Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    mitsuhitomugi

    @mitsuhitomugi

    ☆quiet follow Yell with Emoji 😊 😂 👍 💕
    POIPOI 18

    mitsuhitomugi

    ☆quiet follow

    過去に書いた真荒(真→荒)小説を発掘したので載せます。
    2月だから全部忘れてるし死別してるから暗い!!

    Tap to full screen .Repost is prohibited
    🇱🇱😭😭🙏🌻💘
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    mitsuhitomugi

    REHABILIものすご〜〜く久々に書いています(現在進行形)。
    登場人物が構想に一切なかったはずの意図しない挙動をとりまくるのでこの後どうなるかは私にも分かりません。
    9/6 ちょっと進んだ
    俺たち同窓生 薄らと冬の気配を残した四月上旬の気候はまだ少し肌寒い。それでいて、新たな環境に浮かれる生徒達の騒めきがそうさせるのか、入学式から十日ほどしか経っていない校舎はどこか熱気を帯びている。
     初等部から高等部までを備えた学園の特性上、在籍する生徒の顔触れが一変する訳ではないのだが、やはり「高校生になった」という実感は別格のものなのだろう。持ち上がり組と受験組が混ざり合った新一年生の教室は、期待感と緊張感とで日がな一日落ち着かない様相だった。
     かくいう真田も、日頃あまり他人や環境の変化に左右されることは無いのだが、この時ばかりは密かに新生活への期待感に心を躍らせていた。高等部ともなれば、部活動の設備もより整ったものになる。中等部でも在籍していたボクシング部だが、高校では更に優れたトレーニングに取り組めるだろう。対戦相手となる他校生のレベルも当然上がってくるはずだ。そう思うと自然と胸の内に熱いものが滾った。
    4944

    mitsuhitomugi

    DONE3月5日には間に合わなかったし言うほど3月5日に寄せた話でもない、後輩達の卒業を祝う美鶴の話です。
    スターチス その日中に終えねばならない粗方の仕事を片付け、ふうと息を吐く。するとふっと力が抜けて、こんなにも肩に力を入れていたのかと美鶴はようやく気が付いた。
     ここ暫くは公安と共同での非公式シャドウ制圧部署の設立及び始動に向けた各所への調整、交渉、加えて各地に出現したシャドウの対処など、やるべきことが隙間なく詰まっていて休む暇がほとんど無い。当然、仕事で手抜きなどするつもりは毛頭無いが、やはり疲労は相応に溜まってしまうものである。
     気分転換に紅茶でも淹れよう。そう思い立ち席を立った時、窓から差し込む夕陽が目に入った。時計を見やると、時刻はそろそろ18時になろうかという頃だった。
     ほんの少し前までは、この時間になるととっくに陽は落ち切っていた気がする。春というのはこうも知らぬ間に訪れているものだったか。大人になると時の流れが早くなる、とは聞いたことがあるものの、いざ実感すると何かに置いて行かれてしまったような寂しさがあった。それはきっと、1年前まで寮で共同生活をしていた仲間達を想う懐かしさと一体の感情なのだろうと美鶴は思う。
    4118

    recommended works