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    aumabc

    @aumabc

    文章体の二次創作保管庫にします。
    殆どMZMだと思われます。

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    aumabc

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    ※若干の死ネタを含みます

    #MZMart_B

    孤独​─────ョー、─ンジョー!!
    遠く懐かしい声が聞こえる。柔らかく、暖かい。もう二度と耳に届くはずのない声が俺を呼ぶ。そんな錯覚をしてしまうほど、俺は君のことを大切にしていたんだね。
    腰まで浸かった海水は酷く冷たく、まるで無数のガラスが突き刺さっているかのような感覚を覚える。だけどそれも、慣れてしまえば痛くはない。真冬の海は他者からの悪意にとても似ていた。この冷たさに、酷さに、痛さに。慣れてしまえば感覚なんてなくなる。だからほら、足先はもう浮いているのかきちんと砂を踏めているのかさえ分からない。波が俺だけを攫ってくれないのも、本当にそっくりだ。
    「はは…何やってんだろ。俺。」
    とぷん、と音を立て潜る。北から吹く海風に当てられた上半身。それでも水中よりは温かかったらしく、空気を拒否した瞬間に凍てつく寒さが全身を包んだ。まぁ、いずれこれにも慣れるだろう。
    慣れるのが先か、息が続かなくなるのが先か。
    陸に生まれた生物として、自分の肺は水面を目指せと叫んでいる。空気を、酸素を寄越せと。次第にそれは肺だけではなく心臓、脳みそ、手足までが求めるものとなる。
    そこでようやく、俺は生きていたいんだ。少なくとも今のこの、俺の体は。と理解する。
    ざぱんと大きな音と共に水面へと体を起こした。必死に酸素を求める荒々しい呼吸の音をどこか他人事のように聞きながら、砂浜へと向かって歩を進める。
    「今日も俺は生きたいらしい。ごめんね、コーサカ。」
    当たり前だろ、なんて声が聞こえてくる…気がする。濡れた衣服は風の冷たさをしっかりと受けとめ離さない。
    風邪をこじらせたら其方へ行けるのだろうか。そんな馬鹿な方法だったら、君は怒るだろうか。
    「なぁ、俺はいつまで1人なんだ。」
    嫌になるほど眩しく照らす月を睨みつけ、今日も俺はあの大きな家に独り帰るのだった。
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    Replies from the creator

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    apollo07222

    DONE明確に🐺🦇です。
    事後っぽいな。
    #MZMart_B
    #MZMart_R
    幸福論 たとえ遮光カーテンで締め切っていたとしても、雨雲が朝日を遮っていても、朝日を感じて目が覚めてしまうのは、もともと太陽光に怯える吸血鬼の本能なのかと勝手に思ってる。根拠はないけど。今日は太陽光の気配じゃなくて雨の音で起きたと思う。静かに雨が降る音が遮光カーテンで締め切られた窓の外から聞こえてきていた。
     天敵の日光を遮って完全な安眠を約束してくれる棺桶に比べると、アンジョーと眠るベッドは広くて、寝返りも打てて、スプリングがよく効いていて暖かくて、そして俺をガッチリ抱き締めてアンジョーが寝ているというめちゃめちゃ幸せでデカすぎるリワードがある。寝起きは見えもしない朝日を感じて起きるけど。
     目の前には俺の体を両腕で抱き寄せて未だに深く眠るアンジョーの首筋と鎖骨から肩までが無防備にも露わになっていた。というかほぼ裸だ。お互いにパンツだけ履いて寝たことは覚えてる。昨日夜から今日未明まで相応に求めあった過程で、前後不覚になって縋りついた筋張った首筋に甘ったるく齧り付いたり、爪で引っ掻いたりした痕が薄暗い室内でもしっかり見えてなんだか無性に恥ずかしい。
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