ドレスアップにょスカーちゃんと食事するブラッドさまの話『今日の夜、久しぶりに食事に行こう』
休憩時間に震えたスマホに届いたのは、敬愛する主から届いたメッセージ。綴られていたのは恐れ多くも食事の誘いで、認識と同時に最速で了承の返事を送ると、同じように即座に返信が送られてきて少し驚いた。
指定されたのはブルーノースシティにあるカジュアルなレストランで、最近オープンしたばかりで気になっていたのだとブラッドさまの言葉が添えられていた。調べてみるとブルーノースらしい洗練された雰囲気は主の好みそうなもので、ご一緒できる光栄さに浮かれる心を抑えながら任務をこなした。
退勤し、いそいそと部屋に戻るとクローゼットから取り出したのは着なれた黒い膝丈のドレス。シンプルなデザインのそれは「社会に出るなら、これから必要になる場面もあるでしょう」と、エリオスに入社する際に奥様、つまりブラッドさまのお母様に選んでいただいたものだ。
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