知らん外国人に突如話しかけられる奥村燐の話奥村燐、15歳。
京都にて知らない外国人に話しかけられ、人生最大の危機を迎える。
「Мне очень жаль, что я обратился к вам неожиданно.
Не хочу показаться грубым, но разве вас не зовут Эгин」
(いや、誰だよこの人……あと何語だよ……)
明らかに英語ではない言語であるし、そもそも燐は英語でさえ小テストで驚異の1点以下を叩き出したどころかアルファベットでさえ怪しいのだ。塾の仲間たちとの勉強会でこれでもマシになったが。そんな彼が英語よりもさらに難易度の高い他言語などわかるはずがない。外国人など、白人も黒人も黄色人種も関係なく、日本語以外を話していたら十把一絡げで「外国人」と認識する程度の解像度しか持ち合わせていない。おそらく大多数の他の日本人も同じだろうが。
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