愛し恋い焦がれ自分が大切にされることに慣れてない霊幻、モブに告白されたとき、ある条件を突きつける。
恋人でなく、愛人にすること。
自分以外に本命をつくって、あくまで自分をセカンドの立場にすること。
これを守ればつき合ってもいいと。
変わった条件。
当然モブはいやがったが、じゃなきゃつき合わないと霊幻が駄々コネタため、渋りながら了承。
変な関係に。
最初に決まり事。
あくまで愛人関係であること。
本命の彼女との約束を優先すること。
家に泊まらないこと。
家に私物を置かないこと。
別れたかったらごねずに別れるなど。
霊幻のアパートにくる条件はセックス目的のみ。
それ以外の用件できてはいけない。
好きとか愛してるという言葉は言わないこと。
ただしセックスのときは例外。
なぜ例外かというと、セフレでも盛り上がってるとき言うだろうと、モブが決めた。
モブがこの例外ルールを付け加える。
とにかく必死に食い下がった。
本当はふつうの時でもいいたい。
愛人関係としてるが、モブにとっては恋人。
師匠が愛人のつもりなら、僕は恋人のつもりでいる。
そこでモブ、セックスしにきたといいながら、ついでに色々持ち込んでご飯食べたり、DVDもってきて一緒に観ようとする。
このくらいするでしょうとモブに言われ、それも一理あるなと深く考えず了承する。
すごい霊幻に甘えてきたり、甘やかされたり。
終電逃したから泊まらせてと懇願するモブをむげなく断る。
そもそも歩いて帰れる距離だろと一蹴し、追い出す。
その際、小さく舌打ちするモブに、聞こえてるぞと軽くこづく。
おやすみなさいとキスして帰る。
そういうことは彼女にやれと呆れつつ、小言。
僕にしてくださいとねだるモブ。
してくれないと、帰らないとごねるモブに根負けしてでこにしてやる。
わざとお酒もってきて、霊幻に飲ませ、霊幻が酔ってセックスできなかったからと言い訳して、セックスせずにただ体くっつけてイチャイチャするだけで帰ったこともある。
後で霊幻、文句言うも、モブ、しらじらしく言い訳。
師匠、酒癖悪いからと言われ、霊幻も強くでれない。
正直記憶がアヤフヤで覚えてない。
モブの差し入れに警戒して、最近は酒を飲まないよう気をつけてる。
それでも酒入りのお菓子やジュースに酒を混ぜたりとあの手この手でアルコール摂取させるモブ。
酒が入って、霊幻の本心がわかる。
実際は絡み酒で甘えてくる。
そうした霊幻を思いっきり甘やかすのがすきなモブ。
セックスしなくても、好きなだけ抱きしめられて、霊幻に好きだと言われる時間が一番好き。
普段の霊幻は淡々として、そういった恋人同士のベタベタなやりとりを嫌う。
セックスのときは、主導権を握りたがる。
自分が余裕ないセックスを望まず、モブに攻められるのが苦手。
それでもモブが攻めてところてんになった後、機嫌悪くしてへそ曲げた。
それすらも可愛いと思うモブ。
律儀に約束守るモブ。
モブ、本当は彼女できておらず、律に彼女役をお願いしてもらってる。
どうしたら師匠は愛を受け入れてもらえるのかと相談もしてる。
凄い面倒くさい霊幻に呆れつつも、霊幻のこと諦めるつもりない兄に、ため息。
意外とポジティブに、師匠がその気なら僕だって考えがある。
師匠が自分のこと愛人だと思ってても、僕はそのつもりはない。
大切な恋人なんだと。
自分を大切にしないぶん、僕がそのぶん、師匠を大切にして愛すればいいと。
霊幻がモブを大切に思い愛してることはわかってる。
それ故にモブの気持ちを否定したくない、でも自分がモブの恋人になるわけもいかないと悩んだ結果。
最終的にはモブにドロドロに甘やかされて愛されて、深みから抜け出せなくなる。
愛人の定義が変わる。
少しでもモブが自分が離れる素振りすれば、すぐさま離れようと決意してるが、その気配全くない。
一応彼女がいるっぽく、メールしたり、電話などわかる。
時々女物の香水つけたり。
律に手伝ってもらって架空の彼女をつくってる。
香水などの入れ知恵は花沢からもらった。
霊幻さん、そういうのに聡いからと、他にもいろいろ知恵を授けてくれる。
実際にモテる花沢と律の二人が協力してる。
他にも化粧とかファッションとか勉強したり。
会話に彼女の相談を混ぜるようアドバイスもらう。
どうして霊幻がモブの告白受けたのに、わざわざ愛人関係になるか意味がわからない。
嫌なら最初から断ればいい。
霊幻の過去とも絡んでる。
昔、本命がいる恋人にセカンドとして扱われた。
霊幻には二股かけてることを秘密にして。
そしてあっさり捨てられた。
最初から気づいてた。
それでも相手が好きだった。
好きになってもらえるよう、努力もした。
しかしその努力すら、愛人向けの性格らしい。
そうした経験もふまえて、本命よりも愛人の方が性に合ってると開き直る。
実際そう割り切ってしまえば、案外快適だった。
気楽で、深入りしない。
そう振る舞えば、相手もかわいがってくれた。
危ないと感じたら、逃げた。
それが霊幻の愛し方。
でも本当は愛されたかった。
どんなに尽くしても、所詮セカンド。
一番になれない。
なら最初からセカンドに甘んじてればいい。
期待しなければ失望しない。
無意識に自分を過小評価してる。
何でも器用にこなすが、逆にこれという得意なものがなかったせいで、変に自信がない。
表向きは自信ありげだが、臆病。
面倒くさい師匠と、スパダリの弟子。
なんか霊幻一人だけがぐるぐるしてる。
それを見守りながらも、手放す気は全くないモブ。
好きですといえないが、そのぶん行動とかで示す。
すごい全身でアピールしてる。
そしてとにかく甘やかす。
元々昔から除霊とかの呼び出しとかも、律儀にきたりと、師匠の思いつきなどもつき合ったりと、慣れてる。
むしろ、自分が子供で、大人の師匠がずっと甘えさせてくれたこともあり、その恩返しの意味もある。
甘えベタだったモブを上手に甘えさせる。
力が怖くて落ち込んでるモブを、言葉で救ったり、食べ物奢ったりと、感情のベクトルは違うが、愛されてるとわかってる。
子供の頃から。
端からみれば利用されてるように見えるらしいが、実際は事務所内だと霊幻、モブをすごくかわいがり尽くしてる。
霊幻の無意識の癖。
懐に入れたものにたいし、すごく甘い。
一度モブが離れたことで、自分を見直すきっかけに。
また悪い癖がでたと反省。
別バージョンでモブ、エクボ、芹沢の三人同時に迫られた場合。
モブと同じ条件つける。
ただ3人とも、約束の穴をついて、プレゼント渡したり、色々尽くしてる。
霊幻、自分が愛人になってるつもりが、なんか貢がれたり、甲斐甲斐しく面倒みてもらったりなど、なんか想像してたのと違う。
あれこれって俺があいつらを愛人にしてる?
と気づいて悶々とする。