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    WritukoM

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    玲マリ文字書きです。

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    まだ幼馴染な玲マリの炭酸ハプニング小話。
    マリィちゃん(お名前:あかりさん)がドジっ子系で玲太くんが脱ぎます。
    もうちょっと整えたいのでかきかけで置いときます。

    【玲マリ】夏服とサイダー「英語の課題が難しすぎるので助けてください」

    イギリス帰りの玲太くんを頼るのはズルしてるみたいだし、なるべく自力で頑張りたいと思ってた。
    けど試験も近くなって、そうも言ってられない状況になってきちゃって、わたしは玲太くんに縋ってしまった。

    「じゃあ、今日は俺の家、寄って行くか?」

    呆れられるのではと心配していたのに反して、玲太くんは思いのほかあっさりと、むしろ嬉しそうな笑顔で答えてくれた。

    そんなわけで放課後。
    帰る途中で冷たい飲み物を調達することにして、近所の自販機でラインナップを吟味。
    二人で相談してお値段据え置きでお得な大き目の缶に入ったサイダーを2本選ぶことにした。
    冷たいまま運ぶため、わたしがお弁当を入れている保冷バッグに缶を入れて、そのままてくてく歩いて玲太くんの家へ。

    「それ、重くないか?」
    「これくらい大丈夫だよ。お家すぐそこだし」
    「なら、おまえのこと引っ張ってやる」

    さすが紳士の国で育った人はやさしい。
    ここからの登りの坂道、わたしの空いた方の手を引っ張ってサポートしてくれるらしい。
    繋がれた手がやさしくて力強くてちょっとドキッとするけれど……うん、まだ大丈夫、平常心。

    「これ、グラスに氷入れて飲みたいね」
    「わかったわかった。洒落た喫茶店みたいなやつを用意してやろう」
    「ふふっ。やった」

    玲太くんはしょうがないなって笑いながらわたしの小さなわがままを聞いてくれる。
    わたしがこうしてついつい甘えちゃうのは幼馴染という気安さのせいかな?
    玲太くんは玲太くんで、わたしに対して甘すぎるとこがある気がするけど。
    どっちにしてもわたしたちはとても良好な友人関係となっていて、一緒にいるといつでも楽しい。

    「これでアイスクリームもあればなぁ……。クリームソーダってなんであんなに美味しいんだろうね?」
    「こら。課題するんだろ? 目的を忘れるな?」
    「わかってますよー」
    「近いうちに、本物の喫茶店行くか」
    「行きたい!」
    「じゃあ、試験が終わったらな」

    おでかけの予定ができたわたしはすぐにご機嫌になっちゃう。
    そんなわたしを、玲太くんは見守るようにニコニコ笑ってくれる。
    やさしくてあったかいその眼差しは、『世話の焼ける奴だ』とでも思ってるんだろうな。
    わたしはちょっとだけ、女の子の友達とは違うなって感じてる。
    制服が夏服になったこともあって、パッと見た印象よりもしっかり太さのある腕とか見たり、……こうして体温を感じると、ドキッとしてしまう。
    玲太くんはやっぱり男の子だ。
    男の子だけど……睫毛、長いな……

    「そんなにじっと見ても、アイスのサービスはなしだぞ?」
    「わ、わかってるよ!」

    うっとり見惚れてしまってたのを、ブンブン腕を振り回しながら誤魔化してる間に、玲太くんのお家に到着した。

    それじゃあ早速、と、玲太くんがダイニングテーブルに氷入りのグラスを用意してくれる。
    緑色で分厚いグラスにコースターを敷いただけで雰囲気が出て素敵。
    それぞれその場で缶を手に、二人同時にプルタブを引いたとたんに、

    「うわっ?!」
    「ひゃあ?!」

    缶は二つともプシュッ!!と予想外の大きな音を立てて中身を派手に吹き出してきた。
    一気にわたしと玲太くんの顔や胸元がサイダーまみれになりながら、ついさっき腕を振り回した自分の行動を思い出す。

    「あ、わたしさっき振っちゃったかも!?」
    「なんで?! いや、とりあえず布巾、タオル!」
    「わたし取ってくるよ!」

    玲太くんの方が盛大な被害が出てるのを見て、わたしは大慌てでキッチンにある布巾と洗面所のタオルを掴んですぐに戻ってきて、

    「玲太くん、タオル……うわぁ?!」

    そこで目に飛び込んできた光景に、さらにもう一回足をターンさせて近くの壁にへばりつくようにして自分の視界を遮った。
    は、はだ、はだか……!!
    上の服を全部脱いだ玲太くんが目に飛び込んできた。
    一瞬だけど、見えて……目に焼きついてしまって、心臓が、ドキドキバクバク忙しなくなってしまう。
    せ、制服濡れたからね! 制服のベストとかシミになると大変だし、それは脱がなきゃだけど!

    「あかり、あかり? タオルほしいんだけど……」
    「ひぇあっ?! たっ、タオル?! どうぞ?!」

    声を掛けられて振り返ってみると、壁に張り付くわたしに迫るような形で玲太くんがすぐ傍まで来ていた。
    ていうか、ちか、近い! は、裸の男の人が、すごく近くにいる! 首とか肩とか胸とか逆に見せつけられてるの?!ってくらいの距離で、わたしは視線をどこにやればいいのかものすごく困ってしまう。

    「おまえも早く脱いで」
    「ぬ」

    脱ぐ?! 脱ぐの?! 今ここで?!
    玲太くんみたいに上半身裸になれってこと?!
    は、裸で、どうするの?! 何するの?!
    玲太くん、わたしの裸見たいの?!
    あ、わたしだけこんなに玲太くんの体見ちゃうのは不公平かもね?!
    は、裸同士になったら、どうなっちゃうのかな?! わたしそういう知識あんまりないんだけど、男の子って急にそういう気分になったりするのかな?! わたし相手でもいいのかな?! わ、わたしはいいのかな?! いい、ってなに?! ていうか玲太くんやっぱり体近い! 玲太くんの裸、さ、触れそうなとこにあって……!!!

    「りょうたくんのえっち……」
    「えっ……?!」

    混乱したわたしの口から出た言葉に、玲太くんは目を丸くして、自分の姿を見てからすごい勢いでわたしから飛び退いた。

    「ちが、違う! 制服! おまえのも濡れてるしシミになるから一緒に洗おうって意味で……っ!」
    「そ、そうだよね?!」

    そっかそうだよねさすが玲太くんはこっちのことにも気を配ってくれてすごいなできた人だな。
    たしかにわたしの着てる制服も、ベストから下のブラウスまで染みて濡れちゃってる。すぐに拭いて処置しないとシミになっちゃう。
    わたしってば勘違いして慌てちゃってどうしようすごく恥ずかしい。恥ずかしすぎて顔中熱い。沸騰しそう。
    穴があったら入りたい気持ちでその場でへたり込むしかできないでいると、玲太くんがまた気を利かせて言ってくれる。

    「ふ、ふく! Tシャツかなにか取ってくるから」
    「あ……ありがと……おねがいします……」

    こくこく頷いてから、ハッと思い出して呼び止める。

    「玲太くん待って……」
    「なに?」
    「できれば白じゃないので、黒いTシャツだと助かるなって……。わたし今日、赤いブラだから透けちゃう……」
    「わあああ!! も、もうそれ以上の情報はいいから!!」

    わたしの余計な一言に、玲太くんは激しく取り乱しながら自室の方へと逃げるように走っていってしまった。


    ***


    そのあと、制服を洗ったり乾かしたりしている間は大人しく勉強はしていた。
    してた、けど、見てしまったものの記憶はなかなか消せないし、貸してもらったTシャツの大きさがまた追い打ちのようにドギマギさせる要素になってしまって……集中できるわけがなかった。

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