幸福の味灰原雄が好きだと気が付くまで、馬鹿みたいに時間がかかった。
出会ったのは、大学生の頃。四年生の大学で、自分と灰原の学科は違うが、時々被る必修科目があった。
黒い髪に快活な性格。誰にでも優しく愛嬌があって、人のいいところを探すのがうまかった。
こんな不愛想で退屈な私に何度も笑いかけ、根気よく友人を続けていてくれた。
灰原の笑顔を見ると、まるで太陽を直視しようとしているみたいで、思わず目が細まってしまう。それがずっと不愉快だったのに、いつからかそれでもその笑顔に手を伸ばそうとしている自分に気が付いた。
七海、七海。
灰原に名前を呼ばれる毎に、自分の頬の強張りが少しずつ柔らかくなっていくのを感じた。
どれだけ疑って否定しても、自分が灰原雄に恋をしているのだという結論に何度も何度も行きついた。
ああ、自分は自分とは正反対なこの男が好きなのか。
他人事みたいに、ぼんやりとそう気が付いた時には、もう灰原から離れることはできなくなっていた。
それでもこの気持ちを灰原に伝えることはできないと思った。
だって彼はヘテロだ。恋愛対象が男性な私とは明らかに違う。彼には未来があり、幸せになる資格がある。自分が彼に思いを告げたとして、彼はちゃんと私の告白を断ってくれるだろう。でもその後は?私を傷つけないように、これからの関係にひどく悩んでしまうはずだ。違う。私は彼を困らせたいのではない。彼には幸せになってもらいたいのだ。
それに万が一思いを告げてしまうことによって、今の心地よい関係が崩れてしまうのなら、こんなモノどこにも出さない方がいい。そうだ、彼が幸せでいてくれることが私の幸せだ。
私はそうやってまるで自身の正当性を主張するようにクソみたいな言い訳を捏ねながら、今日も灰原の隣に居座るのだ。
友人という、体のいい席を手放すまいと必死でそこにしがみついて。みっともなく、馬鹿みたいに。
「七海、誕生日おめでとう!」
「ありがとうございます。…別に毎年わざわざ会わなくたっていいでしょうに…」
「いいの!僕が会いたいから会ってるんだから!…っていうか、七海こそせっかくの誕生日なのに僕なんかといていいの~?それこそ毎年さぁ」
大学を卒業した二人は、それぞれ就職先が決まりそこまで頻繁に会うことはなくなった。それでも灰原は七海が誕生日──もちろん仕事などで予定がつかない時は、誕生日付近の別日に──にはこうして居酒屋なんかで酒を飲み、祝ってくれた。
自分ももちろん、灰原の誕生日には毎年「友人の範囲に収まるプレゼント」を用意して、必ず灰原の誕生日を心から祝った。
プレゼントを用意する度に重くないか?おかしくないか?ちゃんと友人として振舞えているか?度を越していないか?そう自問自答して、誕生日を祝う連絡もなるべく短く、タイミングを見計らって、そういえば今日だったよな?なんて誤魔化しながら送信した。
我ながら気持ち悪い。それでも、灰原は無邪気に喜んで、用意したプレゼントも悉く喜んでくれた。
そうして、未だに灰原が好きな気持ちを押し殺したまま、思ってもない言葉で照れ隠しをする。
自分のために予定を空けて誘ってくれる。…ただの友人なのに。いつでもそうだ、彼は昔も今も変わらず眩しい。ただの友人として、何の他意もなく祝ってくれているだけだなんて言われなくてもわかっている。
それでも、友人が多い彼の貴重な時間が自分のためだけに使われている。私だけが灰原を独占できている。そんな一種の優越感を感じることはやめられなかった。
綻ぶ口元を酒のせいにして、隠すようにワインを少し口に含んでからなんでもないようにはこばれてきた料理を見やった。
「別に。私の誕生日だからって、それをわざわざ直接会って祝おうとする人なんて、あなたくらいですよ」
「そう?七海は意外と人望あると思うけど。それにめちゃくちゃモテそうだし。…なぁんて、七海の誕生日にかまけて僕がお酒飲みたいだけだったりして」
「ふふふ、なるほど。それは都合がいいですね」
「んふ、冗談。僕が七海を直接お祝いしたいからこうして会ってるんだよ!…ほんと、誕生日おめでとう」
「ふふっ、それはさっきも聞きました」
「あはは、いいじゃん。お祝いの言葉は何度言ったっていいんだから」
子供みたいに笑って、灰原も冷えたビールに口を付けた。童顔の彼がこうして笑うとまだ子供みたいに思えてしまう。でも、手元にある酒とそれを喉を鳴らして旨そうに飲む様を見ていると、れっきとした大人なんだと思い知る。ただそれだけのことで、心臓がギュッと掴まれたみたいに苦しくなるので、私の灰原好きもここに極まれりというか、もう何に心動かされているのかも、自分でもよくわからなかった。
ビールを煽って、ン~っと何とも言えない声で唸る灰原を見て、なんだか老けましたねと笑えば、七海もねと二人して笑いあった。
たまに連絡は取り合うが、直接会うのは久しぶりだ。そうなればお互いの最近の話で花が咲く。そうして、出てくる料理に舌鼓を打ちながら時間はどんどん過ぎていった。
「だいぶ遅くなりましたね。そろそろお開きにしましょうか」
「ん~?ん…あぁ、そっか。ん~確かにいい時間だね」
いい感じに酒が回り始めた頃、私は腕時計を確認して灰原に声をかけた。
灰原は少しポヤポヤとしたままで自身の携帯画面をのぞき込んで、少し目を大きく開いた。
時間が過ぎるのが早いねぇと名残惜しそうに帰りの準備を始める。そんな灰原に思わず優し気な視線を送ってしまい、すぐに誤魔化す様に店員を呼んで会計をと声をかけた。
事前に頼んでいたお冷をちびちびと飲んでいる内に少ししゃっきりしてきたのか、灰原は先程よりもしっかりとした動きで立ち上がり会計を済ませた。
私はその様子を見守るだけ。何故なら、この食事代を灰原がすべて持つことが七海に対しての誕生日プレゼントとなっているからだからだ。
以前は、灰原からも何度か私にプレゼントを用意しようとしてくれていた。だが、それを私が全て断ったのだ。もし彼から何かを貰ってしまったら、自分はそれを捨てられるかわからないと思ったからだ。
彼を好きになるまで、自分がこんなに女々しくて執着のある人間だとは思ってもみなかった。元々手に入らないとわかっているからこそ、何か灰原とつながりがあるものを手入れたらどうなるか…。そんなことを考えただけでおかしくなる。今は我慢ができてもでもいつかこの気持ちをぶちまけてしまうかもしれない。それはどんなことがきっかけで起こるかわからない。勝手に期待して、傷ついたり傷つけたくない。灰原とは今のまま友人でいたい。
だから、灰原には、ミニマリストなので、とわけのわからない理由で、物を貰うのは避けている。そうした結果、いつしか食事を奢ってもらうことが灰原からのプレゼントということになったのだった。
高い店でもなくて申し訳ないけど、なんて灰原は恥ずかしそうに頭を掻くが、毎年どの店だって美味しくて、私一人じゃいかないような店ばかりだった。きっと私の好みを考えながら、好きそうで、且つ私だけじゃ行かなさそうな店を選んでくれているのだろう。その一瞬でさえも、灰原は自分のことだけを考えてくれているんだと歪んだ喜びを覚えた。
そうして会計を済ませた灰原が外へ出ると、湿度の高い夜風に目を細めて店内の方が涼しいねと笑った。それから駅に向けて歩き始めると灰原が少しソワソワとし始めたような気がした。
何かを言いたげにこちらを見ては、足元を見て見たり、こちらの様子をチラチラと伺ったり。基本は何でも口に出してみる彼らしくない気がして、具合でも悪いのかと問うてみた。
「いや!全然!でも、あの…実は伝えたいことがあって」
気まずそう…というよりも早く言いたくて仕方がない様子で、思い詰めているわけではなさそうなことがわかって、私は少しだけ安心した。とりあえず、駅の近くにある公園で少しゆっくりしようと促して、近くのコンビニで酔い冷ましもかねて飲み物を買い、そこへ向かった。
その公園は遊具が少なく、昼頃だったとしても人が集まる場所かどうか想像がつかないようなところだった。
遊びに来たわけでもないので、ゆっくりできるベンチさえあれば問題ないということで、寂れた雰囲気の公園へ足を踏み入れた。そこへ備え付けてある固いベンチへ腰かければ、酒で重くなった体が沈んでしまう気がした。
「…で。何か悩み事ですか」
困っているようには見受けられないが、こちらから話を振れば言い出しやすかろうと思い、私はそう声をかけた。
灰原は買ってきた微糖ブラックの缶コーヒーを開けて、少しだけ口を付ける。その後は溢さない程度に缶を弄りながら、しばらく何も言わなかった。私はその様子を横目に、あまり見過ぎないようにしつつ、灰原から緊張しているような気配だけを感じ取って、急かさずに彼からの言葉を待った。
そうしてようやく、灰原は意を決したように背筋を正して、深呼吸をしてからよし、と気合を入れて一息で言い放った。
「七海、あのね。僕結婚する」
「……………は」
人一人分を空けて狭いベンチの両端に座る私と灰原。灰原は正面を向いたまま、少し恥ずかしそうな、でも真剣な眼差しで結婚すると言った。
私は何も言えずに、気の抜けたような言葉と一緒に灰原を見た。
彼は手元の缶コーヒーを所在なさ気に触りながらえへと照れたように笑って見せた。目が合えば、いつものように眩しくて、私は逃げるように視線を灰原の手元へ落した。
その指に指輪はまだない。
「付き合ったのは本当に最近で。最近って言っても、数か月前。でも…そうか最近かも。それで、お互いすごく気が合うから……」
「……そ、れは…初めて聞きました…」
「そ、そうかも…なんか気恥ずかしくて…その、言えなかったんだ…ガキかよって…あ、あはは…」
「そうですか、それは…」
「うん、驚かせてごめんね。あのね、その子とは会社で会って、それから…」
申し訳なさそうに眉を下げつつも、彼は嬉しそうに言葉を続けた。相手と知り合った経緯から、相手の容姿の説明、どんなところが好きでどれだけ気が合うか…。
でも残念ながら、私の耳にはそのどれもが意味を持って脳内に留まることはなかった。右から左へ音として流れていくだけ。脳内に残ったのは結婚するという単語だけ。
ショック…といえばショックかもしれない。だけど本来私がショックを感じる必要なんてない。だって、私は灰原の友人で恋人でもなんでもないから。この気持ちを伝えないと決めたのも自分なのだから、友人の結婚に対してショックを受ける必要はどこにもないのだ。それに灰原がいちいち誰と付き合ってるとか、そういうプライベートなことを私に報告する必要もない。だって…だって、私と灰原は付き合っていないから、恋人でもないから。関係がないから「今誰と付き合ってる」とか「誰が好きとか」そんなの言う必要もない。そもそも、彼の幸せを願いながら、どうして灰原が誰かに想いを寄せているとか誰かと付き合っているなどの発想がなかったのだろうか?…いや、無意識に考えないようにしていたのかもしれない。そんな事さえも考えずに、何が自分の気持ちは伝えないだ。何が彼を傷つけたくないだ。結局は自分のために、この気持ちを伝えないと決めたんじゃないか。なのに今更……。
表情は変わらないまま、私は膝に体重を預けるように前かがみに座って、灰原の話を積極的に聞く振りをした。
いや、本当に聞こうと思ったのだ。でもどう頑張っても灰原が何を言っているのかよくわからなかった。灰原が好きになる人がどれだけ素晴らしくて可愛らしい人なのか、何一つ聞き取ることができなかった。
ただ、自分が灰原に対して感じている気持ち全てが理不尽で、自分でもどうしていいのかわからなくて、呆然とした。
「…それでね。七海に……を頼みたいんだ」
「…あ、ごめんなさい、ちょっと聞き逃してしまって…もう一度…」
「えっと…ごめん、七海もしかして疲れてる…?なんか顔色悪い?」
まさか自分に話が振られると思わず、顔を上げて聞き返せば心配そうな顔の灰原と目が合った。慌てて酔いが回っているだけだと答えれば、何度かほんと?と聞き返された。
折角楽しそうに話をしていた灰原の表情が曇り、自分のとっている態度が最低最悪なことにようやく気が付いて、灰原に申し訳なくなった。
すいません、大丈夫です。もう一度聞いてもいいですか、と促せば、まだ不安そうな表情で先程の依頼を言い直してくれた。
「ほんとに無理しちゃだめだからね…?…えぇ~と、あの、結婚式をやるから…それで僕側の代表スピーチを七海にお願いしたいなって…思って…お願い、できるかな?」
灰原はこちらを伺うように視線を寄越しながら遠慮がちに、そう提案した。
私は想像もしていなかった灰原のお願いに目を見開いた。
私に?私なんかに?……それは…。
「それは光栄です。私でよければ」
「ほ、ほんと!?よかった~…本当はさっきの呑みの席で僕の結婚報告と代表スピーチのことも頼む予定で…七海と話すのが楽しくてついうっかり言いそびれてて。咄嗟に思い出して、言いだすタイミングを見計らってたんだ」
「…そうでしたか」
「うん!…ふー、七海に言えたから一安心かな。まだ他の人たちには結婚の事、声かけてなくて。あ、家族にはもう報告してあるよ!でもどうしても、家族以外の人なら、一番最初は七海に伝えたかったから…ほんと、言えてよかった~」
「…なんで、私に」
「ん?だって、七海が僕の一番の友達だもん。そりゃあ一番に報告したいじゃない」
「そ、そう、ですか…それは、とても…本当に光栄です」
私のその言葉で灰原は心底安心したように息を吐いて明るく笑って見せた。
私もつられて笑いながら、そろそろ帰らないと終電が行ってしまうと、灰原に帰宅促した。
灰原は腕時計を確認してヤバい!と叫んで立ち上がり、七海も早くとその場で駆け足をしながら、私にも急ぐように声をかけた。
「私は…私はここから家も近いですし、終電もまだあるのでここでもうしばらく酔いを醒ましてから適当に帰ります」
「えぇ、ほんと?やっぱり具合悪かったんじゃん…一人で平気…?タクシー呼ぶ?」
「いえ、お気遣いなく。自分の体調くらい自分でわかりますから。少し休んでいけば大丈夫です」
「でも…」
「…ふぅ、そんなに心配しなくても大丈夫ですって」
「えぇそうかな…?僕にできることなら何でも言ってほしいんだけど」
「そんなこと何にも……あぁ、それなら一つだけ」
「!なに?僕にできることある?」
「私の飲み物がもうなくなってしまって。よければあなたのソレ、貰ってもいいですか?」
私はなるべく、なんてことない表情のままベンチに凭れ掛かって、灰原の手にあるのみかけの缶コーヒーをソレと指さした。
灰原は不思議そうにこれ?とコーヒーを目の高さまで上げてから、私に手渡してくれた。
「これ、僕の飲みかけだけど…」
「いいです。このまままたコンビニに買いに行くのも面倒ですし。少し休んだらすぐに帰りますから」
「そう…?ヤバいかもと思ったらすぐに連絡してね?」
「あなたにですか?あなたに言ったってどうにもできないでしょう。ほんとにヤバいときは救急車でもなんでも呼びますから」
「それは…そうだけど、でも」
「いいから。本当に、もう時間がないんじゃないですか。ほら、行って」
「あ、あぁ~うー……わかった。じゃあ、僕行くね。あ!でも、家についたら連絡するんだよ!連絡なかったら、深夜だろうが、僕から連絡するからね!」
腕時計と私とを交互に見ながらしばらくうだうだとやっていたが、いよいよ終電に間に合わなくなるというところで、遂に灰原は観念して走って行った。
……行ってしまった。
残された私は、思わず強請ってしまった缶コーヒーを見つめて、大きく溜息を吐いた。
「こんなの貰って、どうしようっていうんだ…」
執着してしまうから物は貰わない?この気持ちはしまっておいて友達でいる?まったくできてないじゃないか。
唯一自分を褒めてあげられる部分があるとすれば、それは恐らく灰原にこの気持ちを悟られずなんとか乗り切れたことくらい。それ以外は、結婚という事実に狼狽えてしまったところから、飲みかけの缶コーヒーを強請るところまで徹頭徹尾最低最悪だ。
嬉しかった。灰原が幸せになるんだと思うと、それがすごく嬉しかった。それと同時にどうしようもなく悲しかった。
彼を困らせないために…期待をしないために、この気持ちは告げなかったのに、結局灰原が結婚すると言った時に感じた一番最初の気持ちは「裏切られた」だった。バカバカしい。何が裏切られたというんだ。彼は裏切ってなどいない、いつでも私に応えてくれていた。この気持ちはあまりに身勝手だ。最低だ。
小さな缶を睨みつけながら奥歯をぎゅっと嚙み締めた。ベンチの真上に立っている電灯は私の頭を煌々と照らしていて、今の私の惨めさがより際立っているように思えた。
どうしてこんな気持ちになるんだ。そうじゃないだろ。いつかこうなるってわかってたはずなのになんで祝えないんだ。どうして、どうして私は灰場におめでとうの一言も言えないんだ!
「~~くそッ!!」
思わず怒声を上げて立ち上がり、貰い受けた缶コーヒーを地面に叩きつけた。缶は勢いのまま地面にぶつかって、中身をぶちまけながら転がって行った。
声を荒げたが、丁度人が誰も通っていなかったようで私はしばらく肩を上下にさせて大きく息を吐いた。
何をどうしたらいいのかわからなくなり、感情のまま思わず声を荒げてしまった。こんなの癇癪を起した小さな子供となんら変わりない。恥の上塗りを何度重ねるつもりなんだろう。
「…こうなるってわかってたら、あいつを困らせてでも好きだと言えばよかったのか…」
無残に凹んで汚れた缶コーヒーを見つめて独り呟く。
あまりにも、惨めでやるせない。こんなことならもっと酒を飲めばよかった。そしたら全部酒のせいにできるのに。もうすでにこの思考が酔っているいない以前の問題でおかしいのに、本当にどうかしている。
「……帰ろう」
まだわだかまる気持ちを押さえつけて自分に言い聞かせるように呟いてから、私は鉛にでもなったような足を引きずってベンチの荷物と投げ捨てた缶を拾い上げた。
缶の中身はまだ少しだけ入っているみたいだ。そう思うと同時に、私は砂だらけになっているのもおかまいなしに缶を徐に呷って、中身を飲み干した。
ブラックで微糖だなんてどこがいいんだ。コーヒー独特の酸味を覆うみたいにベタベタの砂糖が絡みついて、自分では絶対に買わないし飲まない。しかも、じゃりじゃりとした砂の感触も最悪だ。わかってて飲んだけど、信じられない位不味いし、不衛生だ。
苦くて酸っぱくて、甘くてざらつく。
そうだ。これが、幸福の味だ。