【玲マリ】夏服とサイダー「英語の課題が難しすぎるので助けてください」
イギリス帰りの玲太くんを頼るのはズルしてるみたいだし、なるべく自力で頑張りたいと思ってた。
けど試験も近くなって、そうも言ってられない状況になってきちゃって、わたしは玲太くんに縋ってしまった。
「じゃあ、今日は俺の家、寄って行くか?」
呆れられるのではと心配していたのに反して、玲太くんは思いのほかあっさりと、むしろ嬉しそうな笑顔で答えてくれた。
そんなわけで放課後。
帰る途中で冷たい飲み物を調達することにして、近所の自販機でラインナップを吟味。
二人で相談してお値段据え置きでお得な大き目の缶に入ったサイダーを2本選ぶことにした。
冷たいまま運ぶため、わたしがお弁当を入れている保冷バッグに缶を入れて、そのままてくてく歩いて玲太くんの家へ。
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