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    たかはら

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    たかはら

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    続、浮気相手は藍氏の仙子!?。今度は藍湛が小さくなります!!

    #魔道祖師
    GrandmasterOfDemonicCultivation
    #忘羨
    WangXian

    含光君は〇〇がお好き?「出来た!」
     魏無羨は出来上がった霊符を掲げ、達成感のあまり大きな声を上げた。添削をしていた道侶に横目で見られたが気にしない。先日から改良を重ねていた姿を変える霊符がようやっと完成したのだ。ここに至るまでの道のりは険しく、藍忘機が女性になったり、魏無羨が幼子の姿になったりと紆余曲折あったのである。
     但し、画竜点睛を欠く。本当に望み通りの姿になるのか、なったとして己を見失わないか。試してみなければ分からないのだ。とは言え、前回自分に試してああなった訳で、かと言って他人には試せない。さて、どうしたものか、と思案した時、
    「私が試そう」
    「流石藍湛!俺が何したいか分かってるな。でも、本当にいいのか?あの一件で藍先生にはこれでもかって怒られたしな」
    「構わない。君が自分で試すよりはいい」
     魏無羨は羨羨であった時の数々の言動を思い出し、羞恥で顔を赤くした。いくら恥知らずであっても三歳の自身の言動には我慢ならなかったらしい。
     そうこうしている内に藍忘機は添削を終えていたようだ。皆まで言わずとも、自分が次に何をしたいのか彼はちゃんと理解している。
     大抵のことは笑い飛ばす魏無羨ではあるが、三回も藍啓仁に小言を食らうのは避けたかった。だが、幸いなことに藍啓仁は数日、雲深不知処を空けている。つまり試すなら今である。
     そして魏無羨は大変思い切りの良い人物だった。直ぐさま思考を切り替え、霊符を掲げる。
    「よし!じゃあ準備はいいか?藍湛」
    「うん」
    「心配するな。何があっても俺がいる」
    「最初からしていない」
     藍忘機が寄せてくれる全幅の信頼が嬉しくて愛おしい。その言葉にどれだけ救われているか、彼はきっと知らないだろう。
     霊符が燃え尽きると同時に藍忘機の姿が見る間に縮んで行く。
     玉のように非の打ちどころのない顔(かんばせ)はそのままに愛らしくなり、頬はまろく僅かに朱掛かっている。しなやかで逞しい体躯は幼子らしく華奢なのものに。
     小さくなったことで抹額は額からずり落ちて輪のように首に掛かっていた。白い校服に埋もれる彼は頬ずりしたくなるほど可愛らしい。
    「藍湛!」
    「うぇいいん?」
    「……藍湛、お前ってやつはなんて可愛いんだ!!可愛すぎて攫われやしないか哥哥は心配だぞ!」
     魏無羨を呼ぶ声は高く、舌足らずで衝動のままに小さな藍忘機を抱きしめてしまう。普段の彼も美しいが、幼子になると美しさと愛らしさが際立つ。その美貌は幼少の頃から完成していたらしい。
    「おっと、肝心なことを確認してなかった。記憶の方はどうだ?」
    「だいじょうぶだ」
     柔らかな頬を指で突くと、拗ねたように顔を背ける。姿に引き摺られているのか、三歳の藍忘機は大人よりずっと感情豊かなようだ。
     ふふ、と笑って阿湛、と優しく呼び掛ける。すると彼は頬を膨らませて魏無羨を見上げた。
    「……きみのほうがかわいい」
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    DONE全文続けて読みたい方向け。
    現代AU忘羨で、配信者魏嬰と視聴者藍湛です。出会い編。もしかしたら続くかも知れない。
    ※2人の会話はありません!
    忘羨ワンドロ「AU」 激務に残業と続いた藍忘機は、時折ふらつきながらも何とか自宅に帰宅した。藍忘機は一族が代々経営している会社に入社し、現在は営業部の部長を務めている。社会勉強も兼ねて平社員として入社してから早十年と少し、着実にキャリアを積み重ねて今の地位を手に入れたが、当然その分、一気に仕事量が増えた。その上新卒で採用された社員達がミスを頻発する。その対処に追われる日も多い上、新規のプロジェクトを営業部が見事に掴んだ事で、藍忘機が営業部の代表としてそのプロジェクトに参加する事が決まったのだ。お陰で、藍忘機はここ数日会社に泊まり込み、プロジェクト関係の仕事と共に部下のミスのカバー等、ひたすら仕事に追われていた。そもそも自宅に帰る事も出来たが、仕事が終わる頃には時計の短針が天辺を通り過ぎていて終電も逃しているし、朝は八時前から出勤しないといけない事から泊まり込んでいたのだ。幸いにも泊まり込む社員の為の仮眠室やシャワーブースが設置されていたお陰で、藍忘機は近くのコンビニエンスストアで食事を買って泊まり込んでいたのだ。元々、何かあった時の為にスーツを何着か職場に持ち込んでいた事も幸いして、藍忘機が職場に泊まり込んでいる事を部下に知られる事もなかった。──そんな生活を数日送り、漸く連休前日を迎えた藍忘機は数日振りに自宅へと帰って来た。洗濯をしないと、や、食事を摂らないと、と脳内で考えてはいたものの身体は疲労を訴えている。このままベッドに直行して眠ってしまいたいという衝動に駆られるが、すんでのところで堪えて風呂に入る事を選んだ。毎朝シャワーを浴びていたが、そろそろ湯船が恋しかったのだ。大量の書類が入った鞄と、数日分の着替えを入れた袋をソファへ置いた藍忘機は浴室へ向かった。湯船を掃除し、湯を張る。温度と湯の量を設定しておけば、自動で湯を張ってくれるこの機能が大変有難い。大量の湯が出始めたのを確認した藍忘機は一度浴室を出て、居間へと戻る。そうして長椅子に置いた鞄の中からスマートフォンを取り出した。厳格な叔父と共に住んでいた実家では考えられなかった事だが、最近の藍忘機はスマートフォンを浴室に持ち込んでいる。重要な連絡に直ぐ目を通せるようにという名目ではあるが、実の所は、動画配信アプリを開く為だ。スマートフォンを片手に持ったまま、脱衣所で身に付けていた服を直ぐに脱いで浴室へ入る。スマートフォンが湯船に落
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