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    Okoze

    @jkanaemill

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    Okoze

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    ロハソ先生が叫ばない小説(スピンオフ作品 収録のBlackstar.が大好きで書きました。
    ‘はちきれんばかりの筋肉を上等そうなスーツで覆っていた。‘鉄面皮‘表現たまらん。エージェント・ガブリエル。かきょいんだったらいいな😊

    「茜色」「深支子(こきくちなし」は初秋の季語。

    ※Twitter挙げ作品。徹頭徹尾承花です。

    NY支部の仕事が早く片づき時間外に帰宅することになった。


    いつもなら玄関先で迎える伴侶の姿が見当たらない。気配に敏感な彼らしくないことだ。洗面所の扉を開けると
    「あ…」
    鏡の前で振り返るその髪色は見慣れた茜色ではなく深支子(こきくちなし。深い黄金色に染まっていた。

    「…なんだそのナリは」
    「潜入捜査」
    いや変装かな。どうだいと見返してきた目の色は群青。
    「随分と派手だな」
    「う…目の色は濃いめに出てしまうんだな」
    色素の薄いこいつらしい返答に溜息ひとつ。やれやれだぜ。
    「どこだ」
    「杜王町」


    聞けば岸辺露伴絡みらしい。
    —-僕はまだ彼と面識無いからね。印象だけでも変えて会おうかなって。
    「エージェントらしくコードネームも貰ったよ」
    「なんだ」
    「ガブリエル」

    一瞬、有名な西洋絵画の大天使の姿が浮かんだ。百合の花と共に顕現する。受胎告知。そいつはまた…
    「おあえつらえむきに 任務は‘依頼‘に見せかけた‘警告‘ 危険なことは無いよ」
    「…」
    「だから そんな怖い顔しないで」
    いつの間にやら眉間に皺が寄っていたらしい。
    —-洗面所使うんだろ。どうぞ。
    譲ってするりと傍を通り抜ける。いつもと違う色の前髪が目の前でふわりと揺れる。



    今夜どうして任務の詳細を聞き出してやろうか。凶暴な気分で蛇口を捻った。
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