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    pagupagu14

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    首領のために/凛々の明星+レイヴン(TOV)
    カロルモンペのユーリとジュディスの話。こういうとこ、ストーリー中でも何回もあってほしいしありそう

    #TOV
    #凛々の明星
    #レイヴン(TOV)
    raven

    首領のために 「うわぁ、すごい賑わってるなぁ!」
    屋台が陳列し賑わいを見せる街の様子にカロルは思わず声を上げた。
    「確かにすげえ賑わいだ」
    「ちょっとまで人類滅亡の危機に陥っていたなんて信じられないわね」
    「ちょっと、ジュディスちゃん!?」
    「ま、それくらい商魂逞しいのは俺好みでいいね」
    「ユーリは下町大好きだもんね」
    「まあな」
    得意げに笑うユーリにおかしそうにカロルは笑った。
    「ねえ、僕屋台見てみたいんだけど!」
    「いーけどその前に宿探しじゃないかしら?少年。おじさん流石に野宿はもう疲れたわよ…」
    「それもそうだね、よし!宿を見つけたらそのあと屋台ね!」
    「はいはい」
    そう言って前を向いた途端、カロルは通行人にぶつかってしまう。
    「ご、ごめんなさ…」
    「どこほっつき歩いてんだ!」
    怒号を放ち、すたすたと去っていく男。その背中を見送ったあとへにょ、とカロルは眉を下げた。
    「へへ、前見てなくて怒られちゃった…」
    「大丈夫?カロル少年、」
    「え、うん!大丈夫だよ!」
    「大丈夫ってそういう意味じゃなくて…」
    そう言ってレイヴンはカロルの頭を撫でる。がしがし、わしゃわしゃ、なでこなでこ、と。
    「ちょ!何、レイヴン!?」
    「いや?落ち込んでそうだったからさ」
    「だ、だからって頭撫でる必要はないでしょ!僕、子供じゃないよ!?」
    「いやいや、おじさんからしたらカロル少年なんてまだまだ子供よ。でも、元気出たみたいね?」
    「え?う、うん…えっと、ありがとう…」
    「じゃ、元気出たところで悪いんだけど…あそこの二人どうにかしてくんない?」
    「えっ?」
    レイヴンが指差した方を見るとユーリとジュディスが黒いオーラを纏いながら不穏げに何かを話していてカロルは驚きの声を上げた。
    「おじさんだけじゃ二人を止めるのは厳しくてね〜」
    短い付き合いではないから首領であるカロルには分かってしまう。二人が何をしようとしているのかを
    「ちょっとちょっと!二人とも落ち着いてってば!」
    「あら、カロル。私は冷静よ?」
    「ああ、そうだぜ。」
    「で、でも…何考えてた?」
    「「………」」
    沈黙し、そしてにこりと二人は笑う。
    「「粛正」」
    「ダメだって!」
    「カロル、あなたは優しいからそう言うけれど首領が傷つけられておいて何もしないのは無理よ」
    「そうだぜ、ガツンとケジメつけとかなえとな」
    「僕は気にしてないから…えっと、そ、それにね?そんなことに二人の手を汚さないで欲しいな〜なんて…」
    はは、と笑うカロルをジュディスは抱きしめユーリはわしわしと頭を撫でた。
    「わわっ」
    「カロルはなんていい子なのかしら…」
    「ああ、ほんと…さすが俺たちの首領だな」
    「へ、へへ…」
    褒められて嬉しくなり笑ってしまう。そしてそれを他所にユーリとジュディスは頷きあう。殺さない程度に先ほどの男を痛めつけようーーと。
    -Fin-
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