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    サーモン

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    サーモン

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    K2読んだら闇医者エッチおじさんがエッチすぎたので……
    寛解済if 譲テツ♀

    #譲テツ
    #女体化
    feminization

    譲テツ♀ 好きです、と告白すれば自分よりも二回り以上も年嵩の養い親は露骨に眉をしかめた。
    「はっ、何を言うかと思えば母親の胸でも恋しくなったか?」
     譲介の生い立ちを揶揄しているとも取れるその言葉に、かつての自分であればすぐに頭に血が上って両手で机を叩きつけてその場から立ち去っていたに違いなかった。養い子の告白を一笑に付したその女を目の前にしてもほんの僅かも苛立ちに心が波立つことはない。その振舞いの意図を正しく読み取れるほどには成長したのだ。
    「母親? 笑わせるなよ。あんたほど世間的な母親のイメージから程遠い人もいないでしょう。それに、僕の母とあんたは似ても似つかない、重ねようがないんだ」
     かつて自分を捨てたと長年誤解したまま恨んでいた母を、互いに実の親子と名乗らせぬまま引き合わせたのはあなたでしょう、と食い下がれば忌々し気に舌打ちする。
     大病を患って以来片時も手放さぬ杖は、寛解してからも彼女の身体を支えていた。カツカツと耳触りな音を立てられれば手に取るように彼女の心情を察していく。
    「もうガキじゃありませんよ。自分の手元ではケツの青いガキのままだと思ったからこそ、手放した癖に」
     もう庇護される子供ではないのだと記憶より肉のそげた手を取れば、びくりと身体を震わせる。
    「……ほんとうにどうかしてるぜ、オメエ」
     厳しくも優しい人々に育まれて、地に足をつけて日々励むことの大切さを知って、進むべき道に邁進して望むままに生きられる。それなのに胸の奥底に浮かぶ情景は、最初に手を差し伸べてくれたこの人なのだ。網膜に焼き付いたように、というのは生業柄不適切な表現だけれど、それほどまでに鮮明に離れないのだ。
    「そうですね、自分でもそう思いますよ。なにもあんたみたいに乱暴で口の悪い人に惚れなくったっていいのに、ってね」
    「お前それは」
    「ああ、恩義と恋愛感情を混同してるんじゃないかとか、そんな問答はとっくに終わってるんで、無駄ですから」
     一つ一つ逃げ道をつぶしていけば、彼女は僕の気持ちに向き合わざるを得ない。非合法な闇医者としてポーカーフェイスを身に着けている彼女の瞳の奥に、それでも困惑の色がありありと見て取れる。
     逃げ道をふさぐように彼女の腰を抱く。大病を患ったとは思えない厚みを維持するそれに心の奥底から安堵しつつ、さて、どんな答えを返してくれるだろうかと期待と不安がないまぜになりながら、彼女の瞳を見つめていれば、やわらかいものが唇に押しあてられた。
    「……え?」
    「どうせあきらめろっていっても聞きゃしねえんだろ。おめえの聞き分けのなさは昔からだからな。仕方ねえからお前の気が変わるまで付き合ってやる」
    「じゃあ、あんたは一生逃げられないわけだ」
    「はん、どうだかな」
     見透かしたようにこちらを見つめるその瞳が気に入らなくて、つま先を立たせて今度は自分からキスをする。舌先でこじ開けた口腔内を蹂躙すれば、身を捩るがもう遅い。
    「時間はたっぷりあるんだ。思い知らせてやりますよ」
     諦め悪く逃げを打つ身体を強く抱きしめると、彼女の口から小さなため息が漏れた。
    「……全く、厄介なものを拾っちまったもんだ」
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