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    オサハタ

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    カプものR18はピクブラにだったり↓
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    オサハタ

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    いちゃいちゃしとる。

    #半サギョ

    好きなのは、同じ ふたりで居るときに、ふと思い立って、何も言わずにサギョウに抱きついてみる。
     するとサギョウは俺を抱き返してくれる、同じように何も言わずに。
     俺はそれが堪らなく安心する。
     だからしばしばそうして甘えてしまっていた、サギョウも同じように、安らいでくれているのだろうと思っていたから。

     それなのに。

     あるときまた抱きついて、慣れた匂いと温もりに溺れて、我知らずのうちに
    「安心する」
    と呟いたときに、
    「そうですか、僕はむしろ逆で、いつも緊張してますけどね」
    と返されて、
    「は」
    と声を荒げてしまった。

     咄嗟に身体を離して見つめた瞳は、いつもと何ら変わりなく見える、気怠そうな半眼。
    「そうだった、のか?」
    「そうですけど?」
    声も、抑揚の少ない普段どおりのそれに聞こえる。なのに、緊張?
     顔を顰めた俺。
     それに倣うようにサギョウも眉間に皺を寄せて、そして──首を傾げた。
    「もういいんですか?」
    招くように広げられた両腕。
    「いや……だってお前……嫌、なんだろう?」
    「……は? 緊張するってだけで嫌だなんて言ってませんけど?」
     自分の中で整合性を成さない幾つもの事象に混乱ここに極まれり。
     だがそんな俺を知ってか知らずか、サギョウは眉を顰めたまま、笑った。
    「好きな相手がこんな近くに居たら、多少の緊張くらいするでしょって」
    それは相変わらずの、事もなげな口調。
    「ほら、いらっしゃい」
    言葉とは裏腹に、俺が向かうより早く抱きしめられた。
     慣れた匂いと温もり、それは変わらない、だが──
    「気にしないで、いつでもどうぞ」
    そう囁いたサギョウの声がさっきまでとは違ってとても穏やかで、だが頬に触れた鼓動が少し早いのを、俺は、今更ながらに知って、

     悪いとは思いながらも、やっぱり心底、安堵した。
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