コラボ楽しみすぎて書いたアベンシオもどき煌めく電飾は雨に濡れ、あんなに人で賑わっていた黄金の刻は自分と対立するマスターの影だけが艶をもった床に反射するのみであった。静けさの中には、騒がしい金属音が鳴り響き戦いの火花が煌めいては消えていく。目で追う事も許されないその残像達に、アベンチュリンは思わず令呪が刻まれた左手を強く握りしめた。
紫の長い髪を振り乱す相手のサーヴァントの鎖がこちらへ向かってくる。しかし、それは一陣の風のように現れたセイバーによってカンッという甲高い音ともに軌道を大きくずらし街灯といくつかの建物の壁を瓦礫にしながらライダーの手へ戻っていく。当たれば一溜りも無いだろうが、サングラス越しで他人事のように見つめながらも一呼吸つく。
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