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    リョウ

    エペとゴスワイ。暁Kの沼にドボン。
    @andandryo

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    リョウ

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    漫画で描きたいけど描けなかったやつ。コスオクっぽいもの。
    コスとオクがそれぞれ別パで生き残ってバトった後だと思ってください。コス視点。

    #コスオク
    onesRegularFare
    ##えぺ

    コスオクっぽいもの「俺の勝ちだぜ、アミーゴ!」
     こちらに銃口を向け、いつものような軽口をたたくオクタビオ・シルバ。だが、私は僅かながら違和感を覚えた。右手に握ったウィングマンの銃口は真っ直ぐに私に向けられている。左手は調子に乗ったときにでるメロイックサイン。それはいつも通りの彼らしい仕草に思えた。
     しかし、声はどうだ?
     僅か、ほんの僅かだが、震えてはいないか?
     偏光のゴーグルと口元を覆うマスクで彼の表情はわからない。
     私はどうにか彼の表情を読み取ろうとした。人に銃口を向けるとき彼はどんな表情をしているのだろうかという純粋な興味が沸いたのだ。
     幸いにも、雲が流れ太陽の光が弱まった。反射していた彼のゴーグルがくすんだ緑色のレンズへと変わる。その奥の瞳が私を捉えていた。泣くのを堪えるかのように震えた瞳が。
    「なんて顔をしているんだ」
     はっとしたようにオクタビオ・シルバは目を見開いた。無意識、だったのだろか。
    「誇りなさい。君の勝ちだ」
     私の言葉に彼の瞳が再び揺れた。しかし、何かを振り切るように目を細めた。
    「あばよ、アミーゴ。次は同じチームで跳ねまわろうぜ」 
     同じチームか……それも悪くない。 
     引き金にかけられた指に力がこもる。それを眺めながら、そう思った。
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    siatn_shell

    DONE拒食症のオクに口移しで食べさせたり飲ませたりするオビのオビ→←オクなシアオクSS。まだ付き合ってないけどそうすることには慣れてる二人。
    言葉は要らない 私は、彼の異常に、いち早く気が付いていた。打ち込んだ興奮剤が切れた直後のふらつき、平常な態度とは裏腹に異様なほど乱れた心音、物資を漁る指先の震え。不調を隠すのに慣れている様子だが、私の目は誤魔化せない。連戦に連戦が重なり、惜しくも二位で終わった試合の後、私はドロップシップに戻るシルバの背中を追った。同じくシップに帰ろうとするレジェンド達の最後尾を歩く彼の足取りは、ゆったりとしているようでどこかおぼつかない。カッとなりやすい性分のせいで、いつもより小さく見える背中に我慢できなくなり、足音を立てず、後ろから彼に急接近する。
    「――おわっ!」
     誰も見ていないのをいいことに、両腕で彼の体を横抱きにして持ち上げれば、シルバは虚を衝かれたように声を上げた。いわゆるお姫様抱っこというやつで、腕の中で私の顔を見上げたシルバが体を硬直させる。本気で嫌がるなら下ろすことも考えていたものの、萎縮するように、怖がるように身を縮こませて震えるものだから、優しく彼を見下ろして微笑みかけた。
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