強行突破「藍湛、脱がせて」
藍忘機は琴に手を置き音を止める。一拍思案した。
「うん」
決断はすぐに出た。今が昼だとか、場所についてだとか、そういった事はすぐに吹き飛んだ。
彼の衣服に手をかける。魏無羨「お?!」と驚いた声を出す。
「チガウチガウ!俺じゃないよ、こっち」
魏無羨は両手で置物を持ち上げていた。その置物は伸縮性の布で覆われており、下から引っ張らないと脱げないようだ。
片手で持てれば一人でできるが、あいにくその置物は両手で持たないと持ち上げられないほど重い代物だった。
藍忘機は置物を取り上げ、ガバリと魏無羨の胸元をはだけさせる。
「藍兄ちゃん?!」
「したい。付き合ってください」
「丁寧に言ってもだめだよ!これ、藍先生から綺麗に拭いて持ってこいって言われてるんだから!」
「あとで私がやっておく」
「いや、それは駄目だ。珍しくあのヒゲじじぃが俺に………おい含光君!………あっ‥‥」
一度その気になった藍忘機を止める事は出来ず、魏無羨は美味しくその場で頂かれてしまったのであった。
fin