べるだけのどすてぃちゃん達(カップリング要素なし)春の山菜ドスティ春がやって来た。 春告鳥の鳴き声で目が覚める。本当はまだ眠いが、今日は折角の休日だ。隣で寝るビームのまろい頬を少しでも堪能したい。掌で触れるともっちりとした弾力が返ってくる。 その温かさにラーマは心の中に春の陽気が差し込む気分だった。ビームを起こさないようにそっとベッドを抜け出す。 そして着替えると毎朝の習慣であるランニングの為シェアハウスを出た。 朝はまだ肌寒いが、周りの景色が季節を感じさせてくれる。 風に揺れる花、微かな梅の香り。 住宅街を抜ければ小さな公園があって、そこには桜の木が植えられており、花の開き具合を観測するのが最近のラーマの密かな日課だ。桜の花を初めて見た時はそこまで感動しなかったものだが、ある日定食屋からの帰り道ビームが桜の花に目を輝かせて以来は、綺麗な花だと思えるようになった。 3083 陽炎@ポイピクMOURNING龍捲風と陳洛軍。カップリング要素なし豆腐花この青年は本当に飯を奢り甲斐がある、と目の前の男の食べっぷりを眺める。龍捲風はいつものように叉焼飯を食べ終えた後、豆腐花と自分を交互に見遣る陳洛軍に餌を目の前に待てと言われてる犬のようだと内心呟いて苦笑を浮かべた。 「食べないのか?甘くて美味いぞ」 甘味のついた滑らかな豆腐を掬い取る。 シロップに浸された豆腐を洛軍は相変わらず不思議そうに見遣っていた。 「甘いものなのか、これは?」 「……苦手だったか?」 龍捲風は豆腐花を口に運んだ。豆腐花は龍捲風の好物で、阿七は叉焼飯の後の食後のデザートとしていつも出してくれる。 「苦手とかじゃない。――毒でなければ、何でも食べていたから」 そういえば、密航者だったか。食べ物の取り合いもあっただろうし、飢えと空腹を凌いだ日々もあっただろう。 1324 陽炎@ポイピクDOODLE二人がご飯作って食べるだけの現代AU左右なし全年齢ラーマとビーム炊き込みご飯ドスティ秋は様々な食材が旬を迎える。 ラーマは日本の秋が好きだった。暑過ぎず寒すぎず、湿度も丁度良く、近所の公園の紅葉が色付き、スーパーに行けばビームの好きな茸が並んでいるからだ。 ビームは日本に来て初めて食べたのが野菜と茸の炒め物らしい。最初はその見た目に食べられるかと危惧したそうだが、一口食べて大層気に入って、秋の間は定食屋でずっとそればかり頼んでいたようだ。 ラーマは籠の中に様々な茸を入れていく。エリンギはなるべく大きさが同じものを手に取って、私とビームみたいだなと微笑んだ。すっかり顔馴染みになった店員がにこやかに会計を済ませていく。ラーマは漸く使い方に慣れてきたエコバックに食材を詰め込んでから携帯でビームへメッセージを送った。 3265 陽炎@ポイピクDOODLEオレ自慢の針と糸ネタバレ有りオレ自慢の針と糸でプロシュートがサルーテの元からペッシを救出した後のエピソード(妄想)雛鳥「いってぇ!」 アジト内に目を覚ましたペッシの悲鳴が響く。 「口開けるんじゃねぇ。傷口開くぞ」 アルコールを染み込ませた綿をピンセットで持ってプロシュートはペッシの唇の端へ宛がった。 「こ、こんなんほっといても治りますし!」 口でこそ強がっているが、目の端には涙が溜まっていて、漸くペッシが恐怖から解放された事を物語る。 ペッシが自ら口をビーチ・ボーイの能力で接合した事に動揺したサルーテを直で枯らして留めに頭を銃で撃ち抜いた時、ペッシは半ば気を失ったようにぐったりとしていた。 鏡を持っておいて正解だった。イルーゾォのマン・イン・ザ・ミラーで安全を確保し、ワイナリーからアジトへと連れ帰ったのだ。 ペッシは無意識にスタンドを発動させたままだった。 2461 陽炎@ポイピクREHABILI色野さんの現代日本で生きるどすてぃちゃん達が可愛かったので。ラーマとビームの設定は中の人と同じにしました蟹鍋どすてぃちゃんぐつぐつ、と音を立てる大鍋に逸る気持ちを抑えられない。 蓋からしゅうしゅうと立ち上がる湯気からは醤油の匂いがしてくる。ビームはそれを嗅ぎながら目の前の親友へと尋ねた。 「なぁ、兄貴まだか?」 「もう少し待ってくれ」 瞳を煌めかせるビームに破顔するラーマ。 炬燵に入って、鍋を囲む。 遠い島国日本での囁かな夢がこうして叶って、ラーマは口角が上がらずにいられなかった。 シェアハウス探しは意外にも難航した。 互いの職場に近い事を第一条件として物件を探したものの、不動産屋は男二人のルームシェアに難色を示すばかりだ。 ラーマとビームはいつも怪訝そうに関係性を尋ねられた。 ビームが朗らかに兄貴だ、と答えるものだから、益々大家を困惑させてしまったのも、今となっては笑い話だ。 7478 related works 陽炎@ポイピクDONE #アヴドゥル生誕祭おひつじ座『ガニュメートは天で輝く』承太郎とアヴドゥルさんのお話ですCP未満のつもりで書きました秋の闇夜に鈴虫の音が静かに響く。暗がりの中で葉掠音が時折外から聞こえてくる。俺は旅立つ前の高潮感で中々寝付けず夜風に当たる事にした。お袋の傍で細い掌を握ったまま眠るジジイの落ち掛けたブランケットを掛け直して布団から抜け出す。暫く床を鳴らさねぇように廊下を歩いて行くと縁側に腰掛けたまま佇む人影があり俺はふと足を止めた。「アヴドゥル」名を呼ぶと金木犀の香りと共に占い師の男は振り返る。「む……?承太郎か」そいつ――アヴドゥルは、ジジィから借りたのか親父の着流しに袖を通していた。髪を解いて艶やかな長い黒髪をゆるやかに後ろで纏めたアヴドゥルは不思議と馴染んでいた。遠い異国からやって来たこの男は俺をわざわざ塀の中から出した。さしずめ檻の中から獅子を出す猛獣使いのような男だ。全てを焼き尽くすような焔を操るこの男によって、俺はまたこの家へと戻って来た。だが帰ってすぐお袋が倒れた。DIOの仕業と突き止めた俺は、エジプトへ旅立つ事となった。この男にとっては、巡礼のようなものだろう。「……明日には出発だ」「分かっている。今の内に星を眺めておこうと思ったのだ」「星――?」アヴド 2615 きら◆skeb募集中◆DONE #アヴドゥル生誕祭おひつじ座 recommended works kisaki220DONEいいねした人の画像欄覗いて素敵絵を私の絵柄で描いてもいいですかタグで描かせてもらった絵一覧。主にプロペシとペッシ。一つだけ別ジャンル。はやしさん、くじらさん、SSさん、あんざんさん、ハル子さん、rawoさん、みゆげさん、曩臣さん、神田川さん有難うございました!今回はハル子さんが似たタグをやった時に描いたものを描いた絵も入れてます。掲載許可してくださいました元絵の作者にわかさんも有難うございました! 17 陽炎@ポイピクCAN’T MAKE #プロペシ版ワンドロ・ワンライ『ご都合スタンド攻撃』兄貴がペッシと同じ年齢になる話左右曖昧表現あるのでご注意下さい「ペッシ、ペッシ!」誰かの声が聞こえる。知ってるようで知らない声。アジトでうたた寝していたオレはうっすらと瞼を開けた。「よぉペッシ。お目覚めか?」ぼんやりとした意識のままのオレの前には金髪蒼眼の青年が立っていた。「……夢?」だってそうだろ。皆が仕事で出払ってる間留守をしていたのはオレだけだ。「おいペッシ!起きろ!眠そうにしてるんじゃねぇ!」肩を前後に揺すられオレの意識は否応なしに覚醒させられる。 「えっ!?だっ、誰だ!?」背丈はオレより少し上だろうか。着ている服は袖が余ってぶかぶかだ。年齢に似合わず高級そうなヘリンボーン柄の仕立てのいいスーツ。ーーまさか。「まだ分かんねぇのか!マンモーニのペッシ!」顎に人差し指を突き付けてくるこの癖は。「あ、兄貴かい?あんた兄貴かい?」「ペッシペッシペッシペッシよぉ~。咄嗟にビーチ・ボーイを構えるのはいい度胸だが、オレに攻撃しようなんざ10年早いぜ」いつものように額に額をくっつけてくる兄貴だったけれど、オレはただ兄貴の若い姿に混乱してばかりだった。「もしかしてスタンド攻撃受けたんですかい!?」パッショーネはスタンド使 2362 陽炎@ポイピクDONE #プロペ市冬祭1枚目セブンイレブン(葉書サイズ。塗り絵になってます。手抜きで申し訳ございません)J5R6DZ9L2~5枚目(5枚目はシールプリントして頂けると嬉しいです)ファミマ、ローソン3H3PHYTUJ4 5 陽炎@ポイピクDONE #プロペ市冬祭『告白リベンジ』左から右に読んで下さい 4 kisaki220REHABILI1RTごとに完成予定のわからない小説の一部を書くタグのやつ。転生プロペシ♀。だけど、🧀と✂️と兄貴しかいないよ。前にふせったーで書いたネタの一部。 7 kisaki220DONE兄貴が一人で色々考えているだけの話。 5 kisaki220DOODLE滑り込みキスの日プロペシ!!でも兄貴は出ないよ!!メローネとペッシがダベってるだけ。兄貴がペッシのことを小さい頃から育ててるタイプのプペ。時間なかったので安心安定の尻切れ。 7 kisaki220TRAININGメローネ視点。一応プロペシ。兄貴が色々おかしい。 13 九時らDOODLE事後なプロペシ(兄貴は腕のみ)プペ感は薄いけど、そのつもりで描いたのでプペとします()