暗殺チーム菓子盆選手権リゾット「今日はボスからの指令により俺達全員で菓子盆選手権をやる」
ホルマジオ「何て??」
リゾット「ボスからの命令は絶対だ。暗殺チーム内で誰が一番食べてみたいと思える菓子盆に出来るかを競う」
イルーゾォ「下らねぇなぁオイ!」
リゾット「因みに優勝した奴には賞金2万リラらしいぞ」
ソルベ「よしジェラート!乗るぞ!」
ジェラート「やるやる!面白そう!」
ギアッチョ「てめーら!どうしてそうも金が絡むと目の色変えるんだよッ!罠かも知れねぇだろうが!」
リゾット「あ~、それなんだが別に最下位になってもペナルティはないぞ。皆で美味しく菓子盆を食べるだけだ」
メローネ「ふぅん。だが、そういう事をするなら公平性が必要なのでは?」
リゾット「なのでボス自らジャッジしてくれるそうだ」
ジョルノ「どうも。僕の好物はプリンですが、菓子盆となれば平等に評価しますので覚悟して下さいね」
プロシュート「成程……ブチャラティの所の新入りか。いつの間にそんな偉くなりやがったんだ?」
ジョルノ「まぁ色々ありまして。ディアボロはゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの最中なのでご安心を」
ペッシ「と、とりあえず菓子盆に必要なお盆用意しますぜ!」
――数時間後――
ジョルノ「……そろそろ出来ましたか?」
ソルベ「俺が一番乗りみたいだな」
ジョルノ「どれどれ……。何ですかこれは」
ジェラート「すご~い!世界各地のアイスだ。ロールアイスにフローズンヨーグルト、スノークリームにクルフィ、ファールーデにドンドルマ、グラニータにもちアイスまである」
ギアッチョ「見てるだけで腹下しそうだなオイ!」
メローネ「菓子盆というよりアフタヌーンティーみたいな感じだな」
イルーゾォ「食べ放題の店で調子乗ってアイスばっかり食べ始める奴の特徴だよな」
ホルマジオ「こんなんじゃ駄目だろ!溶けない内に食いながら俺のも紹介するぜ?」
ジョルノ「これはまた見事にチーズだらけの菓子盆ですね」
プロシュート「チータラにスモークチーズにリッツのチーズサンドにチーズアーモンドにピザボテト……酒のつまみじゃあねぇか」
ペッシ「た、確かに……!」
リゾット「美味そうではあるが偏り過ぎじゃないか?」
メローネ「自分の好物だけひたすら乗せましたって感じだな」
ギアッチョ「でも甘いアイスの後にチーズ系の菓子はありがてぇぜ?」
イルーゾォ「そういうコメントは要らねぇだろ!仕方ねぇ、ここはオレが仕切り直してやる!」
ジョルノ「これは……一風変わった菓子盆ですねぇ」
ソルベ「オイオイオイオイ。キットカットにパピコに雪見だいふく、2個しか入ってねぇやつばっかりじゃねぇかよ!」
ジェラート「イルーゾォ、基本的に線対称のやつ好きだよねぇ」
ホルマジオ「おめぇ頭使えよ!これじゃ9人で分けられねぇだろうがッ!」
メローネ「俺は満腹だから残りの皆で食べてくれ」
ギアッチョ「お前相変わらず少食過ぎるだろ。お前の菓子盆もやべぇぞそれ」
ジョルノ「どれどれ……。カロリーメイトフルーツ味しか乗ってないですね」
プロシュート「確かに片手で食うには困らないけどな」
ペッシ「そうだけど不健康過ぎやしませんか?」
リゾット「ペッシの言う通りだ。メローネ、ちゃんと鉄分取れ」
ジョルノ「次はギアッチョですが、これはプロテイン飲料ですか?」
ソルベ「ギアッチョのもある意味偏ってるぞ!」
ジェラート「お菓子の概念が壊れるwww」
ホルマジオ「まぁギアッチョは元々菓子なんか食わねぇよな。体作りに余念がねぇし」
ペッシ「ギアッチョはすげぇや!」
プロシュート「ペッシ、褒める所が違うだろ」
ジョルノ「次はリゾット…って…これは」
ホルマジオ「実家のおばあちゃん家に遊びに行った時に出される菓子盆だッ!!」
イルーゾォ「お煎餅にあたりめにゼラチンゼリーに羊羹に酢昆布……やたら渋いセレクションだな」
メローネ「緑茶には合いそうだがな」
ギアッチョ「おいリゾット!アンタやる気あんのかよ!」
リゾット「鉄分入りウエハースはジョルノに却下されたからな」
ペッシ「大真面目なあたり流石リーダーですぜ」
プロシュート「おいペッシ!褒めるならオレの菓子盆にしやがれ!」
ジョルノ「何ですかこのグミの山は」
プロシュート「ペッシのケツだ」
ペッシ「はい?」
ギアッチョ「おいジジイ!何だよこの大量のグミのパッケージの山は!」
メローネ「愛しのプリグミちゃん(もも味)って書いてあるぜ」
ホルマジオ「あー、イルーゾォ、おめぇそのグミ手を出さねぇ方がいいぞ」
イルーゾォ「どうしてだよ?」
ジェラート「プロシュートの事だもん、ペッシの尻は自分だけのものにしたいって言い出すよ」
ソルベ「言えてるな」
プロシュート「てめぇら聞こえてんぞ!」
リゾット「プロシュート、アジトではスタンド能力使用禁止だ。最後はペッシだな」
ペッシ「へっ、へい!」
ジョルノ「お盆の上に色とりどりのヒヨコのお菓子がありますね」
ペッシ「あ、これはぴよりんっていうジャポーネのドルチェで中身はババロアですぜ!」
ギアッチョ「このつぶらな瞳…食うのを躊躇うぜ…」
メローネ「確かに見た目は可愛いな」
ホルマジオ「すげぇプルプルして崩れやすい菓子なんだな」
イルーゾォ「でも美味いぞコレ」
リゾット「色によって風味も違うんだな」
ジョルノ「う~ん、これは断トツでペッシの優勝ですね」
ペッシ「えっ!?でっ、でも優勝賞金オレだけ独り占めするのも悪いから皆で分けるよ」
プロシュート「でかしたぞペッシ!オメーはオレの誇りだ!(おでこコツンぬるぬる撫で撫で)」
ジョルノ「……あの二人いつもあんな感じなんですか?」
リゾット「まぁな。プロシュートのペッシへの愛情表現は少々過激でな。皆もう慣れたが」
ジョルノ「……それを平然と受け止めてるペッシも大概だと思いますけどね。まぁでも楽しい余興ありがとうございました。お菓子の購入代は僕が持ちますので」
リゾット「皆の個性が光る選手権だったな。感謝する」