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    chiroroya_dda

    成人済、腐です。
    支部で載せられない、とても短い文や文章になってないネタを乗せます。ネタなので、ほぼ文章になってません。ツイッターでは入りきらないネタを此処に乗せる予定です。

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    chiroroya_dda

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    今週のアニメ最新話を見て、どうしてもアルビナスとマァムに平和な現代軸で会話をさせてみたかったので、書いてみました。
    時期も有って、バレンタインのネタです。
    珍しく、腐ってません。

    アルビナスの口調が分からなくて、迷子になりました。ごめんなさい。

    こじんまりとしたキッチンに軽快な金属音が響く。
    「マァム、此方も入れるので、一旦手を止めなさい。」
    「分かったわ。」
    マァムは言われた通り作業を止めると、彼女は銀色のボールの中にココアパウダーと薄力粉を合わせたものを振るいで入れる。さらさらと混ぜ合わせた粉が生地の中に入っていく。振るいの中粉を全部出し終わると、振るいを洗い場の中に入れ、ゴムベラをマァムに差し出さした。
    「では、これを使ってさっくり混ぜなさい。さっくりですよ、さっくり。」
    「え、さっくり?さっきみたいな混ぜ方で良いんじゃないの?」
    「それでは百パーセント失敗します。」
    「う、分かったわ。さっくりね、さっくり。」
    ゴムベラを受け取り彼女の忠告通り慎重に混ぜようと掻き混ぜようとするが、どうしても力任せに混ぜてしまう。それを見かねた彼女は溜息を付き、見てられないと手をマァムへと差し出した。
    「貸しなさい。私がやります。」
    「ご、ごめん、アルビナス。」
    マァムは素直にゴムベラを渡すと、彼女は慣れた手つきで混ぜていく。
    「アルビナスって、器用ね。」
    「貴方が不器用なだけでは?普通の方でも、これ位当たり前に出来ます。」
    「でも、アルビナスって裁縫や料理とか何でも出来るから、やっぱり器用よ。」
    凄い事よとマァムは笑顔で相手を褒めるが、彼女は黙って手を動かすだけだった。
    軽薄な態度だが、彼女の性格を理解しているマァムは特に気にする事無く、型の準備をする。
    「そう言えば、米麹甘酒入りのガトーショコラって、珍しいなって思ったんだけど、やっぱりハドラーに上げるのよね?」
    「その予定です。」
    「喜んでもらえると良いわね。」
    「お世話になっている感謝の為の贈り物です。私情は挟むなど、言語道断。」
    「でも、バレンタインの日は告白する日でもあるのよ?」
    「……ハドラー様が元気でいて下されば、それで良いのです。」
    「アルビナス、貴方本当に好きなのね。」
    マァムの小さな言葉は彼女の耳を擽るだけだった。
    「それよりも、貴方こそ、どうなんです?」
    話を切り替えされ、マァムは首を傾げた。
    「誰に上げるのかと聞いてるのです。」
    「えっと、先生に、レオナ、ダイは勿論、ヒュンケルとポップも上げるわ。」
    「そうではなくて……本命は誰かと聞いているんです。」
    「本命?」
    どういう事だと眉根を潜めるマァムに、彼女は溜息を付いた。
    「ヒュンケルとポップのどちらなんです?」
    「え、なんで、二人の名前が……」
    「この前言ってましたね、二人の事が気になると。なので、今回で結審したと思ったのですが……」
    ちらりとマァムを見遣り、そして彼女はやれやれと肩を竦めた。
    「その様子じゃ、まだまだですね。」
    戸惑い目を泳がせるマァムの様子に、彼女はこれはまだまだ相談役は続きそうだと溜息を零した。
    そして、混ぜ終わった生地に満足そうに頷いた。



    ***
    作業場所はマァムの家です。
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    ムーンストーン

    DONEメガンテを巡るポップとダイの攻防戦。(ダイは籠城戦です。外から友軍が来ないと敗ける…)R-18は念の為。
    ほぼ会話オンリーです。ダイが弱々で、アニメ58話冒頭の戦意喪失ダイにキュンとなって衝動的に(略)
    別の話になる予定だったので後で統合するかもしれません。
    魔法契約設定も含めて捏造だらけですが、ダイ大の「メガンテは魔法が使える人ならだれでも使用可能」設定だと契約なしで使えるかも?と妄想しました。
    The Point of No Return 回帰不能点〜ダイ酒場兼宿屋は夜になってもざわめきが消えない。
    人里離れたデルムリン島育ちのダイが人の気配の濃厚さに気疲れしているのを悟ったポップはダイに先に風呂へ入れと促した。
    カラスの行水ですぐ部屋に戻ったダイと入れ替わりにポップが一階の風呂に行くと、ダイは寝る前の準備として二人の荷物をすぐ持ち出せるようにそれぞれのベット上の足元に置いた。
    それは二人がデルムリン島から冒険の旅にでたときからの習慣だった。

    不思議なことに魔王軍に夜襲をかけられたことはほとんどないが、野生動物や凶暴化したモンスターに襲われたことは何度もある。

    ダイが相手を剣で切り払えば返り血で服や荷物が汚れるし、ポップがうっかり最近出力が上がり続けているメラを放とうものなら山火事になりかねない。
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