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    野イタチ

    @itcnomaho
    成人済腐/いろんなジャンルを書きます/今書いてるのは兼堀・進京・ガエアイ·花憐·おおこりゅ(大こりゅ?包こりゅ?)

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    野イタチ

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    包こりゅ/おおこりゅ
    キス22箇所10個目、胸(所有)です。
    ワンドロで書いたので、なんか勢いがあります。いちゃいちゃしててくれ。

    ##おおこりゅ
    #おおこりゅ
    #包こりゅ
    envelope
    #刀剣乱腐
    swordCorruption
    ##キス22

    十、胸(所有) 小竜は大包平の上にひっついていた。互いの体温が心地いい。小竜は大包平の胸に耳を当て、その鼓動を聞いていた。大包平の身体に小竜の長い髪が広がっている。大包平は指にその髪を絡めたり、撫でたりしていた。小竜は猫のように、大包平の胸にすりすりと頬を当ててくる。
    「珍しいな」
    大包平が小竜の髪を掬う。指の隙間から金がこぼれた。
    「俺だって甘えたいときがあるよ」
    小竜は大包平の厚い胸板に唇を付けた。
     そういう質なのか、小竜は大包平にベタベタとしてこない。こうして抱きついてくるなど、滅多にない。
    「そうか」
    ならば、好きに甘えさせてやろう。大包平は大きな手を小竜の頭に置いた。
     ちろりと小竜が、大包平の乳首を舐める。
    「くすぐったい」
    大包平が笑う。
    「自分はさんざん遊んだくせに」
    大包平に身体を預けたまま、頭だけ起こして、小竜が言う。
    「気持ちよかっただろう」
    そう言われてしまうと、返す言葉はない。小竜は再び大包平の胸に頬をつける。
     小竜はおもむろに上半身を起こす。
    「ねえ、大包平。もう一回しよ」
    まだ夜は終わっていない。小竜は大包平の顔を見下ろして、ちょっと考えるそぶりをした。そして、手を伸ばして小竜は大包平の頬を両手で包む。
    「キミの全部が欲しい。なんてね」
    心も身体もそれ以上も。彼の全てを自分の物にしたい。離れる隙間なんてないくらいに。
    「今さら何を言う。とっくの昔に俺はお前の物だ」
    大包平は意外といった顔でそう言った。
    「そうじゃないんだ」
    小竜はまとまらない考えのまま言う。
    「どういう意味だ?」
    大包平は小竜を見上げて言った。何が違うんだろう。
    「うーん。まだ足りないってことかな?」
    小竜はなんとか考えを言葉にする。こういうとき、言葉は不便だ。
    「では、満足するまで、俺をやろう」
    大包平は小竜の腰を自分の方へ引く。
    「満足しないかもよ」
    心は欲深だ。
    「それなら、とことんまでだな」
    大包平も半身を起こして、目の前の小竜の胸に口づける。
    「俺もおまえの全部が欲しい」
    小竜が先ほどしたように、大包平は小竜に頬擦りをする。小竜はその頭をぎゅっと抱いた。
    「あげるよ。大包平。全部あげる」
    骨の髄まで、全部貰っても、あげても、きっとまだ足りないと思ってしまうのだろう。二人はそう思った。
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