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    Cxcy75jjuu

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    七五♀
    一人称「わたし」のごじょ♀さん
    続きです

    みだすひとの続き「ひっどい顔じゃーん」
    どったの?と覗き込んでくる。誰のせいだと思っているのか。七海は深く深く息を吐いた。
    こうして会うのは、実に2ヶ月ぶりである。


    季節は秋に差し掛かる。互いに働いていればそんなものか、このひとの忙しさを思えば、2ヶ月で会えるのはまだマシな方か。呪術師に復帰してから、七海は2級呪術師(もうすぐ準1に昇級試験が控えている)ではあるが、わかりやすい戦闘向きの術式のため、日夜任務に励んではいた。それまではちょこちょこと七海の家に寄っていたのが、ぱたりと消えた、なにがとは言わないが、眼の前のこのひとがである。
    「まだまだ暑いもんね〜夏バテ?素麺ばっか食べてたら駄目だよ〜昨日のなに食べた?わたしはね、魯肉飯。最近台湾グルメ流行ってるの、五条悟のなかで。マ、世間で流行るのはあと5年後くらいかな〜」
    「……よく喋りますね」
    高専。高専職員が着ている黒の上着。学生もかなり自由が効く服装であるが、このひとは更にカスタマイズしている。細身の身体にぴったりと沿う上着は裾は長めで、横にスリットが入る。何度か見たことがあるのでわかるが、かなり短いホットパンツを履き、それで下は終了。ニーハイブーツやらそれに準じるものを履いている。露出度が低いのか高いのかわからない。ふともものほんの少し白い部分が見える。
    背が高いので、様になるというわけだ。
    「七海と会うの久し振りだし!身体が資本だしよ、この業界。あ、なんかご飯食べに行く?」
    「行きません」
    「えーなんで。奢ったげるよ。わたし、高給取りだよ」
    「これから、任務なので」
    「あ、そっか」
    きょとんとした顔になった。高専で出会うということは、そういうことだと思うのだが。
    「ざんねーん」
    「ということなので、家に、来てください」
    今日の任務は都内で、夜には自宅に帰り着くことが出来るだろう。
    「え、誘ってる?」
    「誘ってます」
    五条が首を傾げると、長い髪が滑り落ちて、ゆらゆらと揺れた。
    「え、あ、はい」
    「なので、来てください。あ、任務入ってませんか?」
    何故か、このひとの前では上手くいかない。
    「………うん。終わらせるから大丈夫」
    「急に殊勝な態度にならないでください…」
    こちらが恥ずかしくなる。
    五条は、うっすらと頬を赤らめている。
    「え、だって、好きって言ってくれるんでしょ。あ」
    「あ」
    「え、待って待って、今の無し!」
    これには流石の五条も慌て、長い手をバタつかせた、ノーカン!ノーカン!これ!と大騒ぎだ。
    逆に七海はすうとほんの少しの高揚が冷めた。じりと詰め寄る。
    「ロマンチックな告白させる気ないんですね」
    「いや、わたしが言っただけじゃん?おまえが好き♡って言うのと、わたしが言うのとじゃ、種類が違うでしょ。ねえ、やだ、顔こわぁい」
    トンと壁に追い詰め、七海は壁に手をついた。五条は態とらしく身をすくめた。
    「私がハートつけて言うとでも?」
    「言ってよぉ」
    「嫌です」
    「でも、言うつもりだったでしょ、や、マジ、な」
    アイマスクを引き下ろすと、上向いていた白髪がへにゃりと落ちて、おでこを隠した。だが、美しい瞳がぱちりと現れる。しかし、勝手にアイマスクを下ろされたことに、眉を潜めた。
    「許すけど、許可なくや」
    唇を押し付ける。弾かれはしないし、勿論間に無限も存在しない。
    「め、て………ええ…?なんでキスしたの?」
    「好きだからです」
    「えーーー!!ロマンチックじゃない!!」
    「うるさいですね、あなた」
    今度は眉を潜めたのは七海だ。
    「いや、そもそもここ職場だけど。なにすんの」
    「マジレスしないで。もう一度塞ぎますよ」
    「え、いいよ」
    「職場じゃなかったんですか?」
    「気の所為だったわ」
    ん、と目を閉じて、唇を突きだす。奇しくもあの日の夜のパスタのことを思い出した。「…………え、しないの」
    「……」
    器用に片目を開けた。
    五条は顔の横に突いてあった、腕に触れた。ジャケットから見える七海の手首に触れて、血管をゆるりとなぞる。そわり、と己を揺さぶる感情が走る。身長はほぼ同じなのに上目遣い。とろりと溶かそうとする瞳。
    「ななみ」
    唇を重ねた。先程は全く味わうこともなかった柔らかい唇。ほんの1、2秒。惜しくもあるが、唇を離す。
    七海は抵抗を全くしない彼女を見る。上気した頬と青い瞳がとろけて、欲に塗れだす。
    「なな、」
    先程とは逆に無理矢理アイマスクを引き上げた。ぞんざいにあげたので、白髪が上手くあがりきっていない。
    「……これなら任務ですよ。そして、私にとっても職場ですから」
    「………………、でぇーーーー正論かよ」
    「ええ」
    「2回もわたしにちゅーしたのに。それと壁ドンで。少女マンガか?ベタ過ぎ。ロマンチックじゃない。3点」
    そんなことを言いながらも、前髪をいそいそと直す。
    「言っとくけど、わたしは今日七海んち行くから」
    「はあ、どうぞ。ご勝手に」
    「行くからね!!!」
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    Cxcy75jjuu

    DONEじゅそしになったごじょうさん
    またのお越しを「うぃーういっしゅあめりくりっすまっす、うぃーういっしゅあめりくりっすまっす」
    口ずさむ、このフレーズが好きなので、僕は年がら年中歌っている。黒のカソックを着て、こんな歌を歌っていたらまるで教徒だけれど、僕は神に仕えるタイプじゃないし、そもそも一神教って好きじゃないのよね。神様って沢山居てもいいじゃない。宗教論争をしたいわけじゃないので、控えておくけれど、どっちかてと僕は崇め奉られる方なんだよね。
    僕の名前は、五条悟。呪術師にして、史上最悪の呪詛師だ。加茂家のおっさんを越えた。ま、といっても加茂憲利のおっさんは倫理観の欠如したマッドサイエンティストの毛が強くて、呪術界に名前を刻んだのだけれど。僕は違う。単純に方向性が違う。僕は人を殺した。呪力で殺した。呪術で殺した。術式で殺した。この手で殺した。頼まれて、気紛れに殺した。そう、つまり、呪詛師ってわけ。元々僕の首には賞金が掛かっていたけど、それが跳ね上がった。え〜ふっしぎ〜呪術師でも首を狙われたけど、呪詛師でも変わんないんじゃ〜〜〜ん。でも、命を狙われる回数は減った、まともな術師は、僕の首なんか狙わない。だって、圧倒的に僕のが強いし。それに僕は、僕を殺しに来たやつに容赦しない。術師だろうが、非術師だろうが、別け隔てなく殺す。逆に殺さないときは、単純に気乗りしないときだけで、それこそ別け隔てなく殺さない。気紛れだ。
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