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    Hakuaisan(GWT)

    @Hakuaisan

    二次創作てんこ盛り野郎

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    Hakuaisan(GWT)

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    「まさかここまで有名になるとは・・・」

    「で、これは一体なんだ?」
    「麻里にプロレスのこと話してこっぴどく怒られてこうなった」
    暁人の横にベッタリと引っ付く少女。暁人の妹なのだが、俺に対しての当たりがキツイ。
    「お兄ちゃんの股間蹴ったこと許してないから」
    「あれは事故だ」
    「うぅぅ!!」
    「お、おお・・・」
    麻里の威嚇に完全に萎縮してしまった。まあ無理もない。試合中にあんなことになってしまったんだから。
    「それと、これからもお兄ちゃんのことをよろしくお願いいたします」
    「いや、あのなあ・・・俺は別に暁人のことが好きじゃ・・・」
    「自覚あるでしょ?」
    俺の耳元でそう呟く麻里。その言葉がどこまで本気なのかは分からないが、一つだけ言えるのは、完全に敵に回してしまったということだけだ。
    「麻里、もうそろそろ取材の時間・・・」
    「あ、ごめん」
    この後控えている取材の予定が入っていることを麻里に伝える暁人。それを聞き、麻里はそそくさと離れる。。
    「ほれ、そろそろ俺らも行くぞ」
    「うん・・・」
    そう言って重い足取りで取材部屋へと向かうのだった。
    ****
    あの試合の後、メディアガ大々的に動きを見せた。
    『史上初、あのレスリングの狐の素顔披露!!』
    そんな見出しの記事やニュースが次々と世間を賑わせた。暁人とのマッチアップについても大きく取り上げられており、俺は一気に注目の的となった。それと同時に暁人も時の人となり、二人での取材依頼も殺到。
    『狐の素顔公開!!』
    そんな記事の下に大きく載っていたのは暁人の写真だった。試合前のインタビューや試合後のインタビューを受けていたのだ。もちろん素顔を晒している状態で。プロレスラーになった経緯や試合のことなどが詳しく記されており、まさに社会現象の渦中にあると言ってもいいだろう。更にそれがきっかけでバラエティーへの進出も果たした。
    「何で俺もなんだよ」
    「一人じゃ不安で・・・」
    暁人は俺と二人で出たいと言うので、渋々承諾した。
    「はあ・・・お前と二人でやるとはな」
    「仕方ねえだろ、最近じゃ僕とセットで扱われることが多いし、ファンからもメッセージ沢山届いてるし」
    「は?そんなのあるわけねえだ・・・」
    「ほら」
    そんな俺の言葉を遮るようにスマホの画面を見せてくる暁人。そこにはSNSに投稿された俺達宛てのファンレターだった。
    『試合見ました!!』
    『握手してください!!』
    など、大量に届いているファンレターのどれもが俺と暁人の二人宛てだった。
    「今度の試合タックで出る?」
    「拒否権は?」
    「なし」
    「分かったよ」
    仕方なく俺は了承し、暁人と共にその試合に出ることが決まった。












































































    『俺達/僕達、付き合うことになりました。』
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