You「俺が君のことをそういう意味で好きだと言ったら、君はどうする?」
押し倒したカーヴェの顔には、アルハイゼンの影が落ちていた。合わせた目は見開かれて、驚きと困惑を映し出す。
先ほどのアルハイゼンの発言を解釈しようとしているのか、視線が僅かに彷徨っている。思考に全神経を使っている時のカーヴェはよくこんな表情をしていた。
「は、え……?」
戸惑いの声が溢れた唇が視界に入って、視線をそちらに向ける。酒が入って火照った頬も口元も、舐めたらどんな味がするのかと想像してしまう。
カーヴェは戸惑っているが、アルハイゼンからしたらこの状況は慣れたものだった。
クラクサナリデビが救出され、人々は夢を手に入れた。その夢の中で、アルハイゼンは何度もカーヴェに告白をしている。
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