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    winterland1234

    書きかけの小説とか投稿するかもしれません。

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    winterland1234

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    江氏の弟子が魏嬰の体についてるアザや傷跡を見てDVと疑い心配するけど実は藍湛の激しい天天だったことを見る羽目になる話が書きたくて途中まで書いてみました。

    #忘羨
    WangXian

    モブに見られた忘羨(書きかけ)「あのっ!」
     魏無羨が呼び止められたことに気づいて振り返ると、そこには紫色の衣を着た雲夢江氏のでしと思しき人が心配そうに彼を見つめていた。
    「ん? なんだ?」
    「あの……、辛いことがあったらいつでも雲夢に戻ってきてくださいね!」
    「どうした、何があった?」
     魏無羨が眉をひそめて近づいてくるので、江氏の弟子は思わず指を差して指摘した。
    「魏公子ってよくはだけた服を着るじゃないですか。……それで、うなじから肩にかけて赤い傷跡やアザが見えているんです」
    「それがどうした?」
     すると、江氏の弟子はどこか心配そうな表情をして、重そうな空気感を醸し出しながら言った。
    「もしかして魏公子は道侶の方から暴力を受けているのではと……」
     それを聞いて、魏無羨は昨日の行為を思い出す。肩や首の付け根に噛み付いてくる道侶の鋭い犬歯。アレは確かに痛かった。他にも腕を強く掴んだ跡が残っていたり、首元に残る手の跡などを見ると、確かに暴力を受けていると間違われてもおかしくはないだろう。
    「ハハハハハッ! 心配してくれてありがとう。でもこれはそういう意味での暴力じゃないから安心してくれ」
    「……どういうことですか?」
     純粋そうな両目で見つめる江氏の弟子は、魏無羨と藍忘機がどんな関係を築いているかを知らないようだ。まだ動きもおぼつかないところがあるし、江氏に入門してまだ日が浅いのかもしれない。それこそ、江宗主と魏無羨の関係の細かいところまでは知らないような感じで。
    「ああ、藍湛は夜が激しくてな。睦み合う時、色んなところに傷を残していくんだよ」
    「そんなに激しい行為があるのですか?」
     まだ何も知らない江氏の弟子。昔の道侶を見ているような気がしたが、一方で「恥知らず」と怒っていたあの頃の道侶とは違って大分気弱な姿をしている。
     思追にも通じるところがあるような気がして、魏無羨は江氏の弟子の首後ろに腕を回すと、そのまま肩を近づけて笑った。
    「お前も大人になればわかるさ! 欲は定期的に発散していかないと、後で爆発すると恐ろしいものになるんだ」
     するとちょうど、同じ廊下の反対側を魏無羨の道侶が通りかかり、彼と目が合う。お互いの目が見つめ合うと、そのまま藍忘機は最初、射抜くような瞳でハッとした様子を見せていたが、隣の紫色の衣を着た少年が道侶と肌をくっつけ合っているところを見たのか睨みつけた。
    (ああ……。この目が好きなんだよなぁ)
     藍忘機の睨みに気づいた魏無羨は、そのまま道侶に笑みを浮かべてそれで返した。
     一方で魏無羨に絡まれた江氏の弟子は、藍忘機に睨みつけられた事実に落ち込んでいるようだが、それが嫉妬から来ているのだと何気なく察した。
    「おっ、お世話になっています。藍ニ公子。本日は……」
    「君、魏嬰から手を離しなさい」
    「あっ、いやっ、これは……」
    「魏嬰、君も年頃の少年をからかうな」
     そう言って藍忘機は眉をしかめ、そのまま少年の方から道侶の腕を引き剥がした。
    「いだだだっ! 藍湛、やめてほしいなら口で言えよ。お前の力は仙師の中でもとびっきり強いんだからさ……」
    「それなら私がそうする前に、彼から手を離せばよかった話だ」
    「……なぁ、藍湛」
    「うん?」
     藍忘機に捕まれた腕とは反対の腕で彼を抱き締めると、そのまま魏無羨は接吻した。舌で彼の唇を舐めると、そのまま腔内に侵入して藍忘機の舌と絡めようとする。だが逆に舌を絡みとられ、逃げようとするとしっかりと抱きしめられてそのまま逃げられなくなってしまった。
    「〜〜うう……っ♡」
     酸素を求めて呼吸しようとすると、そのわずかな呼吸の瞬間でさえ藍忘機が抑え込んで、酸素を取り込ませまいとする。そのおかげか、魏無羨の目から生理的な涙がこぼれてすっかり藍忘機のするがままにされていた。

     
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    PROGRESS長編曦澄15
    おや、再び兄上の様子が……
     あの猿は猾猿という怪異である。
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     姑蘇の、あまりに早く訪れた冬の気配は、疑いなくこの猾猿のせいである。
     猾猿は気象を操る。江澄を襲った倒木も、雨で地面がゆるんだところに風が吹きつけた結果だった。
    「何故、それを先に言わん」
    「あんな状況で説明できるわけないだろ」
     魏無羨はぐびりと茶を飲み干した。
     昨夜、江澄は左肩を負傷した。魏無羨と藍忘機は、すぐに江澄を宿へと運んだ。手当は受けたが、想定よりも怪我の程度は重かった。
     今は首に布巾を回して腕を吊っている。倒木をもろに受けた肩は腫れ上がり、左腕はほとんど動かない。
     そして今、ようやく昨日の怪異について説明を受けた。ちょっとした邪祟などではなかった。藍家が近隣の世家に招集をかけるような大怪異である。
    「今日には沢蕪君もここに来るよ。俺が引いたのは禁錮陣だけだ。あの怪を封じ込めるには大きな陣がいるから、人を集めてくる」
     話をしているうちに藍忘機も戻ってきた。彼は江澄が宿に置きっぱなしにした荷物を回収しに行っていた。
    「なあ、藍湛。江家にも連絡は出したんだろ?」
    「兄上が出されていた」
    「入れ違いにな 1724