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    「俺が何をしたって言うんだ!」
    ヨダカ→スタイルズクラッシュを決めようと思ったが大怪我の元になるためコブラツイストに変更しようとかんがえている

    「♪も~い~くつ寝ると~お正月~♪お正月には凧上げて」
    歌を歌いながら俺と手を繋いで歩く暁人。正月ということで特にうんともすんともなくいつも通りにアジト行こうと言うことになった。暁人にお年玉をあげた時の顔は印象に残っている。
    「・・・いいの?」
    「ああ」
    のし袋を開けて中に入っていた万札を見た途端、目を白黒させ驚いていた。表情が変わらなくても最近は目で感情を読み取ることができるようになった。
    「でも・・・こんなにいっぱい・・・」
    「気にするなって言ってんだろ?お前には色々と世話になってるからその礼だと思ってくれればいいさ」
    そう言いながら俺は暁人の頭を撫でた。最初はびっくりしたような顔をしたがすぐに笑顔になり、気持ちよさそうな顔になる。
    「ありがとう」
    「どういたしまして」
    「じゃあ・・・このお金は大事に使うね」
    そう言うと暁人は嬉しそうに財布に仕舞っていた。てかこいつの財布よく見たら万札がなくて千円札が大量に入ってやがった。何枚あるんだよ。
    「何か欲しいものはないのか?」
    「うーん・・・特にないかな」
    「本当に無いのか?」
    「うん」
    即答された。物欲が無いと言っていたがまさかこれ程までとは思わなかった。現に部屋にある暁人の物は机とパソコンと衣装数点で衣装に至っては同じものを3着ずつ持っている始末。ファッションにも興味ないと言っていた。ベッドは場所を取るからと言って布団が一組。最近は寒いせいか暁人が1日中くるまっていることが殆どだ。
    「強いて言えば・・・」
    「おっ!なんだ!?何でも言ってくれ!」
    「・・・また、一緒にどこかへ出かけたい」
    「・・・えっ?」
    「強いて言うならみんなと一緒に、色々なところへ行きたいなぁって思って・・・」
    少し恥ずかしそうにしながら上目遣いでこちらを見つめてくる。俺はその姿を見て可愛いと思ったと同時に申し訳なさを感じていた。
    (ごめんな・・・)
    心の中だけで謝りながら俺は暁人と手を繋ぎ、アジトへと歩いて行った。
    ****
    「来たぞー」
    「・・・ん」
    「お兄ちゃん、明けましておめでとう!」
    アジトに来るなり麻里が暁人に抱きついた。暁人は満更でもない様子で無表情でされるがままになっている。そんな光景を見ながら俺はソファに座っている絵梨佳の方へと向かった。
    「明けましておめでとう、KK」
    「おう、今年もよろしく頼むわ」
    「暁人さんとはどんな感じ?」
    「相変わらずだぞ、無表情で何を考えてるかわからなくて急に動いたと思いきやただ布団にダイブしていたりとか。まあそこが可愛いんだけどな」
    「そうなんだ」
    絵梨佳と話しているとトントンと肩を叩かれた。
    「ん?暁人か」
    振り返ると暁人が立っていたのだが、手には菓子缶の蓋を持っている。
    「どうした?」
    いきなり菓子缶の蓋で頭を叩いてきた
    「なんだ?」
    その次に一斗缶で叩かれ
    「あきt」
    タライを頭に落とされ
    「おまっ!」
    最後に勢いよくバケツを被せてきた。しかも鉄製だからか余計に痛い。
    (俺が何をしたっていうんだ)
    水が入っていないだけマシだがそれでも痛いし冷たい。ようやく解放されたかと思うと今度は柄杓で殴られた。
    「何か見ててムカついた」
    「だからってここまでやることなiイテテテテ!」
    コブラツイストを決められ、そのまま締め上げられていく。ギチギチと音が鳴り始め、体が悲鳴を上げ始める。
    「あ、暁人!ちょっと待て!死ぬ!マジで死ぬ!!」
    「適合者だから死にはしないでしょ」
    「俺とお前じゃ根本が違う!」
    《KKや絵梨佳は適合者でエーテルを扱うことができるが、暁人くんの場合は少々特殊体質で穢れを体内で生成してそれを扱う代わりにエーテルが扱えない。あの時はKKが憑依していたから穢れが生成されず一時的に適合者になっていたんだ。この特異体質は世界のどこを探しても見つからないと思うよ》
    「俺が年末にお前にプロレスの特等席のチケット買ってやった恩はどこいった!」
    「・・・・・・それとこれは別問題」
    「理不尽すぎるだろぉおおお!!!」
    「アッハハハハハハ!」
    「凛子!笑ってねぇで助けろ!」
    その後、俺が解放されるまで10分くらいかかった。
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    32honeymoon

    MENUジューンブライド小説、後編。
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    直接的な描写はありませんが、凛子と恵梨佳、エドとデイルが恋仲のように書かれる部分があります。また、デイルの性格(セリフ)にある程度の捏造がありますのでその辺注意。
    雨が連れてきたはじまり<後編>新たなる決意、そして始まり【第四夜◇◆◇ 重(かさね)】

    「ん・・・・・」
    優しい重みで暁人は目を覚ました。身じろぎしてほんの少しだけ重いまぶたをひらけば、目の前に裸のまま自分を抱きしめて眠るKKの姿がある。
    途端に昨日のことを思い出して、暁人は思わずもう一度ぎゅっと眼を閉じた。

    (・・・・あんなの反則だろ・・・!)

    昨晩ーいや正確にはつい先刻まで。散々啼かされて喘がされて、身体の奥の奥まで何度も穿たれて。
    思い出せばそれだけで、また身体が反応してしまう。待って待って待ち焦がれて、やっと得たものは、愛されているという実感そのもので、そして何よりも。

    (・・・こんなに、気持ちいいなんて)

    ほう、と思わず吐息が漏れる。本当なら昨日はまずは「お試し」であって、またこれから少しづつ何度も身体を重ねて気持ち良くなって行ければいい、なんて思っていたし、そうKKにも言われていたから安心していたのに。
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