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    くまだ

    @enbun_yum

    文章のみです。主に、ぴくしぶにあげられないような、書きかけて力尽きたもの、短すぎるものを投稿します。

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    くまだ

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    モくんが告白した後、その返事をまだ返してないレが、急に夜の上下の相談を持ちかけるレのお話です(エロ描写は無しです)。なんだこれ。

    #モブ霊
    MobRei
    #年齢操作
    ageManipulation

    どっちがいいの「お前さ、どっちがいいの?」

    夕飯のラーメンを食べての帰り道。
    スーツに跳んだラーメンの汁の行方をそれとなく探していた茂夫は、投げかけられた唐突な質問に戸惑って霊幻を見た。

    「どっちって、何のことですか?」

    「抱くのと、抱かれるの。付き合いたいんだろ、俺と」

    「急に何言い出すんだアンタ………大体、まだ告白の返事、貰ってないですよ」

    茂夫がそう返すと、霊幻はふい、と顔を背けた。何か言いたげな後頭部が、歩く度に少し揺れる。

    (……………かわいいな)

    そんなことを反射的に考えながら、はて、と茂夫は立ち止まる。

    (師匠はなんで、急にそんなこと聞いたのかな)

    頼もしくて、真っ直ぐで、それでいてどこか寂しげな背中が遠ざかっていく。
    茂夫の想い人は、己の感情を大切にするのが苦手なふしがあった。告白の返事がもらえないのも、それと関係があるのだろう。
    きっと今も、己の感情を飲み込んでいて、心を押し殺している。その感情の正体を察して、茂夫の胸は沸き立つと共に痛んだ。

    「やっぱり、僕のことが好きなんじゃないか」

    ポツリと呟いた言葉は届かない。茂夫を想って身を引こうとしているのであろう、寂しげな背中が遠ざかる。

    「師匠────────!!」

    堪らず、走り出した。
    追いつくのに時間は掛からなくて、すぐさま腕を掴んで、引き寄せる。腕の中で、霊幻が息を震わせた気がした。

    「何だよ急に」

    「好きです、師匠。僕の為を想うなら、僕から離れて行ったりしないで」

    硬いままの身体をしっかり抱きしめる。

    「たとえあんたが僕を拒絶したって、僕はずっと、あんたを好きなままだよ。だから、もう、諦めてください」

    「……………趣味悪いぞ、お前」

    「どうとでも言ってください。あと師匠、師匠が良ければ、僕はあんたを抱きたいな」
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