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    kototo7777

    @kototo7777
    二次創作、小説、クロイン中心。短め、供養、没案、なんとなくこっそり置いておきたいという作品をアップしています。

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    kototo7777

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    ・思い付きで書いてる。
    ・順次書き足していく……予定。支援S後日談まで書ければいいな……(師弟的な感じで)
    ・クロードとイングリットの支援会話内容に言及している箇所あり。

    もしもジュディットさんとグリットちゃんの支援会話的なものがあったら(現在支援C、B、Aまで)支援C(翠風の章:アリルで合流直後)

    ガルグ=マク訓練場
    ジュディットとダフネルの兵士達の訓練風景を柱の陰から見ているイングリット

    「あの方が、ダフネル家のジュディット様……噂に違わず気風の良い方ね。お話してみたいものだけど果たして私がお声がけしていいものか……。あっ!ジュディット様がこちらに」
    「ふーっ、いい汗かいたね、ん?あんたは……」
    「あっ!えーっと、その……私は」
    「ガラテアの嬢ちゃんか、イングリットだったね」
    「えっ!?私のことをご存じなのですか!?」
    「アリルでルーンを手にあれだけ派手な立ち回りをしていたんだ。知らない方がおかしいだろう」
    「!……私の戦いをご覧になられていたのですね」

    ***
    (クロードとイングリットの支援C済みの場合)
    「それに坊やのことを、随分こっ酷く叱ってるのを見かけてね。私が来たからには少し喝を入れてやらないとと思ってたんだけど、その必要はなかったようだね」
    「坊や……?あっ、クロードのことですね……って、見ていらっしゃったんですか!?」
    ***

    「腕っぷしも胆力も申し分ない。兵力に乏しい同盟軍からすると、あんたが来てくれたのは有難いよ」
    「い、いえ!私なんかでお役に立てるのならぜひ……あの、よければ今度……」

    (ダフネルの兵士)「ジュディット様!すこしご相談したいことが」

    「ん?なんだい、今行くよ。あっ、イングリット、それじゃあこれからよろしく頼むよ」
    「あっ……はい!こちらこそよろしくお願いいたします!」

    ジュディットが行ってしまった方向を見ながらイングリットため息。

    「……今度ゆっくり食事をしながらお話でも、と思ったのだけど、お忙しそうね……」


    ***

    支援B

    「ジュディット様、今日はお食事にお付き合いいただきありがとうございました」

    「いや、私もあんたとは色々と話したいと思っていたからね。いい時間を過ごせた、礼を言うよ」

    「えっ!?そんなお礼を言われることは何も。私こそ有意義なお話をたくさん聞かせていただけましたし……」

    「ちょっと、いつまでそんなにかしこまっているんだい。共に戦う仲間だろ、そして私とあんたは同じダフネルの血をひく者同士だ、もっと気兼ねなく接してもらっていいんだよ」

    「!ジュディット様……いいのですか」

    「……もしかして、ダフネル家とガラテア家の関係を気にしているのかい?」

    (イングリット、はっとした表情を浮かべ目を伏せる)

    「昔、ダフネル家の紋章持ちの双子の兄弟の間で家督争いが起こった。結果、1人が英雄の遺産と領地の半分を引っ提げて、同盟から王国へと鞍替えをした。その時に出来たのがガラテア家……あんたの実家だ、イングリット」

    「はい、それ以来、ガラテア家とダフネル家は表立って争いごとをすることはないものの付かず離れずの関係が続いている。そう父からは聞いています」

    「そうだね、相当揉めた末の家の分裂だったというからね、長い時間が経っているとはいえ両家仲良くやっていこうってことには、なかなかならないだろう」

    「……」

    「私、個人の考えは違うけどね。私は、イングリット、あんたのことが好きだよ」

    「はっ!?えっ、えーっと、ジュディット様、一体何を?」

    「はははっ、何を慌てているんだい。家のことは関係ない、あんたの気概と威勢の良さを私は気に入っているんだ。あんたはどうだい、どうして私に声をかけてくれたんだ?」

    「それは……同盟で裂女と名高いジュディット様のお噂を耳にして、ぜひお会いしてみたいと……その、ずっと憧れていたのです」

    「嬉しいことを言ってくれるじゃないか。私がダフネルの人間だとか関係なく私自身に会いたいと思ってくれていたんだろう」

    「……はい」

    (ジュディット、小声で、呟くように)
    「これも何かの巡りあわせなのかもしれないね」

    「えっ?」

    「いや、なんでもないよ。少なくとも私達の今の関係は良好だ。ダフネルだ、ガラテアだとか関係なくこれからも力を合わせてやっていこうじゃないか」

    「は、はい!勿論です。ジュディット様、これからもよろしくお願いします!」


    ***

    支援A (アンヴァル宮城戦以降)

    「おや、イングリット、浮かない顔だね。どうしたんだい?」

    「ジュディット様……実は、この戦いが終わった後のことを考えていたのです」

    「戦いの後、か。ガラテアに戻るんじゃないのかい?」

    「それはまだ……わかりません」

    「ガラテア伯もあんたの帰りを待っていると思うけどね。娘はあんた1人だろう。目に入れても痛くない程、あんたのことを可愛く思っているはずだよ」

    「そうでしょうか。父は元々、私が同盟軍に加わることに反対していたのです。それを押し切って、袂を分かつような形で家を出て来てしまいましたので、今更、戻るのも……」

    「だが、最終的に同盟軍が勝利をおさめれば、あんたのしたことは正しかったということになるんじゃないかい」

    「それはそうかもしれませんが……。それでも、私が一時でも領地を捨てて出て行ったという事実に変わりはありません。しかも一番大変な時期に。両親、兄達、領民達……皆、紋章を持つ私を「希望」と言い、期待してくれていました。きっと許してもらえないと思います」

    「……」

    「あっ、すみません、ジュディット様。まだ戦いが終わっていないのに関わらず、このような話……」

    「いや、謝ることはない。戦いの後にどうするかってことは皆も考えていることだよ。そうだね、イングリット、あんたは真面目すぎるんだよ、まあそこがいいところでもあるんだが。まだ考える時間はあるんだ、この際、親や家のためとか、紋章があるからとか、そういう考えは取っ払ってあんた自身はどうしたいのかってことを考えてみたらどうだい?」

    「私自身がどうしたいか……」

    「勿論、ガラテアに戻って領主になりたいなら、そうするべきだ。あんたはガラテア家のれっきとした嫡子なんだ。文句を言う奴がいるなら私から言ってやってもいい。盟主殿にも一筆貰っておくかね、イングリットがいかに同盟軍で重要な役割を果たしてくれたか、それが結果的にフォドラの……そしてガラテアを救うことにもつながったかをね」

    「ジュ……ジュディット様、何もそこまで……」

    「いーや、私は本気で言っているよ。これでもダフネル家の当主だ、ガラテア伯だって無下には出来ないだろうさ」

    「……」

    イングリットしばし呆気に取られた顔をした後、笑顔に。

    「ありがとうございます。ジュディット様、そう言っていただけて、なんだか少し気が楽になりました」

    「それなら良かったよ。とりあえず、じっくり考えて結論を出すことだ。盟主殿が言うには、身分、人種、紋章に捉われずに皆が自由に生きられる世界にしてやるんだってことだからね。本当に実現するかは別として、その世界であんた自身がどうしたいのかってことを考えてみな」

    「はい!そうしてみます」

    「考えるだけなら自由だからね。騎士になるのもいいし、惚れた奴と一緒になるのもいい、駆け落ちや、フォドラの外に出るってのも面白いかもしれないね」

    「ジュディット様、ちょっと話が飛躍しすぎのような……」

    「ははっ、例えばの話だよ!」
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    kototo7777

    MOURNINGクロイン。グロンダーズ会戦後、祝勝会の時の2人。関係としては両片思いの状態。もっと手直ししたり、もう少し色々書き加えたいと思っていたのですが長らく放置していたため供養。
    仲間だから 同盟、帝国、王国……三つ巴の戦いとなったグロンダーズ会戦。深い霧が立ち込める中、敵味方がはっきりと認識できない中でのその凄惨な戦いは同盟軍の勝利に終わった。ファーガスの王子ディミトリは帝国兵に討たれた。アドラステア皇帝エーデルガルトは退却し、帝国はメリセウス要塞の守りを固めつつある状態だった。

     会戦から数日後、ガルグ=マク大修道院の大広間では此度の戦の祝勝会が行われていた。討つことは叶わなかったものの皇帝自らが出陣してきた戦いで勝利を収めたことは大きい。まだ戦いは終わっていないという緊張感は持ちつつも、同盟の兵達はこの勝利の宴で、束の間の休息ともいえる時を過ごしていた。

    「盟主殿!ベレト殿!」

     祝勝会では当然、同盟軍の中心的立場である盟主のクロード、そして的確な指揮で同盟軍を勝利に導いたベレトの2人が兵士達から引っ張りだこの状態だった。2人も勿論兵士達を労うために忙しく大広間内を駆け回っていた。そして、ようやく乾杯の音頭からしばらく続いていた盛り上がりが落ち着いた頃、クロードは大広間を見渡して、ある人物の姿がないことに気付く。
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    kototo7777

    DONEクロイン。ED後パルミラ宮中で。捏造名前ありオリジナルキャラ視点(ナデルの姪で名前はナディア。イングリットの新米侍女兼護衛)のお話なのでご注意ください。クロードは本名表記。
    思い出(※捏造キャラ視点その2) 早朝……ようやく日が昇るかといった頃合いの時間、パルミラ王城内の訓練場では掛け声と共に槍を交わす音が響き渡っていた。

    「させません!」

     相手の攻撃をかわしたナディアは、体勢を立て直し反撃に出た。相手は渾身の一撃を放ってきたが、なんとか、かわすことが出来た。大きく隙が生まれているはずだった。勝てる、と確信する。

    「遅い!」
    「えっ!?」

     速さには自信があったのだが、相手の方が上手だった。あると思っていた隙が全くなく動揺したところを打ち込まれ、気づくと手にあったはずの槍が床に転がっていた。

    「このくらいにしておきましょう」

     ふーっと、息を吐き、目の前の女性は槍の構えを解いた。その女性をナディアは複雑な面持ちで見つめる。白い肌、ブロンドの髪、一見華奢にも見える、すらっとした体形。パルミラの子供向けの絵本によく出てくる異国のか弱いお姫様がまさに彼女のような外見をしていたように記憶している。だから、きっとこの女性もそうなのだろう、自分が守らねば……そう初対面の時は思ったのであるが。
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    kototo7777

    MOURNINGクロイン供養。支援CとBの間のクロードの思考。グリットちゃんは、ほぼ出ない。
    人を信用できていない頃のクロードは、どんなことでも疑ってかかっていたんじゃないかという話。(実際のところ、そこまでクロードは考えてなくて、もっと軽い気持ちでの会話かもしれませんが……)
    「もう少し柔らかくならないもんかねえ」

     ぷんすかと怒りながら去って行くイングリットの後ろ姿を見送りながらクロードは溜息をつく。彼女に説教を受けるのは何度目になるか。なんだって他学級の彼女にそこまで言われなきゃならないのか。突然現れたリーガン家の嫡子にして次期盟主。そんな自分に対し不振の目を向ける者、警戒する者は決して少なくない。しかし彼女は王国貴族だ。互いに直接的な利害はないように思えた。

    「何か目的があるってことか?調べてみるかね」

     王国貴族のガラテア家が自分を探る理由。主な貴族達の情報は頭に叩き込んでいるが、まだまだ自分が知らないことはたくさんあるだろう。きっとイングリットが自分に関わらなければならない理由があるはず……そう思った。利がないのに、わざわざ、あんな風に構ってくるなぞおかしいではないか、と。しかし、様々な伝手も使い調べたものの、特にこれといった有力情報は掴めなかった。
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